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大学で学びたいことの書き方完全ガイド|例文付きでわかる言語化のコツ

  • 執筆者の写真: 株式会社EQAO教育グループ
    株式会社EQAO教育グループ
  • 1 日前
  • 読了時間: 19分

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▶︎1. 「大学で学びたいこと」とは何か ─ 入試で問われる本当の意図


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1.1 「学びたいこと」を大学が重視する理由

大学入試、特に総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜では、「大学で何を学びたいのか」という質問が非常に重要な意味を持ちます。 

大学側は単に「学びたいテーマ」を知りたいのではなく、その学びを通じてどんな問題意識を持ち、どう成長していくのかを見ています


つまり、「学びたいこと」の文章は、あなたの知的関心・課題意識・学びの姿勢を評価するための指標なのです。 

単なる関心の表明ではなく、「なぜそれを学びたいのか」「どのように学びたいのか」「学んだ先に何を実現したいのか」を明確にする必要があります。


大学が特に重視する4つの要素は以下の通りです。


  1. 学びたい理由 – どんな経験・出来事がきっかけになったのか

  2. 問題意識 – その分野でどんな課題を解決したいと考えているのか

  3. 自分の経験とのつながり – どんな実体験や活動と関係しているのか

  4. 大学の学びとの一致 – その大学の教育内容とどう重なっているのか


これらを意識して書くことで、大学側に「主体的に学ぶ学生」として印象づけることができます。


重要なのは、学問名を述べることではなく、なぜそれを学ぶ必要があるのかを伝えること 

例えば「心理学を学びたい」ではなく、「人が困難に立ち向かう際の心の変化を支える方法を研究したい」と言語化できると、あなたの意図が具体的に伝わります。


1.2 合格者が意識している4つの要素(理由・問題意識・経験・一致)

多くの合格者が意識しているのは、「学びたいこと」=過去の経験+現在の興味+未来の目標という構造です。


  • 理由:過去の体験から生まれた関心を具体的に語る

  • 問題意識:社会や周囲にある課題を見つめ、自分なりの視点で捉える

  • 経験とのつながり:活動・読書・ボランティアなど、行動を通して得た学びを具体的に示す

  • 大学の学びとの一致:志望校のカリキュラムや研究テーマに自分の関心がどうつながるかを説明する


例えば、

「高校でボランティアを通じて高齢者支援の現場を体験し、孤立の問題に関心を持った。大学では社会福祉学を学び、地域で孤立を防ぐ仕組みを研究したい。」


このように「経験→関心→大学での学び」が一本の線でつながると、説得力が一気に高まります


逆に、抽象的な表現や大学パンフレットの言い換えだけでは伝わりません。 

「グローバルな視点を養いたい」「人の役に立ちたい」といった言葉は魅力的に見えますが、“あなたにしか書けない”理由や背景が欠けると評価は下がります。


1.3 よくある誤解:「志望動機」との違い

「学びたいこと」と「志望動機」は似ているようで、実は評価の目的が異なります。


  • 志望動機:なぜその大学・学部を選んだのか(大学とのマッチ度)

  • 学びたいこと:大学で何を・どのように学びたいのか(主体的な学びの姿勢)


「志望動機」は大学との関係性を示す文章ですが、「学びたいこと」は自分の思考を見せる文章です。 

そのため、「貴学の教育理念に共感しました」など大学中心の表現だけでは不十分で、自分がどんな問題を解決したいのかを主語にして書く必要があります


たとえば次のように言い換えると、ぐっと具体的になります。


✕ :「貴学の国際関係学部でグローバルな視点を学びたい。」

〇:「異文化の価値観を理解し、国際協力の現場で対話を重ねられる人材になりたい。そのために、貴学の国際関係学部で実践的な異文化コミュニケーションを学びたい。」


このように、自分の目標と大学の学びを結びつけることで、「学びたいこと」=自分の成長計画として伝えることができます。



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「学びたいことがぼんやりしている」「何を書けばいいかわからない」という方にぴったりです。





▶︎2. 大学で学びたいことを言語化できないときの整理法


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「大学で学びたいこと」を書こうとしても、なかなか言葉にできない――。 

多くの受験生がこの壁にぶつかります。理由はシンプルで、「自分の関心がどこから来ているのか」を明確にできていないからです。


大学入試で評価されるのは、立派な目標や専門知識ではなく、自分の経験から生まれた“学びの意欲”を論理的に表現できるかどうかです。 

この章では、学びたいことをうまく言語化できない人のために、整理のステップを3つに分けて紹介します。


2.1 過去の経験を棚卸しして「興味の根」を探る

まず行うべきは、「自分が何に反応してきたか」を棚卸しすることです。 

高校生活や日常の中で「なぜか気になった出来事」「心が動いた瞬間」を書き出してみましょう。


例えば:

  • 授業や読書で印象に残ったテーマ

  • ボランティア・部活動・文化祭などでの体験

  • ニュースやSNSで関心を持った社会問題

  • 家族や地域との関わりの中で感じた違和感


これらの中に、あなたの興味の“根”が隠れています。 

ポイントは、「結果」よりも「感情」を意識すること。 

「なぜそれが気になったのか?」「どんな気づきを得たのか?」を考えると、学びの方向性が見えてきます。


例)「地域清掃で高齢者の孤立を感じた」→「福祉や地域づくりに興味を持った」→「社会福祉学を学びたい」


学びたいことの原点は、自分の過去の“違和感”や“共感”にあります。 

大学が評価するのは、その感情を起点にした「自分の物語」です。


2.2 気になる社会課題からテーマを見つける方法

次に、社会や身近な問題の中から「自分ごと」として考えられるテーマを探しましょう。 

多くの受験生は「興味があること」と「社会的な意義」を分けて考えてしまいますが、大学が求めているのは社会に対してどう関わりたいかという視点です


具体的な手順としては:


  1. 自分が関心を持つ社会問題を3つ挙げる

  2. その中で「自分が何を感じたか」をメモする

  3. 「自分にできること」を想像してみる


例)

 ・気候変動 → 高校の地学授業で気象の変化を分析して興味を持った

 ・子どもの貧困 → ボランティアで学習支援に関わった経験がある

 ・地方創生 → 地元の商店街が衰退していく様子を見て問題意識を持った


こうして「社会課題 × 自分の経験」を掛け合わせることで、自分にしか語れないテーマが生まれます。 


大学が評価するのは、「社会の課題を自分の言葉で捉えられているかどうか」。 

抽象的に「社会に貢献したい」と書くより、“なぜその課題が自分にとって大事なのか”を具体的に語ることが重要です。


2.3 大学の研究内容・授業から自分の興味を具体化する

最後に、志望大学の授業・カリキュラム・研究内容を調べて、自分の興味と大学の学びを重ねる作業を行いましょう。

「学びたいこと」を言語化するうえで最も評価されるのは、大学での学び方をイメージできていることです。 


例えば、大学の公式サイトやシラバスを見ながら、次のように整理してみてください。

ステップ

考えるポイント

例文イメージ

① 気になる授業や研究を選ぶ

どの分野・テーマに共感するか

「〇〇教授の研究にある“地域コミュニティの再構築”に興味を持った」

② 自分の経験と結びつける

どんな活動や経験と関係するか

「地域清掃活動で高齢者の孤立を感じた体験と重なる」

③ 具体的な学び方を描く

授業やゼミで何を学びたいか

「現場調査を通じて、地域の支援体制を改善する手法を学びたい」

このように、大学の「研究内容」と「自分の体験」を対応させると、 “大学で学ぶ必然性”が生まれ、文章に説得力が増します。


✕ :「社会問題に興味があるので、社会学部で学びたい」

〇:「地域ボランティアで課題を感じた経験から、社会学部で『地域共生社会の実現』をテーマに研究したい」


大学が評価するのは、“あなたの興味がどこで、どう学びに発展していくか” 

自分の体験を軸に、大学の学びと一致する形で描けると、合格に直結する文章になります。



▶︎3. 大学で学びたいことの書き方と例文構成テンプレート


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多くの受験生が「大学で学びたいこと」を書く際に悩むのは、“どこから書けばいいのか分からない”という点です。 

この章では、大学が評価する構成の流れを明確にし、実際に使えるテンプレートと具体例を紹介します。


大学が求めているのは「知識量」ではなく、思考の流れ(きっかけ→興味→目的)を筋道立てて語れる力です。 

“感情の動き”と“論理の流れ”を両立させる文章構成を意識することで、説得力のある「学びたいこと」が書けるようになります。


3.1 「きっかけ→学びたい内容→将来像」で伝わる構成法


最も基本であり、最も評価されやすい構成は、次の三段構成です。


  1. きっかけ(過去):興味を持った理由や体験

  2. 学びたい内容(現在):大学で深めたいテーマや問題意識

  3. 将来像(未来):学びをどう社会や自分の成長につなげたいか


この流れに沿って書くと、あなたの思考と成長の筋道が自然に伝わります。


文章テンプレート

私は(体験・出来事)をきっかけに、(分野・テーマ)に関心を持ちました。 大学では(学びたい内容・理由)を中心に学び、(研究・授業・実践)を通して理解を深めたいです。 将来は(具体的な目標・社会的な貢献)を実現できる人になりたいと考えています。


例文(経済学部志望)

私は高校のビジネスコンテストで地域の商店街の売上改善に挑戦した経験から、経済の仕組みが人々の生活にどう影響するのかに興味を持ちました。 

大学では、地域経済や中小企業支援の分野を学び、実践的な経営分析を行いたいです。 

将来は、地域と企業をつなぐ仕組みをつくる仕事に携わりたいと考えています。


このように、「体験」→「学び」→「目標」という流れを明確にすることで、大学側に“主体的な学びの姿勢”が伝わります


重要ポイント: 「大学で何を学びたいか」よりも、「なぜそれを学びたいのか」を具体的に。


3.2 読み手を惹きつける導入文のコツと構成イメージ

文章の最初の3行は、読み手に「この受験生は何を考えているのか」を印象づける部分です。 

導入文で評価されるのは、自分の興味を生んだ瞬間を“情景や感情”とともに描けるかどうかです


導入文のコツ

  1. 体験や出来事を1文で示す

      →「私は〜の経験から〇〇に関心を持った」


  2. そのときの気づき・感情を書く

      →「そのとき、人々の協力の仕組みに興味を持った」


  3. 学びの方向性を予告する

      →「その経験を通して、〇〇を学びたいと考えるようになった」


構成イメージ

【導入】体験・気づきを描写する(読者を引き込む) 

【本論】学びたい内容・理由を展開する(大学での学びを具体化) 

【結論】将来像で締めくくる(成長の方向性を示す)


良い導入文の例

中学生のころ、祖母が認知症を発症したことをきっかけに、「人の記憶と感情の関係」に興味を持ちました。 

高校では心理学の本を読み、人の心がどのように行動に影響するのかを探りたいと思うようになりました。


このように、“自分の経験から自然に関心が生まれた”流れを描くと、作為的でない真実味のある文章になります。


3.3 “良い例・悪い例”で理解する表現の違い

受験生の多くが失敗するのは、「大学パンフレットの言い換え」や「抽象的すぎる表現」です。 


ここでは、大学が評価する表現と避けるべき表現の違いを明確にします。

観点

悪い例

良い例

抽象性

社会に貢献できる人になりたい

高齢者の孤立をなくす地域支援の仕組みを学びたい

大学との一致

貴学の教育理念に共感した

地域共生社会をテーマとする〇〇教授の研究に関心がある

自分の経験とのつながり

福祉に興味がある

ボランティア活動で支援の難しさを感じ、福祉の制度を学びたい

将来像

社会の役に立ちたい

福祉の現場で政策と現場をつなぐ人材になりたい


ポイント整理

  • 「大学の理念」よりも、「自分の行動」を中心に書く

  • 「一般論」よりも、「自分の視点」で語る

  • 「興味があります」ではなく、「なぜそう感じたのか」を説明する



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▶︎4. 大学が評価する書き方と避けるべきNG表現


「大学で学びたいこと」を書く際に、多くの受験生が陥るのが、“抽象的すぎる表現”や“大学パンフレットの言い換え”です。 

大学は文章の中に「自分自身の思考・経験・問題意識」が見えるかどうかを重視しています。 

この章では、大学が高く評価する表現の特徴と、避けるべきNG例を具体的に整理します。


4.1 評価される表現:「自分の経験と大学の学びの一致」

大学が最も注目するのは、「なぜこの学びが自分に必要なのか」という一貫性です。 

つまり、あなたの経験・興味・将来像が、大学の教育内容や研究テーマと“重なっている”ことが重要です。


評価される書き方のポイント

  1. 自分の経験を具体的に書く

      →「高校で地域活動を通じて、○○の課題を実感した」


  2. その経験から得た気づきを明確にする

      →「人が支え合う仕組みをつくる重要性を感じた」


  3. 大学での学びと接続する

      →「社会福祉学部で地域共生社会の実現を研究したい」


このように、“自分の行動 → 気づき → 学びの方向性”がつながっている文章は、大学に「主体的な学び手」として印象づけます。


良い例

高校で地域ボランティア活動に参加し、孤立する高齢者の姿を見たことから、地域の支え合いの仕組みを研究したいと思うようになった。 

貴学の社会福祉学部では、地域共生をテーマとしたゼミが充実しており、自分の体験と重なる学びができると感じている。


→ 経験と大学の学びが一致しているため、具体性と説得力がある。


悪い例

人の役に立つ仕事がしたいので、福祉を学びたい。貴学の社会福祉学部で専門的に学びたい。


→ “なぜ福祉を学びたいのか”が不明確で、本人の経験が見えない。


4.2 NG表現① 抽象的すぎる表現になっている

「社会に貢献したい」「人の役に立ちたい」――よく使われる表現ですが、抽象的な言葉は評価されにくい傾向があります。 

大学は“その言葉の裏にある行動や経験”を見たいのです。


避けるべき抽象表現の例

抽象的な表現

改善例

社会に貢献したい

高齢者が安心して暮らせる地域を支える仕組みを学びたい

グローバルな視点を持ちたい

異文化理解を深め、国際協力の現場で対話を重ねたい

人の心を支える仕事をしたい

心理学を通じて、ストレスを抱える人の支援方法を研究したい


改善のポイント

  • 誰のために・何を・どうしたいのかを具体化する

  • 自分の体験を一文で入れると説得力が増す


✕ :「グローバル社会で活躍できる力を身につけたい」

〇:「高校で留学生との交流を通じ、文化の違いが誤解を生むことを実感した。大学では異文化理解と国際協力を学びたい。」


このように、「抽象的な理想」ではなく、「体験から生まれた関心」を中心に書くと、大学が評価する“自分らしい文章”になります。


4.3 NG表現② パンフレットの言い換えで終わっている

もう一つ多いのが、大学のパンフレットや公式サイトの内容を言い換えただけの文章です。 

「教育理念に共感しました」「社会貢献に力を入れている点に惹かれました」―― 一見丁寧に聞こえますが、どの受験生にも当てはまる内容になってしまいます。


NG例

貴学は社会貢献に力を入れており、学生が主体的に活動できる点に魅力を感じた。 

この理念に共感し、私も社会の一員として成長したい。

→ 内容が大学紹介の言い換えになっており、“自分がなぜその理念に共感したのか”が伝わりません。


改善例

地域ボランティアで感じた「支援が届かない現実」に課題意識を持ち、社会貢献を実践する貴学の学びに惹かれた。 特に「地域連携プロジェクト」などの実践的授業を通じて、現場の課題解決を学びたい。


このように、自分の体験や気づきを交えて大学の取り組みと結びつけると、大学への理解の深さと主体性が伝わります。

大学が評価するのは、大学の理念を“自分の経験と言葉で語れるかどうか” 

その違いが、合格者と不合格者を分けます。


→ 自分の経験を軸にした“唯一の学びたいこと”が、最も強い志望理由になります。


さらに理解を深めたい方は、こちらの動画も参考になります。

面接でよく聞かれる「なぜこの大学なのですか?」という質問の答え方について、

EQAO塾長が詳しく解説している動画があります。

この記事とあわせて視聴すると、“大学が評価する思考の組み立て方”がより明確になります。




▶︎5. 自分の「学びたいこと」を明確にする実践ステップ


「大学で学びたいこと」をうまく書けない原因の多くは、“自分の考えを整理できていない”ことにあります。 

自分の興味を深掘りし、大学の学びにつなげるためには、頭の中のアイデアを“見える化”する作業が必要です。


ここでは、受験生がすぐに実践できる3つのステップを紹介します。

EQAO式の思考整理法をもとに、誰でも「言葉にできる学び」を導き出せるプロセスを解説します。


5.1 興味・関心のマインドマップを作る

最初のステップは、頭の中にある「気になること」「好きなこと」「問題だと思うこと」をすべて書き出すことです。 

マインドマップを使うことで、自分がどんな分野に関心を持ちやすいのかが視覚的に整理できます。


やり方

  1. 紙の中心に「学びたいこと」と書く

  2. 周りに思いつくテーマを自由に書き出す(例:教育/環境/医療/国際協力/心理など)

  3. 各テーマから「なぜ興味を持ったのか?」を枝分かれで書く

  4. 枝の中で特に気になる項目に印をつける


例:

「教育」 → 「先生との出会い」→「子どもの可能性を伸ばす環境に関心」 

「環境」 → 「気候変動ニュース」→「再生可能エネルギーの研究に興味」


このようにして、「興味があること」と「それを感じたきっかけ」が同時に見えるようになります。 

マインドマップは“感情と事実を整理する地図”です。


一見バラバラに見える興味も、書き出すことで共通点が見えてくるはずです。 

例えば、「教育」と「心理」に関心があるなら、“人の成長を支える”という共通テーマが浮かび上がります。


5.2 「なぜ?」を3回繰り返して本質を掘り下げる

次に行うのは、「なぜ?」を3回繰り返すこと。 

これによって、自分の興味の“表面的な理由”ではなく、“根本的な動機”を見つけることができます。


手順の例

  1. 興味を一つ選ぶ(例:「心理学を学びたい」)

  2. なぜ? → 「人の気持ちを理解できるようになりたいから」

  3. なぜ? → 「友人関係で悩んでいたとき、理解されることの大切さを感じたから」

  4. なぜ? → 「誰かを支える側の立場になりたいと思ったから」


このように、3回「なぜ?」を掘り下げると、あなたの興味の“原点”が感情レベルで見えてきます。 

その結果、大学での学びが「他人のまね」ではなく、自分自身のストーリーから生まれた学びに変わります。


5.3 CRECマップで思考を整理し、文章に落とし込む

EQAO式の指導では、「CREC(クレック)マップ」を使って思考を整理します。 

CRECとは、文章を書く前に「Connection(つながり)」「Reason(理由)」「Episode(体験)」「Challenge(課題)」の4要素を整理する方法です。


要素

内容

記入例

Connection(つながり)

興味と大学の学びがどうつながるか

地域ボランティアの経験と社会福祉学の学びが重なる

Reason(理由)

なぜ学びたいのか

支援が届かない現実を自分の目で見たから

Episode(体験)

きっかけとなった出来事

地域清掃中に孤立した高齢者の声を聞いた

Challenge(課題)

大学で取り組みたい課題

地域社会の孤立防止に貢献する仕組みを研究したい


CRECマップを活用した文章例

地域活動を通じて高齢者の孤立を感じたことから、人が支え合う仕組みづくりに関心を持った。 大学では社会福祉学を通じて、地域共生の実現に向けた制度や政策を学びたい。

このようにCRECマップを使えば、思考の流れを整理しながら自然な文章構成が作れます。


ポイント: CRECマップは、「自分の経験」と「大学の学び」を一本の線でつなぐ設計図。 書き出すだけで、大学が評価する“筋の通った学びたい理由”が完成します。



▶︎6. まとめ ─ 「大学で学びたいこと」を自分の言葉で伝える力を育てる


大学入試で問われる「学びたいこと」は、単なる志望理由ではなく、あなたの人生をどう捉え、どのように成長していくかを示す“思考の証”です。 

しかし多くの受験生が、「うまく言語化できない」「何を書けばいいのかわからない」と悩みます。 


本記事では、その悩みを解消し、大学が評価する形で自分の学びを伝えるための考え方とステップを紹介してきました。

最終章では、言語化の要点を整理し、次につながる行動のヒントをまとめます。


6.1 抽象から具体へ:言語化の鍵は経験にある

「大学で学びたいこと」を伝えるうえで最も大切なのは、“自分の経験”を軸に書くことです。 

どれだけ理想的な学問分野を語っても、経験に裏づけがなければ説得力は生まれません。


  • 「教育に興味がある」ではなく、「どんな教育の現場で何を感じたのか」

  • 「人の役に立ちたい」ではなく、「どんな体験からその思いが生まれたのか」


大学は、あなたがどんなきっかけで興味を持ち、どんな問題意識を抱いているのかを知りたいのです。 


そのため、書き出すときは必ず以下の3点を意識しましょう。


  1. きっかけ(過去):体験や出来事を一文で描く

  2. 学びの方向性(現在):大学で学びたいことを具体的に書く

  3. 将来像(未来):学びを社会や自己成長にどう活かすかを示す


大学が評価するのは、「知識」ではなく「考える力」。

その力は、自分の経験をどれだけ深く掘り下げ、他者に伝わる形で表現できるかに表れます。


6.2 文章構成から添削まで一貫サポートするEQAOの総合型選抜指導

「大学で学びたいこと」を言語化しようとすると、最初の数行で筆が止まってしまう――。 

そんな受験生を多く見てきたのが、EQAO塾の総合型選抜専門指導です。

EQAOでは、志望理由書・面接・小論文など、すべての場面で求められる「自己表現力」を育てるために、以下のサポートを提供しています。


EQAOの一貫サポート体制

  1. 学びの発掘サポート

      → 専任講師が面談形式で“興味の根”を引き出し、学びのテーマを明確化。


  2. 構成設計サポート

      → CRECマップなど独自のフレームを使い、体験から論理的な構成へ落とし込む。


  3. 添削・ブラッシュアップ指導

      → 書いた文章をプロが添削し、伝わる表現・構成に整える。


EQAOの強みは、受験生一人ひとりの“言葉にならない想い”を丁寧に言語化する点にあります。 

志望理由書の一文一文が“自分の言葉”として完成するまで伴走することで、受験生は自信を持って面接や出願に臨むことができます。


6.3 大学で学びたいことを軸に「自分らしい進路」を築こう

「大学で学びたいこと」を明確にする作業は、単に入試のためだけではありません。 

それは、自分の人生で何を大切にしたいかを考えるプロセスでもあります。


  • どんな経験に心を動かされたのか

  • どんな課題を解決したいと思うのか

  • どんな社会で生きたいと感じているのか


これらを言葉にすることで、自分の価値観が見えてきます。 

そしてその価値観こそが、大学選び・学部選び・将来の進路における“自分軸”になります。

大学で学びたいことを言葉にすることは、「自分を理解すること」でもある 


その理解が深まるほど、あなたの進路選択はより確かなものになります。

最後に、EQAOはその「自分軸の言語化」を全力でサポートします。 

あなたが経験から導いた“学びたいこと”を、一緒に形にしていきましょう。



▶︎「大学で学びたいこと」を明確にしたいなら、EQAO塾の総合型選抜専門指導へ。

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EQAO塾では、経験の棚卸しからテーマ設定、構成づくり、志望理由書の添削まで、一人ひとりの想いを“伝わる文章”に変える専門指導を行っています。 


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