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総合型選抜とは?AO入試との違いと合格までの準備方法を完全ガイド

  • 執筆者の写真: 株式会社EQAO教育グループ
    株式会社EQAO教育グループ
  • 5 日前
  • 読了時間: 18分




▶︎1. 総合型選抜とAO入試の違いを理解する



1.1 総合型選抜とAO入試の基本的な違いとは?

「総合型選抜」と「AO入試」は、どちらも一般入試とは異なる選抜方式ですが、内容は大きく変化しています。


現在の総合型選抜は、旧来のAO入試に比べて「学力」と「人物評価」の両方を重視する制度です。


以前のAO入試では、受験生の個性ややる気などを重視し、面接や書類選考が中心でした。学力試験が課されないことも多く、「学力よりも熱意で勝負」といった印象を持っていた方も多いはずです。


しかし2021年度から、文部科学省の方針により「AO入試」は「総合型選抜」と名称が変更され、選考内容にも大きな見直しが入りました。


たとえば、こんな変更があります。


  • 学力の3要素を評価:知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性を重視。


  • 学力評価が必須に:小論文、プレゼン、共通テストの結果などを活用。


  • 選考が段階的に:エントリー、1次審査(書類)、2次審査(面接や試験)と明確にステップ化。


こうした変更により、単なる「自己アピールの場」だったAO入試から、「将来性のある生徒を学力も含めて総合的に判断する制度」へと進化しています。


1.2 総合型選抜がAO入試から変わった背景

総合型選抜が導入された背景には、社会や教育の変化が大きく関係しています。


まず、社会で求められる人材像が多様化し、単なる知識だけでなく「考える力」や「協働性」などの能力も重要視されるようになったことが挙げられます。企業や大学が「未来を切り拓く力」を求める中で、従来の学力試験だけでは測れない側面を評価する必要が出てきたのです。


また、旧AO入試は「学力不問」「面接重視」といったイメージが強く、入学後の学力不足やミスマッチが問題視されることもありました。このため、入試の公平性や透明性を高めるために、文部科学省が「学力の三要素」を基盤にした新しい選抜制度を整備しました。


具体的な目的としては次のような点があります。


  • 多様な才能や個性を公平に評価したい

  • 学力だけに偏らず総合的な能力を見たい

  • 入学後の学習意欲や適応力を見極めたい

  • 入試の公正さと透明性を高めたい


このように総合型選抜は、単に「知識の量」だけでなく、「学び続ける力」や「人間力」も重視しています。


たとえば、こんな場面を想像してください。

忙しい高校生が学校の授業だけでなく、ボランティアや部活動、資格取得などにも力を入れてきたとします。こうした多様な経験を通して得た「考え方」や「行動力」を評価することで、大学は単なるテストの点数以上に、その生徒の可能性を見極めたいのです。


この背景と目的を理解すると、総合型選抜の特徴や対策もより見えてきます。


1.3 現行の総合型選抜で重視されるポイント

総合型選抜では、文部科学省が示す「学力の三要素」を軸に評価が行われています。この三要素は、受験生の幅広い能力を多面的に見極めるための基準です。


具体的には以下の3つのポイントが重視されます。


  • 知識・技能 

    基礎的な教科内容の理解と、習得した知識や技能を活用できる力です。ただ覚えるだけでなく、実践的に使えることが求められます。


  • 思考力・判断力・表現力 

    課題に対して自分の考えを論理的に整理し、的確に判断し、分かりやすく伝える力です。小論文や口頭試問、プレゼンテーションなどで評価されます。


  • 主体性・多様性・協働性 

    自ら進んで課題に取り組む姿勢や、多様な価値観を尊重しながらチームで協力する力です。面接や活動報告書を通じて見られます。


これらの評価ポイントは、単なる知識量だけでなく、受験生の「考え方」や「行動力」も重視するものです。学力だけでなく人間性も含めて総合的に判断されるため、準備の際はバランスよく力を伸ばすことが大切です。



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▶︎2. 総合型選抜の入試プロセスと特徴を詳しく解説



2.1 総合型選抜のエントリーから合格までの流れ

総合型選抜の選考は、複数の段階を踏んで合格者を決めます。流れを把握しておくと、準備がスムーズに進みます。


主なステップは次のとおりです。


  • エントリー(出願)

     志望理由書や活動報告書など必要書類を大学に提出します。提出期限や必要書類は大学によって異なるため、早めの確認が重要です。


  • 一次選考(書類審査)

     提出した書類をもとに、学業成績や課外活動、志望動機などを総合的に評価されます。ここでの評価で二次選考に進めるかが決まります。


  • 二次選考(面接・試験) 

    面接では、自分の考えや経験をわかりやすく伝える力が試されます。小論文やプレゼンテーションが課されるケースもあります。


  • 最終判定 

    一次・二次選考の結果を総合し、合否が決まります。面接だけでなく学力や人物面も含めた総合評価が行われるのが特徴です。


このように複数段階の選考を経るため、各ステップでしっかり準備することが合格のポイントです。特に書類作成や面接練習には時間がかかるので、計画的に進めましょう。


2.2 面接・プレゼンで求められる能力とは?

総合型選抜の書類審査は、合否を大きく左右する重要なステップです。書類には志望理由書や活動報告書、成績証明書などが含まれますが、これらを通じて受験生の個性や適性が見られます。


書類審査で特に差がつくポイントは以下の通りです。


  • 志望理由の具体性と熱意 

    「なぜその大学・学部を志望するのか」が明確で具体的に書かれているか。自分の経験や将来の目標と結びついていると説得力が増します。


  • 活動報告書の内容の充実度 

    部活動やボランティア、資格取得など、多様な経験が具体的に書かれているか。また、そこで得た学びや成長が自分の言葉で表現されていることが大切です。


  • 学業成績のバランス 

    高等学校での評定平均や各科目の成績も重要です。特に志望学部に関連する科目は重点的にチェックされる傾向があります。


  • 文章の読みやすさと整合性 

    誤字脱字がなく、論理的にまとまっているかどうかも評価に影響します。第三者に読んでもらいチェックしてもらうと良いでしょう。


書類は受験生本人の「第一印象」とも言えます。丁寧に時間をかけて作成し、内容に一貫性を持たせることが合格につながります。


2.3 書類審査で差がつくポイントと注意点

総合型選抜の書類審査は、合格を左右する大きな要素です。志望理由書や活動報告書、成績証明書などが提出され、これらから受験生の人柄や意欲、適性を総合的に判断されます。

書類審査で差がつくポイントを具体的に見ていきましょう。


  • 志望理由の具体性と説得力

     単に「入りたいから」ではなく、なぜその大学や学部を選んだのかを具体的に示すことが大切です。過去の経験や将来の目標と結びつけて書くと、説得力が高まります。


  • 活動内容の多様さと深さ 

    部活動やボランティア、資格取得、学校外の経験など、多様な活動を詳細に記載し、そこで得た学びや成長を具体的に説明することが求められます。


  • 学業成績のバランスと関連性 

    高校での成績はもちろん評価対象ですが、特に志望学部に関係する科目の成績はより重点的にチェックされる傾向があります。一定の基準をクリアしているか確認が必要です。


  • 文章の構成と誤字脱字の有無 

    読みやすく論理的に整理された文章であることが重要です。誤字や脱字があると印象が悪くなります。第三者にチェックしてもらい、改善を重ねましょう。


  • 自己分析と将来展望の明確さ 

    自己理解が深く、将来に向けた明確なビジョンを示しているかも評価ポイントです。曖昧な表現を避け、自分の言葉でしっかり伝えましょう。


これらのポイントを踏まえ、丁寧に時間をかけて書類を準備することが合格への近道です。焦らず内容の質を高める努力が大事になります。



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▶︎3. 総合型選抜とAO入試に関する誤解と正しい理解



3.1 「学力試験が不要」はもう古い?

かつてのAO入試では、「学力試験がない」「自己PRで勝負」といったイメージが広がっていました。その影響で、現在の総合型選抜に対しても「勉強しなくてもいい」という誤解が残っています。


しかし現在の制度では、学力を重視する方向に大きく変わっています。

その理由は以下のとおりです。


  • 文部科学省の方針による制度改革 

    総合型選抜では「学力の三要素」を評価することが必須となり、各大学が学力面での評価を必ず行うようになりました。


  • 小論文・プレゼン・口頭試問の導入 

    ほとんどの大学が、学力を間接的に評価できる手法(小論文、プレゼンテーション、口頭試問など)を選考に組み込んでいます。


  • 共通テストの利用が拡大 

    一部の大学では、総合型選抜でも共通テストのスコア提出を求めています。基礎学力の担保が求められるため、対策が必要です。


  • 入学後の学習への適応力を見ている 

    入試の段階で学力の確認が不十分だと、入学後についていけないというケースもあり、その反省を踏まえて制度設計が見直されています。


「学力試験がないから楽」ではなく、「多面的な学力が求められる入試」に変わってきているのが今の総合型選抜です。


3.2 「誰でも合格できる」は誤解

総合型選抜に対して「学力より人柄重視だから簡単」「熱意さえ伝われば合格できる」といった声を耳にすることがあります。しかし、これは大きな誤解です。


総合型選抜は決して“楽な入試”ではなく、むしろ事前準備が不可欠な入試方式です。

その理由を見てみましょう。


  • 高倍率になりやすい 

    募集人数が少ない学部も多く、エントリー者が多数集まるため、競争率は意外と高めです。合格するには戦略的な準備が必要です。


  • 提出書類の完成度が求められる 

    志望理由書や活動報告書は単なる作文ではありません。構成・内容・表現力など、緻密な仕上がりが求められます。時間をかけて丁寧に練り上げる必要があります。


  • 評価の視点が多面的 

    学力・人物・経験・表現力といった複数の観点から評価されるため、バランスよく力を整える必要があります。一点突破型では通用しにくいです。


  • 入試日までのスケジュールが長期化 

    一般選抜よりも早い時期から準備が必要になり、提出・選考・面接と段階が多いため、長期的に集中力を保つ努力が求められます。


  • 大学・学部ごとに求める人物像が異なる 

    画一的な対策では通用しません。それぞれの大学が掲げるアドミッション・ポリシーに合わせて、対策をカスタマイズする必要があります。


“簡単に受かる”という先入観を捨てて、着実な準備を重ねることが成功への第一歩です。


3.3 評定平均や課外活動の実際の評価基準

総合型選抜では、評定平均や課外活動など、一般選抜ではあまり重視されない要素も評価対象となります。ただし、どのように扱われるかは大学や学部によって異なるため、正しく理解しておくことが大切です。


以下に、よく見られる傾向をまとめます。


  • 評定平均に基準を設けている大学が多い 

    特に人気学部では、エントリーの条件として評定平均3.5以上や4.0以上が必要な場合もあります。基準に満たないと出願自体できないケースもあるため注意が必要です。


  • 特定教科の成績が重視されることも

     文系・理系の専攻に応じて、英語・数学・理科など特定科目の成績に重点を置く大学もあります。全体平均だけでなく、教科別のバランスもチェックされる傾向があります。


  • 課外活動の内容よりも「学び」が重視される 

    活動量の多さや有名な大会出場の有無よりも、そこから何を学び、どう成長したかが評価の対象となります。活動の背景や姿勢を自分の言葉で説明できることが大切です。


  • 部活動・ボランティア・資格の扱いに違いがある 

    大学によっては英検やTOEICなどの資格、部活動での役職経験、地域活動などを評価基準として加点するケースもあります。志望校の評価方法を事前に調べておきましょう。


  • 一貫したストーリーが求められる 

    評定や活動実績がバラバラだと説得力に欠けます。これまでの経験が将来の目標とどうつながっているか、一貫性を持って説明できるよう準備しておきましょう。


数値だけにとらわれず、その中身と伝え方が合否を分ける大きな要因になります。



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▶︎4. 総合型選抜を選ぶ理由と自分に合った入試選択

4.1 総合型選抜が向いている受験生の特徴

総合型選抜は、一般選抜とは異なる視点で受験生を評価するため、向いている人の特徴も大きく異なります。自分がこの方式に合っているかを見極めることで、効果的な受験対策ができます。


総合型選抜に向いているとされる主な特徴は以下の通りです。


  • 自分の考えを言葉にして伝えるのが得意な人 

    面接や志望理由書では、自分の意見や経験を論理的かつ具体的に説明する力が必要です。日頃から文章にまとめたり、人前で話すのが苦にならない人は有利です。


  • 学校外での活動に積極的に取り組んできた人 

    ボランティア、部活動、地域活動、資格取得など、授業以外の時間を有意義に使ってきた経験は評価されやすい傾向があります。


  • 目標や将来像が明確な人 

    「なぜこの大学・学部に進みたいのか」を自分の言葉で語れることが大事です。将来のビジョンがしっかりしている人は志望理由書でも一貫性が出せます。


  • 新しいことに挑戦する意欲がある人 

    未知の課題にも前向きに取り組める姿勢は、総合型選抜で特に評価されます。失敗を恐れず行動できる人は面接でも印象に残りやすいです。


  • 学力と人物の両方にバランスよく力を入れてきた人

     総合型選抜は人物評価だけでなく、一定の学力も求められます。どちらか一方に偏らない努力ができる人は強いです。


「自分らしさ」を発揮しながら、学力や経験を総合的に活かしたい人にこそ、総合型選抜は向いています。


4.2 学校推薦型選抜との違いも押さえよう

総合型選抜と混同されがちな制度に「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」があります。どちらも一般入試とは異なる選抜方式ですが、仕組みや評価基準には明確な違いがあります。


違いをしっかり把握することで、自分に合った選抜方式を選びやすくなります。


以下に、主な違いをまとめました。


  • 出願に学校の推薦が必要かどうか 

    学校推薦型選抜は、在籍高校からの推薦が必要です。定員や出願資格が限定されており、学校内選抜を通らないと出願できません。一方、総合型選抜は本人の意思で自由に出願できます。


  • 選抜の評価基準 

    学校推薦型選抜では、評定平均の数値が重視されることが多く、内申点が重要です。総合型選抜では、書類や面接、小論文などを通じて人物像や将来性が重視されます。


  • 選考プロセスの違い 

    学校推薦型は書類と面接中心で進むケースが多いのに対し、総合型選抜ではプレゼンテーションや課題提出、小論文などの独自選考が加わることがあります。


  • エントリー時期と準備期間 

    どちらも秋ごろから選考が始まりますが、総合型選抜は夏前からのエントリーが一般的で、より早い段階からの準備が求められます。


  • 志望動機の深さや自己表現の力 

    学校推薦型でも志望理由は必要ですが、総合型選抜ではより深い自己分析と表現力が求められるため、準備の質と量に差が出ます。


「学校からの推薦が必要かどうか」が最初の大きな分かれ道になります。違いを理解したうえで、自分に合った選抜方式を選びましょう。


4.3 総合型選抜・AO入試・一般選抜の比較早見表

総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜の違いがよくわからず、どれを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。それぞれの方式には特徴があり、求められる準備や評価基準も異なります。


ここでは、代表的な入試方式3つを分かりやすく比較してみましょう。


比較項目

総合型選抜

学校推薦型選抜

一般選抜

出願資格

自己推薦(誰でも可)

高校からの推薦が必要

誰でも可

評価基準

書類、面接、小論文、課題など

内申(評定平均)と面接など

学力試験中心(共通テストなど)

学力評価の有無

小論文やプレゼン、共通テストなど

共通テスト課す大学も一部あり

原則として学力試験必須

主な準備内容

志望理由書、活動報告書、面接対策

志望理由書、評定管理、面接対策

教科試験の学習

向いているタイプ

自己表現が得意で活動実績が豊富な人

成績が良く、推薦枠がある人

学力に自信がある人

選考スケジュール

6月~11月頃(早めに動く必要あり)

9月~12月頃

1月~3月(一般的な受験時期)


このように、入試方式によって準備する内容や評価される力が大きく異なります。



▶︎5. 総合型選抜(旧AO入試)対策の具体的方法

5.1 高校1・2年生から始める準備のポイント

総合型選抜で成功するためには、高3になってから動き出すのでは遅すぎることもあります高1・高2の段階から計画的に準備を始めることで、余裕を持って対策ができ、合格にグッと近づきます。


以下のポイントを意識して、早い段階から準備を進めていきましょう。


  • 成績の管理(評定平均の確保) 

    多くの大学では評定平均が出願条件に含まれます。1年生の成績からカウントされるため、全教科をバランスよく取り組む姿勢が必要です。


  • 課外活動への参加 

    ボランティア、部活動、生徒会、地域貢献など、自分が主体的に関わる活動を積極的に行いましょう。その経験は後の志望理由書や面接で活用できます。


  • 記録を残す習慣をつける

     日々の活動内容をメモしておくことで、活動報告書作成時に困らなくなります。写真や実績の記録も定期的に整理しておくと便利です。


  • 興味のある分野の探求 

    将来の進路を考える上で、自分の関心を深めておくことが重要です。読書、講演会の参加、探究学習などを通じて「好き」を言語化する力を磨きましょう。


  • プレゼンや文章表現の練習

     日頃から発表や作文の機会を意識的に取り入れることで、表現力が自然と身につきます。特に自分の意見を整理し、相手に伝える力を養っておくと効果的です。


早いうちから準備を始めることで、書類も面接も“自分らしく”仕上げる余裕が持てます。


5.2 志望理由書や活動報告書の書き方とコツ

総合型選抜において、志望理由書と活動報告書は最重要書類ともいえる存在です。どちらも自分の言葉で「なぜその大学を選ぶのか」「どんな経験をしてきたのか」を伝える場であり、内容の完成度が合否に直結します。


しっかりとした内容を作るためには、以下の点を意識しましょう。


  • 志望理由書では「学びたいこと」と「大学の特長」をつなげる 

    なぜその大学・学部を志望するのか、自分の将来の目標と学びの内容がどう結びついているかを具体的に書くことが大切です。


  • オープンキャンパスや大学の資料を活用する 

    実際に見聞きした情報を文章に盛り込むことで、説得力が増します。「その大学でなければならない理由」が明確になります。


  • 活動報告書は「何をしたか」より「どう成長したか」 

    単に活動内容を列挙するのではなく、そこから得た気づきや成長を自分の言葉で振り返ることが大事です。


  • エピソードは具体的に、簡潔に 

    印象に残る体験は、背景・行動・結果の流れでまとめると伝わりやすくなります。読み手にイメージが湧くような構成を意識しましょう。


  • 何度も推敲・添削を重ねる 

    一度書いて終わりにせず、先生や第三者に添削を依頼し、何度も修正して完成度を高めることが成功の鍵です。


説得力のある文章は、一貫したストーリーと具体性のある経験に裏打ちされています。


5.3 面接・小論文対策の進め方と効果的練習法

総合型選抜では、面接や小論文の比重が高く、準備の質が合否に直結します。どちらも“自分の考えを相手に伝える”力が問われるため、早めの対策が欠かせません。


以下に、効果的な対策の進め方を紹介します。


  • 面接対策:想定問答と模擬練習を繰り返す 

    「志望理由」「高校生活で頑張ったこと」「将来の目標」など、よくある質問に対して自分の言葉で答えられるように準備しましょう。先生や友人と模擬面接を行うことで、本番の緊張感にも慣れます。


  • 表情・声・姿勢なども意識する 

    内容だけでなく、話し方や態度も評価の対象になります。表情豊かに、ハキハキと話す練習をして、相手に好印象を与えることを意識しましょう。


  • 小論文対策:テーマごとの型を身につける

     小論文はテーマに沿って論理的に書く力が問われます。構成(序論・本論・結論)の型を覚え、いくつかのテーマで練習を重ねることで、対応力がつきます。


  • 時事問題や社会課題にも触れておく 

    小論文では、時事ネタが出題されることもあります。新聞やニュースに日頃から目を通し、自分なりの意見を持つ習慣をつけておくと役立ちます。


  • 書いた文章は必ず見直し・添削を受ける 

    自分では気づかない論理の飛躍や表現の曖昧さも、第三者にチェックしてもらうことで改善できます。


面接も小論文も、“考えを正確に伝える力”が問われる試験です。演習の積み重ねで自信をつけていきましょう。


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▶︎6. まとめ:総合型選抜(AO入試)の理解と合格のポイント

ここまで総合型選抜の特徴や準備方法について詳しく見てきました。制度の名前や形式が変わったことで、受験生や保護者の間で誤解が生まれやすくなっていますが、総合型選抜の本質は“多面的に人間を評価する入試”という点にあります。


単に「学力が高ければ合格する」わけではなく、「人物としてどう成長してきたか」「何を学びたいか」「社会にどう貢献したいか」といった視点が問われます。つまり、これまでの経験や価値観を“言語化”し、大学の理念とマッチするかどうかが重要です。


これまで紹介してきたように、準備には次のような要素が必要です。

  • 学業成績の管理(評定平均)


  • 課外活動への積極的な参加


  • 志望理由や自己PRの明確化


  • 小論文や面接での表現力


  • 長期的なスケジューリングと対策


総合型選抜は、受験生にとって「自分自身と向き合う機会」でもあります。時間をかけて自己分析を行い、自分だけの志望理由や経験をまとめることが求められます。


そして、こうした準備を丁寧に積み重ねた人ほど、試験本番でも自信を持って自分の言葉を語ることができるのです。


総合型選抜は、知識だけでなく“自分の価値を伝える力”が問われる入試です。あなたらしさを最大限に活かす準備を今から始めていきましょう。



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