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関西学院大学 建築学部 総合型選抜の特徴・書類・面接対策を徹底解説!

  • 執筆者の写真: 株式会社EQAO教育グループ
    株式会社EQAO教育グループ
  • 4月25日
  • 読了時間: 15分



▶︎1. 関西学院大学 建築学部の総合型選抜とは



1.1 総合型選抜とは何か?

総合型選抜とは、学力試験だけでは評価しきれない受験生の可能性を、多角的に評価する入試方式です。 この選抜形式では、学業成績に加え、課外活動、探究活動、将来の目標、思考力、表現力などが重視されます。つまり、「学力偏重」ではなく、「人間としての総合力」を見られる入試なのです。


文部科学省の方針によって、かつてのAO入試は「総合型選抜」へと名称が変更され、各大学の教育理念に基づいた選抜が行われています。総合型選抜では、志望理由書や活動報告書、小論文、面接などを通して、大学とのマッチング(=志望理由の一貫性や学部での学びとの適合性)を重視する傾向があります。


特に建築学部では、表面的な知識よりも「建築を学びたい理由」や「建築を通じて社会にどう貢献したいか」といったビジョンが重要視されます。これは、将来的に設計者やまちづくりの担い手として活躍できる人材を育成したいという学部の教育方針に合致しているためです。


1.2 関西学院大学建築学部の総合型選抜の全体像

関西学院大学建築学部では、総合型選抜として以下の4つの方式を導入しています。


  • 探究評価型入学試験

  • グローバル入学試験

  • 学部特色入学試験(建築学部の特色が最も反映された方式)

  • スポーツ選抜入学試験


中でも、最も募集枠が多く、建築学部の教育方針に最も直結しているのが「学部特色入学試験」です。 この方式は、単なる意欲だけでなく、理系の基礎学力(数学・理科)と、創造性、表現力、問題解決力などを重視します。


また、関西学院大学の総合型選抜では「専願制」が原則です。つまり、「合格したら必ず入学すること」が出願の条件となるため、本気で関西学院大学建築学部を第一志望とする受験生でなければ出願できません。この点は、併願可能な一般入試とは大きく異なる特徴です。


建築学部が求める人物像は、「自然科学に強く、デザインに関心があり、社会と建築の関係を深く考えられる人材」です。そのため、入試ではデッサンによる空間表現力や、面接での思考力・発信力が問われます。


このように、関西学院大学建築学部の総合型選抜は、受験生の多面的な能力と将来性を評価する重要な機会であり、学部との「相性」と「覚悟」が合否を分ける選抜方式と言えるでしょう。



▶︎2. 関西学院大学 建築学部 総合型選抜の入試方式と特徴



関西学院大学建築学部の総合型選抜では、多様な背景や能力を持つ受験生を受け入れるために、複数の入試方式が用意されています。それぞれの方式は、評価の観点や選考方法に違いがあり、自分の強みを最も活かせる方式を選ぶことが合格への近道です


ここでは、建築学部で実施されている4つの入試方式について、その概要と特徴、対策のポイントを詳しく解説します。


2.1 探究評価型入学試験の概要と対策

探究評価型入試は、高校での主体的な探究活動の成果をもとに評価される方式です。 この方式では、学業成績よりも、自ら課題を見つけ、深く考え、継続的に取り組んだ活動のプロセスや成果が重視されます。建築学部では、こうした経験を通じて身につけた問題解決力や創造力が評価されます。


選考は「書類審査+面接」で構成され、書類では探究活動の成果物と概要説明書を提出します。面接では、活動内容に加えて、その経験から何を学び、今後どう活かしたいかを具体的に語る必要があります。


探究活動が評価されるかどうかのポイントは「自らの問いに対して、継続的に深く考え抜いた経験があるかどうか」です。 単なる参加ではなく、自分の視点で取り組んだことを証明できる資料や話し方を準備しましょう。


2.2 グローバル入学試験(国際経験・IB・帰国生)の特徴

グローバル入試は、国際的な活動経験や多文化理解、語学力を持つ受験生を対象とした方式です。 この方式は、以下の3つの区分に分かれています。


  • 国際的な活躍を志す者(英語スコアが重視)

  • IBディプロマ保持者(数学HLが必須)

  • 帰国生(海外在学経験と成績証明)


建築学部では理系学力も重視されるため、数学や理科の基礎力に加えて、国際的な視野や発信力が求められます。試験では英語論述や日本語小論文が課される場合があり、語学力だけでなく「建築への興味をどのように国際的な経験と結びつけられるか」が評価のカギとなります。


また、他の方式と異なり、区分ごとに出願条件や必要書類が大きく異なるため、最新の募集要項をしっかり確認する必要があります。


2.3 学部特色入学試験の評価ポイント

学部特色入学試験は、関西学院大学建築学部が最も重視している選抜方式です。 この方式では、理系基礎学力(数学・理科)とともに、創造性やデザインセンス、建築への強い意欲が求められます。


特徴的なのは、実技試験(鉛筆デッサン)とプレゼンテーションが課される点です 図形や空間に関する課題に対して、自分のアイデアを視覚的に表現する力が試されます。その後の面接では、描いた作品をもとにプレゼンし、自分の考えを論理的に説明する力が問われます。


評価では、「建築に対する視点のユニークさ」や「表現力」「問題意識の深さ」などが重視されます。志望理由書や自己推薦書でも、自身の将来像や学びたい内容が具体的であることが大切です。


2.4 スポーツ選抜入学試験と他方式との違い

スポーツ選抜入試は、競技実績に加え、学業と両立する意思を持つ受験生が対象です。 建築学部でも少数ながら募集枠が設けられており、全国レベルの実績を持つ高校生が、競技力と学業の両立をアピールすることで出願できます。


この方式の最大の特徴は、他大学との併願ができない「完全専願制」であることと、書類と面接での評価に重点が置かれる点です


競技の実績はもちろん、建築学部で何を学びたいかをしっかりと語る準備が必要です。学業面での意思や建築への興味も問われるため、面接では「二刀流」を実現する覚悟が伝わるような回答が求められます。



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▶︎3. 関西学院大学建築学部|学部特色入試の出願条件とスケジュール



関西学院大学建築学部における「学部特色入試」は、受験生の理系基礎学力に加え、創造性や建築への熱意を多面的に評価する重要な総合型選抜方式です。出願に際しては、明確な履修要件やスケジュール、そして併願に関する厳しいルールが設けられているため、早い段階での確認と準備が必要です。


3.1 出願資格と履修要件の詳細

学部特色入試に出願できるのは、「関西学院大学建築学部を第一志望とし、合格した場合は必ず入学する意志のある者」に限られます。

さらに、以下の学習履歴に関する条件を満たしていることが必要です。


  • 数学:数学I・II・A・B(新課程ではCも含む)が履修済みであること

  • 理科:科目の指定はないが、理科全体で合計10単位以上を履修していること


これらは、建築学部で専門的な学びを進める上で必要な基礎学力を確認するためのものです。履修が不十分な場合、出願資格を失うため、早期に自身の履修状況をチェックしておくことが大切です。


また、評定平均などの数値基準は公表されていませんが、建築学部の学問内容に対応できるだけの学力と態度が求められていると理解すべきです。


3.2 2025年度スケジュールと注意事項

2025年度(2024年実施)の学部特色入試は以下のスケジュールで実施されました。


  • 出願登録・書類提出期間:9月2日(月)~9月9日(月)

  • 第一次審査(書類選考):9月28日(土)

  • 第一次合格発表:10月18日(金)

  • 第二次審査(実技+面接):10月26日(土)

  • 最終合格発表:11月15日(金)


重要な注意点は、すべての日程が厳守であり、特に出願登録と書類提出には余裕を持って取り組む必要があることです また、第二次審査は神戸三田キャンパスでの実施となるため、地理的な準備も必要です。


年によって若干の前後はありますが、例年この時期に行われるため、受験を考えている場合は夏休み前には準備を開始するのが理想的です。


3.3 募集人員と併願制限のポイント

学部特色入試における募集人員は、建築学科で「7名程度」と明記されています。 これは他の方式(探究評価型やグローバル入試)の「若干名」と比較しても、明確な定員がある希少な枠であり、その分対策も綿密に行う必要があります。


また、学部特色入試を含む関西学院大学の総合型選抜全体には、「他方式との併願不可」「合格後の辞退不可」という重要なルールがあります。

具体的には以下の点に注意が必要です。


  • 同一年度内に、他の総合型選抜方式(例:探究評価型やグローバル)や他学部への併願は不可

  • 合格後は入学が義務であり、他大学への進学は認められない


この専願制の厳格さから、出願時点で「関学建築学部で学ぶ覚悟」が問われる選抜方式であることを再認識する必要があります



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▶︎4. 書類審査対策|関西学院大学建築学部の総合型選抜

関西学院大学建築学部の総合型選抜では、書類審査が第一次審査の中核を担う重要なパートです。 とくに学部特色入試では、志望理由書・自己推薦書・探究活動成果物(もしくは競技実績)などの内容が合否を大きく左右します。

以下では、それぞれの書類の役割と作成時の注意点を解説します。


4.1 志望理由書の構成と記入のコツ

志望理由書は「なぜ関西学院大学建築学部でなければならないのか」を論理的に伝える最重要書類です。

記入の際には、以下の4つの構成が基本となります。


  1. 結論(第一志望の明言) 

    「私は関西学院大学建築学部を第一志望とし、合格した際は必ず入学したいと考えています。」と、冒頭で志望の強さを明確にしましょう。


  1. 動機(きっかけ) 

    どのような経験や出来事が建築への関心を生み出したのかを語ります。家族の影響、街づくりの体験、旅行先で出会った建築など、具体的なエピソードが効果的です。


  1. 学びの展望(建築学部での学習計画) 

    関学建築学部で学びたいこと、取り組みたい研究分野、履修したい授業や活用したい施設など、大学のカリキュラムとリンクさせて書きます。


  1. 将来の目標(ビジョン) 

    建築を学んだ先に何を目指すのか。「建築を通じて社会にどのように貢献したいか」という視点を盛り込みましょう。


大切なのは、「建築」と「自分の人生」がどのようにつながっているかを言葉にすることです。 型にはめた内容より、自分だけのストーリーを誠実に表現することが高評価につながります。


4.2 自己推薦書の内容と書き方の工夫

自己推薦書は、自身の強みや人柄をアピールする文書であり、「建築分野との関連性」を意識して書くことがカギです。

以下の構成を意識して仕上げましょう。


  • 自己紹介と性格的特徴 

    自分の価値観や性格を端的に紹介します。ただし、抽象的に「真面目です」ではなく、「○○を工夫して継続した経験がある」など具体性を持たせます。


  • 活動実績の中で活きた強み 

    部活動、探究学習、ボランティアなどの経験から得たスキルや視点を、建築学との接点とともに述べます。例:「美術部で鍛えた観察力が空間構成に活きると感じた」


  • 今後の意欲と大学への貢献 

    入学後にどのような姿勢で学びたいか、大学にどんな価値をもたらせるかを述べます。「課題解決型授業に積極的に取り組み、地域と連携した設計に挑戦したい」など、具体的な目標を提示すると効果的です。


重要なのは、自分の特性を“建築学の学び”とどう結びつけられるかを明示することです


4.3 探究活動成果物・競技実績・その他書類の準備方法

出願方式により提出書類の種類は異なりますが、いずれも「本人の努力の軌跡と成長の証拠」としての役割を果たします。


  • 探究活動成果物(探究評価型入試)

     研究レポート、プレゼン資料、作品写真などをまとめ、「活動概要説明書」に内容・方法・考察・得られた学びを記載します。第三者にも伝わるように、論理的でわかりやすい構成が求められます。


  • 競技実績報告(スポーツ選抜入試) 

    大会記録、役職、受賞歴を証明できる書類とともに、「競技と学業の両立への意欲」を言語化して伝えることがポイントです。


  • 調査書・推薦書・成績証明書 

    学校側が作成する書類ですが、事前に担任や担当教員と面談を行い、自分の活動や将来の希望を共有しておくと、内容の質が向上します。


書類の不備や誤記、期限遅れは失格の原因となるため、入念なチェックが必要です。 全書類のコピーを手元に残しておくことも忘れずに。



▶︎5. 面接・口頭試問・小論文対策|関西学院大学建築学部 学部特色入試

関西学院大学建築学部の学部特色入試では、第二次審査として「面接」「口頭試問」「小論文」が実施されます。これらの審査では、単なる知識の有無ではなく、建築学への意欲・論理的思考力・表現力など、人間性を含む総合的な力が試されます。

ここでは、それぞれの審査内容と効果的な対策法について解説します。


5.1 面接試験の評価項目と心構え

面接試験では、あなたの人柄・学習意欲・将来ビジョンが評価されます。

関学建築学部の面接は、個人面接形式で行われ、以下のような観点で評価されます。


  • 志望動機の一貫性と具体性

  • 建築学部で学びたい内容の明確さ

  • 表現力、態度、受け答えの論理性

  • これまでの活動と大学での学びのつながり


特に重要なのは、「建築学を学ぶ理由」と「将来どのように社会に貢献したいか」を自分の言葉で語れることです。模範解答ではなく、自分の経験や興味を踏まえたリアルな動機が説得力を生みます。


心構えとしては、準備した内容を丸暗記するのではなく、「伝えたい軸」を整理しておくこと。面接官は、あなたの背後にある考え方や価値観を知りたがっています。


5.2 建築学部における口頭試問の特徴と練習法

口頭試問では、建築への理解度と論理的思考力が見られます。

関学建築学部では、実技試験で描いたデッサンを用いたプレゼンや、それに対する質問・深掘りが中心となる傾向があります。以下のような質問が想定されます。


  • 「この作品の構図で意識した点は?」

  • 「この設計アイデアに至った背景は?」

  • 「建築と社会を結びつける観点は?」


また、志望理由や高校時代の活動についても口頭試問形式で問われる場合があります。重要なのは「なぜそう考えたか」「どう工夫したか」を説明できる準備をしておくことです

対策としては、自分の作品や活動を第三者に説明する練習が有効です。プレゼン内容を5分程度でまとめ、想定質問に対する回答を用意しておくことで、自信を持って本番に臨めます。


5.3 小論文対策と頻出テーマの傾向

小論文は、建築に関する思考力と表現力を問う実践的な試験です。

関学建築学部の小論文では、以下のようなテーマが頻出します。


  • 建築と地域社会の関わり

  • 環境・災害と建築の役割

  • 空間デザインにおける人間の行動分析

  • 身の回りの建築物についての考察


小論文では「課題に対して自分なりの視点を持ち、それを論理的に展開すること」が大切です。構成は基本的に以下の順で整理しましょう。


  1. 問題提起(導入)

  2. 自分の主張(中心意見)

  3. 根拠や事例(具体化)

  4. まとめ(将来への視点や社会への提言)


文章力以上に、思考の深さと構成力が問われるため、実際に何本か書いて添削を受けることを強くおすすめします。

また、設問のテーマが抽象的であっても、必ず「建築との接点」や「自分の経験」を絡めて書くことで、説得力とオリジナリティが増します。


さらに、以下の動画では総合型選抜における小論文の「基礎の基礎」をわかりやすく解説しています。初めて小論文を書く方や、どう構成すればよいかわからない方にとって、非常に有益な内容です。




▶︎6. まとめ|関西学院大学 建築学部の総合型選抜で合格を勝ち取るために

関西学院大学建築学部の総合型選抜(特に学部特色入試)は、単なる学力ではなく、「その人がどんな視点で建築を捉え、将来どのように社会と関わろうとしているのか」を評価する入試です。 これまでの活動・思考・表現力すべてを総合的に問われるため、自分自身と丁寧に向き合う準備が求められます。

6.1 最後に押さえておきたい重要ポイント

総合型選抜での合格には、「一貫性」と「具体性」が何より重要です。


  • 志望理由書から小論文、面接の内容まで、自分の関心・経験・将来の展望が一本の線でつながっているかどうかが評価の決め手となります。


  • 書類は「きれいにまとめる」こと以上に、「自分しか書けない内容」を伝えることが重要です。


  • 面接や口頭試問では、「話すこと」ではなく「伝えること」を意識しましょう。質問に対して深く考えたことを自分の言葉で表現することが求められます。


  • 小論文では、建築的視点と社会的視点のバランスを意識し、自分なりの切り口で論じることが評価されます。


総合型選抜は、準備の深さが合否に直結する入試です。 早めの準備、そして「なぜ建築なのか?なぜ関学なのか?」を何度も自問し、答えを磨き続けてください。


6.2 受験生へのメッセージと成功のためのアドバイス

関西学院大学建築学部の総合型選抜は、あなた自身の物語を伝える入試です。

点数で合否が決まるわけではありません。これまでの歩み、出会った建築、考え抜いた経験、それらが「あなたらしさ」を形成しています。 だからこそ、背伸びせず、ありのままの自分を丁寧に表現することが一番の合格戦略です。


  • 自分の強みを信じてください。

  • どんな些細な経験にも価値があります。

  • そして、建築を通じて実現したい未来を、真剣に描いてください。


この入試は、あなたの夢への第一歩です。 関西学院大学建築学部で学ぶ日を心から楽しみにしながら、準備を進めてください。



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