総合型選抜(AO入試)で合格を目指すエントリーシートの書き方
- 株式会社EQAO教育グループ

- 10月25日
- 読了時間: 14分

▶︎1. 総合型選抜とAO入試の違いとエントリーシートの関係性

1.1 総合型選抜とAO入試の基本的な違い
総合型選抜とAO入試は似ていますが、制度面で大きな違いがあります。 AO入試は「Admissions Office入試」の略で、学力だけでなく受験生の意欲や将来性を重視する方式でした。エントリーシートや面接、小論文を通じて人物像を総合的に評価しますが、大学ごとに基準が異なり、自由度が高い反面、対策が難しい点が課題でした。
2021年度からは文部科学省の方針により、AO入試は「総合型選抜」として統一され、評価の透明性と公平性を重視する制度に変わりました。新制度では、学力の3要素(知識・技能/思考力・判断力・表現力/主体性・多様性・協働性)をバランスよく評価し、小論文やレポートなどの学力確認が原則必須となりました。
つまり、人物重視に加えて学力的な裏付けも求められるようになった点が大きな違いです。
項目 | AO入試(旧制度) | 総合型選抜(現行制度) |
呼称 | AO入試 | 総合型選抜 |
評価基準 | 各大学独自の基準 | 文科省ガイドラインに準拠 |
学力確認 | 任意(不要な場合も) | 原則必須(小論文・テストなど) |
出願条件 | 比較的自由 | 評定平均・英語資格など条件あり |
書類内容 | 主にエントリーシート | 書類+学力証明資料など |
選抜の透明性 | 大学ごとにばらつきあり | 公平性・客観性を重視 |
なお、名前が変わっても「人物重視」という本質は変わらず、エントリーシートは依然として重要です。書類審査や面接の質問の基礎となるため、内容の完成度が合否を左右します。
1.2 総合型選抜とAO入試が向いている受験生の特徴
総合型選抜(旧AO入試)は、一般入試とは評価基準が異なり、向き・不向きが分かれます。向いているのは次のようなタイプです。
自分の考えを言葉で伝えるのが得意な人
エントリーシートや面接で「なぜそう考えるか」を筋道立てて説明できる力が求められます。
学校外の活動にも積極的な人
部活・ボランティア・資格取得などを通じて、主体性やチャレンジ精神を示せる人は評価されやすいです。
明確な志望理由や将来像を持つ人
「なぜその大学・学部で学びたいのか」を具体的に説明できる人は、大学側が求める主体的な学びの姿勢に合致します。
一方で、次のような傾向がある人は注意が必要です。
志望理由があいまい
学外活動の経験が少ない
面接や小論文で考えを表現するのが苦手
ただし、これらは準備次第で克服可能です。重要なのは、自分をどう表現するかを意識して行動することです。
1.3 エントリーシートが最重要な理由
総合型選抜では小論文や面接も行われますが、最初の関門はエントリーシート(志望理由書・自己推薦書)です。多くの大学で一次選考の中心となり、ここで合否が決まることも少なくありません。
選考側はこの書類から、
志望理由の明確さ
学びたい内容と学部との一致
経験と将来ビジョンのつながり などを見ています。つまり、受験生の「全体像」を知るための資料なのです。
また、面接や小論文の内容もエントリーシートをもとに展開されるため、一貫性が重要です。書いた内容と他の選考内容がずれていると、評価が下がる原因になります。
さらに、面接や小論文の得点が拮抗した場合、最終判断の決め手となるのもエントリーシートの完成度です。大学は「入学後に主体的に学べる学生」を求めており、その姿勢をどれだけ書面で伝えられるかが合否を左右します。
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▶︎2. 総合型選抜(AO入試)のエントリーシートの基本的な書き方

2.1 エントリーシートの基本構成「結論→理由→経験→将来」
エントリーシートを書くとき、「どこから手をつけていいか分からない…」という人は多いです。特に初めての人は自由度が高く迷いやすいですが、ステップ①~④の順に沿って書くと論理的で伝わりやすくなります。
ステップ① 結論:一番伝えたいことを最初に書く
まず、志望理由や将来目標など、一番伝えたい内容を冒頭に示します。 例:「私は国際協力に関心があり、貴学で多角的に学びたいです。」 結論を最初に書くことで、読み手に意図がすぐ伝わります。
ステップ② 理由:なぜそう考えるのかを説明する
結論に対して、興味を持った背景やきっかけを簡潔に述べます。 例:「高校1年のボランティア講演で関心が高まりました。」 体験や気づきを交えると説得力が増します。
ステップ③ 経験:行動の裏付けとなる体験を書く
理由を支える具体的な行動や成果を示します。 例:「地元のNPOで通訳ボランティアを経験しました。」 行動を明示することで、本気度が伝わります。
ステップ④ 将来:学びをどう活かしていきたいかを描く
最後に、学んだことを将来どのように活かすかを述べます。 例:「多文化共生を推進する行政職員になりたいです。」 将来像を明確に示すと、目標意識が伝わり好印象です。
2.2 よく出る設問のテーマとそのねらい
エントリーシートでは、大学側が知りたいことを的確に伝えることが重要です。形式や表現は大学によって異なりますが、聞かれている本質は共通しています。
特に初心者は、どのように答えればよいか迷いやすいので、よく出る設問テーマとそのねらいを押さえておくことが大切です。
志望理由:なぜその大学・学部を選んだか
大学側は、志望理由を通じて受験生の関心や学びたいテーマを理解しようとします。単に「有名だから」や「家が近いから」といった理由では不十分です。大学のカリキュラムや特色、自分の関心との関連を簡潔に示すことがポイントです。
自己PR・活動実績:経験から学んだこと
高校生活や課外活動での具体的な経験や成果を通じて、主体性や行動力をアピールします。たとえば、部活でリーダーを務めた経験やボランティア活動で得た学びなど、行動を通した成長を示すと説得力が増します。
将来の目標:学びをどのように活かすか
大学で学んだことを将来どのように活かすかを明確にすることで、大学側に目標意識や計画性を伝えられます。単に夢を書くのではなく、経験や学びと結びつけた具体的な将来像を示すことが重要です。
ポイント:どの設問でも、「自分は何を学び、どう活かすか」という軸を意識すると、文章の一貫性が生まれ、読み手に伝わるエントリーシートに仕上がります。
2.3 読まれるエントリーシートに必要な3つの要素
エントリーシートは、内容の質だけでなく、伝わりやすさや読みやすさも重要です。読み手に好印象を与えるために押さえておきたい要素を3つ紹介します。
まず論理的な構成です。結論→理由→経験→将来の順に整理することで、読む人がスムーズに理解でき、文章の流れも自然になります。
次に一貫性です。志望理由・自己PR・将来像に矛盾がないかを確認し、自分の軸がぶれない文章にすることが大切です。最後に読み手を意識した表現です。専門用語や抽象表現は控え、丁寧で分かりやすい言葉を使うと印象が良くなります。
論理的な構成
結論→理由→経験→将来の順に整理する
一貫性のある内容
志望理由・自己PR・将来像が矛盾していないか確認
読み手を意識した表現
専門用語や抽象表現を控え、丁寧で分かりやすく書く
これらの要素を意識するだけで、文章の説得力が増し、読む側に伝わるエントリーシートになります。
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▶︎3. 総合型選抜(AO入試)のエントリーシートの具体的な書き方

3.1 書き始める前にやるべき準備
エントリーシートを書く前に準備をすることで、文章の説得力や完成度が格段に上がります。初心者は「何から手をつければよいか分からない」と悩むことが多いですが、準備を整えるだけでスムーズに書き始められます。
まず自己分析を行い、自分の強みや興味関心、印象に残った経験を整理して文章の軸を明確にします。次に志望校・学部についてリサーチし、カリキュラムや特色ある授業と自分の関心を結びつけられるようにします。
そして、高校生活や課外活動での経験をリスト化し、学んだことや成果もセットで整理しておくと、文章の説得力が増します。
自己分析強み・弱みや関心、印象に残った経験を整理
志望校・学部のリサーチカリキュラムや特色を確認し、自分の関心と結びつける
経験・実績の整理高校生活や課外活動の具体例をリスト化し、学びや成果も整理
ポイント:準備が整っていれば、迷わず書き始められ、説得力のあるエントリーシートを効率よく作ることができます。
3.2 よくあるNG例とその改善ポイント
初めてエントリーシートを書くと、つい陥りやすい失敗があります。内容が伝わらない、説得力が弱いと評価されることもあるため、NG例を知り改善策を押さえておくことが大切です。
まず抽象的すぎる表現は避けましょう。「頑張り屋です」や「協調性があります」だけでは印象に残りません。次に志望理由が浅い場合、大学側に「なぜこの大学か」が伝わりません。「有名だから」や「家から近いから」は避ける必要があります。
また誤字・脱字や文章の不正確さも大きなマイナスポイントです。
抽象的すぎる表現
「部活で新入部員の指導役を務め、チームの活動効率を向上させました」など
志望理由が浅い
大学の特徴や学びと自分の関心を結びつける
誤字・脱字や文章の不正確さ
書き終えたら声に出して読み直す、第三者による添削も活用
具体性・オリジナリティ・正確さを意識すれば、初心者でも失敗を防ぎ、読み手に伝わるエントリーシートにできます。
3.3 面接官に刺さる表現・言い回しのコツ
エントリーシートでは、文章だけで自分の考えや熱意を伝えることが求められます。読み手に好印象を与えるためのポイントを押さえておくと、内容の伝わり方が大きく変わります。まず具体性を意識することが大切です。数字や行動、期間などを入れると説得力が増します。
次に、ポジティブで前向きな表現を用いることで、成長意欲や主体性をアピールできます。最後に文章を簡潔で読みやすく整えることも重要です。長文や複雑な言い回しは避け、
主語と述語を明確にしましょう。
具体性を意識する
数字や期間、行動など具体例を入れる
ポジティブで前向きな表現
「失敗した」ではなく「改善して成功した」など学びや成長を強調
簡潔で読みやすい文章
1文40~50字程度で、主語と述語を明確にする
具体例と一貫性を意識するだけで、面接官の心に残るエントリーシートを書けます。
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▶︎4. 複数の志望校にも対応できるエントリーシートの書き方
4.1 志望理由の書き分けで注意すべきポイント
複数の大学や学部に出願する場合、同じ内容の志望理由では個別性が伝わらず印象が薄くなります。各大学の特色に合わせて書き分けることが重要です。
まず大学・学部ごとの特徴を押さえ、カリキュラムや特色ある授業と自分の関心を結びつけます。次に高校での経験や学習の成果をリンクさせ、「この大学でなければ学べない理由」を明確にします。
また、共通部分と個別部分をうまく使い分け、文章の軸をブレさせないこともポイントです。
大学・学部ごとの特徴を押さえる
カリキュラムやゼミ、教育方針などを確認、自分の学びたいテーマと具体的に結びつける
経験や関心をリンクさせる
高校生活や課外活動での成果を大学の特色と関連づける、「この大学でなければ学べない理由」を明確にする
共通部分と個別部分を使い分ける
基本的な自己紹介や学びの方向性は共通、大学ごとの特徴や具体的理由は個別に書く
志望理由を大学ごとにカスタマイズし、具体性と一貫性を意識することで、読み手に強く印象づけられます。
4.2 共通フォーマットを作るメリットと落とし穴
複数の大学に出願する際、エントリーシートの共通フォーマットは効率化に役立ちますが、使い方には注意が必要です。共通フォーマットを作ると、文章の骨子や自己PRの整理がしやすくなり、書く時間も短縮できます。
しかし、大学ごとの個別性が薄れると、読み手に「どの大学でも使える内容」と思われるリスクがあります。そのため、共通部分と個別部分を明確に分けることが重要です。
具体的な対策方法は以下が挙げられます。
共通部分は自己PRや経験などの基本情報に限定
大学ごとの志望理由や学びたい内容は必ず個別化
言葉のニュアンスや強調点を調整して差別化する
共通フォーマットは効率化に役立ちますが、大学ごとの個別性を組み込むことが合格の鍵です。
4.3 一貫性のある自己アピールに仕上げる方法
自己アピールを書く際、内容に一貫性がなければ説得力が下がります。大学側に「この学生はブレない」と思わせるためには、軸を明確にして文章全体を統一することが重要です。まず学びたい分野や将来目標を中心に自己PRを構成し、高校での経験や課外活動をこの軸に沿って選びます。
次に、経験から学んだことと将来の目標をつなげることで、文章全体に流れが生まれます。また、言葉の統一や文章のトーンを揃えることで、読みやすく統一感のある自己アピールに仕上がります。
自己PRの軸をぶれさせず、経験と学びを結びつけることで、大学側に強い印象を残せます。
▶︎5. 総合型選抜対策ならEQAOの添削サポートが安心
5.1 初めてのエントリーシートも安心の個別指導体制
初めてエントリーシートを書くと、「何から始めればいいかわからない」という悩みがつきものです。 EQAOでは、そんな受験生の不安を解消するために、個別カウンセリング+添削+段階的フィードバックの三段階サポートを導入しています。
まず、個別カウンセリングで現状を分析し、自己理解や志望校とのマッチ度を確認。 次に、フルオーダーメイドの添削サポートで文章構成や表現を細かく指導し、「何が伝わりにくいか」を具体的に改善します。 さらに、初稿→添削→再提出のステップを踏むことで、文章力そのものも自然に向上します。
初めてでも一人で悩む必要はありません。プロの講師と二人三脚で、納得できる完成度まで仕上げられる体制が整っています。
5.2 EQAOの添削サポートで得られる3つの安心
EQAOの添削は、「ただ直すだけ」ではなく、合格につながる思考力と表現力を伸ばす仕組みです。 特に次の3つのポイントが、初めてでも安心して任せられる理由です。
プロ×学生講師の二重体制で、表現面と論理面を総合チェック
修正箇所が明確なので、「何をどう直すか」が具体的に理解できる
文章力・論理力が自然に向上し、小論文や面接対策にも活かせる
添削を重ねるたびに、自分の考えを整理し、相手に伝える力が磨かれていきます。 つまり、EQAOの添削は「書類を完成させるため」だけでなく、「思考を育てる学びのプロセス」なのです。
5.3 合格率94.55%を支えるプロ講師のサポート力
EQAOの総合型選抜対策は、合格率94.55%という高い実績を誇ります。 その理由は、学生講師+社会人講師の協働サポート体制にあります。
学生講師は最新の大学情報やリアルな受験経験をもとにアドバイスを提供し、社会人講師は文章構成・表現・戦略面を総合的にサポートが可能です。
また、個別カリキュラム設計で、志望校や受験経験に合わせた最適な指導を実現。 書類作成だけでなく、面接・グループディスカッション対策まで包括的にサポートします。
「初稿→添削→再提出」のサイクルを繰り返すことで、文章の完成度はもちろん、表現力・論理力も同時に成長します。 初心者でも高水準のエントリーシートを仕上げられる、まさに“合格に直結するサポート体制”です。
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▶︎6. まとめ:エントリーシートの書き方をマスターして合格に近づこう
総合型選抜やAO入試でのエントリーシートは、書き方の理解と準備が合格の鍵となります。初めて書く場合でも、「結論→理由→経験→将来」の4ステップに沿って整理すれば、論理的で伝わりやすい文章を作ることができます。
書き進める前には自己分析や志望校のリサーチ、経験や実績の整理を行うことで、内容に一貫性が生まれ、説得力が増します。また、文章だけでなく、表現や構成のチェックも重要です。具体性や明確さ、読みやすさに気を配り、大学ごとの個別性も意識すると、読み手に強い印象を与えられます。
エントリーシートは、大学側にあなたの人物像や意欲を示す重要な資料です。完成後は、誤字脱字や文章の流れ、志望理由や将来像の整合性を確認し、必要に応じてEQAOのプロによる添削サポートを活用することで、さらに完成度を高めることができます。
ポイントは、内容・表現・一貫性を意識して自分らしさを伝えることです。これらを意識するだけで、初心者でも説得力のあるエントリーシートに仕上げることができます。
チェック項目の例
論理の一貫性や文章の整合性
経験や成果の具体性
大学ごとの個別性と表現の明瞭さ
文章全体の流れと自分の軸を意識し、必要に応じてプロの添削を受けることで、合格に直結するエントリーシートを作成できます。
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