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静岡大学 総合型選抜の対策|出願条件から面接対策まで徹底解説

  • 執筆者の写真: 株式会社EQAO教育グループ
    株式会社EQAO教育グループ
  • 2025年8月25日
  • 読了時間: 13分



▶︎1. 静岡大学の総合型選抜とは?



1.1 静岡大学の入試制度の特徴

静岡大学は静岡県に位置し、情報系資格の活用や普通科以外の総合学科に対応した独自の入試制度を持つ点が特徴です。総合型選抜は、人文社会科学部、情報学部、理学部、工学部、農学部といった主要5学部で実施されており、2026年度からはグローバル共創科学部でも導入されます。 


一般入試と異なり、総合型選抜は9月に始まり12月には終了するスケジュールで進むため、早期からの準備が必要となります。


1.2 アドミッションポリシーと求める学生像

静岡大学のアドミッションポリシーは、「自由啓発」を基盤にし、平和で幸福な「未来創成」を目指す理念に基づいています。

大学は、地球の未来に責任を持ち、国際的感覚を備え、高い専門性を有し、失敗を恐れず挑戦できる人物の育成を掲げています。


入学を期待する学生像としては、以下が挙げられます。


  • 失敗を恐れないチャレンジ精神を持つ人

  • 他者の意見をよく聞き、それを学びに変えられる人

  • 協調性を持ちながらも、自分の意見をしっかり表現できる人


1.3 静岡大学 総合型選抜の実施学部と募集人数

静岡大学の総合型選抜は学部ごとに実施され、募集人数(定員)は年次によって変更があります。

以下は2025・2026年度入試における募集人数です。


  • 人文社会科学部経済学科: 5名(2025年度は6名)


  • 情報学部情報科学科: 10名


  • 理学部地球科学科: 8名


  • 工学部

    • 機械工学科: 8名(2025年度は3〜6名)

    • 電気電子工学科: 9名(2025年度は3〜6名)

    • 電子物質科学科: 3名(2025年度は3〜6名)

    • 化学バイオ工学科: 10名(2025年度は3〜6名、2026年度は6名)

    • 数理システム工学科: 9名(2025年度は3〜6名、2026年度は2名)


  • 農学部生物資源科学科: 15名(2025年度は12名)


  • グローバル共創科学部グローバル共創科学科: 20名(2026年度入試から新設)


総合型選抜では、研究成果や創作物など具体的な実績が評価対象となることが多く、主体的に取り組んだ活動は大きなアドバンテージとなります。特に理系学部では深い知識と技能の習得が必須であり、教授陣との面接においては十分な準備と論理的な回答が求められます。



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▶︎2. 静岡大学の総合型選抜における出願資格・要件



2.1 学部ごとの出願資格(人文・理工・農・情報・グローバル)

静岡大学の総合型選抜では、学部ごとに細かく出願資格が設定されています。

特定の教科の単位取得や資格、評定平均などが求められるケースが多く、事前確認が欠かせません。


  • 人文社会科学部経済学科 

    商業科目を20単位以上修得(または見込み)。さらに簿記や英検など2種類以上の資格取得が条件。


  • 情報学部情報科学科 

    専門教育に関する科目(情報・工業・商業など)を20単位以上修得(または見込み)。


  • 理学部地球科学科 

    大学入学共通テストで指定科目を受験することが条件。


  • 工学部

    • 機械工学科:評定平均3.8以上、理数系は4.0以上が目安。

    • 電気電子工学科:学業成績が優秀であること。

    • 専門学科枠:工業科目を20単位以上修得、かつ学習成績概評がA以上。


  • 農学部生物資源科学科 

    農業・工業・商業・水産系学科出身者で、評定3.8以上。


  • グローバル共創科学部(2026年度〜) 

    全体評定3.8以上+専門教科20単位以上。さらに英検2級、TOEFL iBT52点などの語学力条件が設定。


2.2 評定平均・資格・活動実績の条件

学部を問わず、評定平均や資格の有無が合否に直結します。

特に理工農系では評定3.8以上が標準的な条件で、理数科目に重点が置かれる傾向があります。

また、資格や活動実績も出願条件や加点要素となります。


  • 資格例:英検、簿記、基本情報技術者試験、情報処理検定など

  • 活動実績例:部活動の成果、地域活動、研究・制作物の発表など


これらは単なる履歴ではなく、学びにどう結びついたかをアピールできるかが評価のカギです。


2.3 入学確約の条件と注意点

静岡大学の総合型選抜では、多くの学部で「合格した場合は入学を確約できること」が条件となっています。

つまり、専願型の入試であり、合格後に他大学へ進学することはできません

この仕組みには以下の注意点があります。


  • 早期に準備を始めなければならない

  • 他大学との併願ができないため、志望度の高さが必須

  • 出願後の撤回は原則不可


静岡大学を第一志望として明確に位置づけている学生に適した入試方式であることを理解したうえで、出願を決断することが大切です。



▶︎3. 静岡大学の総合型選抜における出願書類



3.1 共通で必要な書類(調査書・自己推薦書など)

静岡大学の総合型選抜では、どの学部を受験する場合でも、以下の書類が基本的に必要です。


  • 出願確認票(総合型選抜用。必ず自書で記入することが求められます)

  • 調査書(高校での学業成績や活動実績を証明する書類)

  • 自己推薦書(自己PRや志望理由を記述する重要書類)


この3点はすべての学部で共通して提出が必要であり、出願書類の完成度が合否を大きく左右すると言っても過言ではありません。


3.2 学部ごとに追加提出が必要な書類

学部によっては、共通書類に加えて追加書類の提出が求められます。

具体的には以下の通りです。


  • 情報学部情報科学科 

    高等学校の成績通信簿


  • 人文社会科学部経済学科

    • 課題レポート

    • 資格取得を証明する合格証明書類


  • グローバル共創科学部(2026年度〜)

    • 活動歴報告書

    • 志望書・推薦書


学部によって評価基準が異なるため、追加書類は自分の強みを補足できる貴重なアピール材料となります。


3.3 書類作成で重視される観点

静岡大学の総合型選抜では、書類そのものの体裁よりも、内容の具体性と一貫性が重視されます。

特に以下の観点が重要です。


  1. 志望理由の明確さ 

    なぜ静岡大学を志望するのか、学部の学びと自分の将来像を結びつけることが求められます。


  2. 実績と成長のストーリー性 

    活動歴や資格取得を単に列挙するのではなく、そこから得た学びや成長を具体的に説明することが重要です。


  3. 将来の展望との関連性 

    大学での学びを将来どのように活かしたいのかを明示することで、大学側に納得感を与えられます。


「書類審査は受験生の人となりを知るための最初の窓口」であり、ここでの完成度が次の小論文や面接の評価にも直結するため、丁寧な準備が必要です。



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▶︎4. 静岡大学 総合型選抜の選考方法


4.1 学部別の選考フロー(一次・二次試験)

静岡大学の総合型選抜は、基本的に 一次試験(書類審査・学力テスト)と二次試験(面接や討論) で構成されています。

ただし、学部ごとに選考内容は異なります。


  • 情報学部情報科学科

    • 一次選考:書類審査+基礎学力テスト

    • 二次選考:面接


  • 工学部

    • 一次選考:書類審査+基礎学力テスト (2026年度から一部学科で数学・英語・理科の個別試験を実施)

    • 二次選考:面接(機械工学科ではグループ討論を含む)


  • 農学部生物資源科学科

    • 一次選考:小論文+基礎学力テスト

    • 二次選考:面接(小論文テーマに関連したグループ討論も含まれる)


  • 理学部地球科学科

    • 共通テスト受験が必須

    • 面接(2026年度からは200点満点に設定)


  • 人文社会科学部経済学科

    • 書類審査

    • 聴講・論述試験

    • 提出レポートに基づく面接


  • グローバル共創科学部(2026年度〜)

    • 聴講・論述試験(100点)

    • 面接(100点)


このように学部ごとに特徴があり、「自分の志望学部ではどの選考方法が重視されるのか」を早めに理解することが合格の第一歩です。


4.2 書類審査で評価されるポイント

書類審査では、調査書や自己推薦書の内容を通じて、以下の観点が特に重視されます。


  • 学業成績の一貫性:評定平均だけでなく、特定科目の伸びや得意分野が評価対象

  • 学びの姿勢:課題解決力、主体性、協調性が文章から読み取れるかどうか

  • 志望理由の説得力:大学の教育理念や学部の特色とどの程度リンクしているか


形式的な「やりたいこと」ではなく、経験に基づく具体的なストーリーが評価されやすい点が特徴です。


4.3 小論文・基礎学力テストの傾向と対策

小論文や基礎学力テストは、学部ごとに内容やレベルが異なります。


  • 小論文 

    農学部や人文学部などでは、小論文を通して 課題発見力・論理的思考力・表現力 が評価されます。 過去の傾向として、社会課題や学部分野に関連したテーマが多く出題されています。


  • 基礎学力テスト 

    理系学部では数学・理科の基礎力が重視され、教科書レベルの理解を確実にすることが重要です。2026年度から工学部一部学科では、数学・英語・理科の3教科試験が導入される予定で、より体系的な学力が求められます。


小論文は「書く力」、学力テストは「基礎の確実性」が評価されるため、それぞれ別のアプローチで準備することが必須です。


4.4 面接・口頭試問・グループ討論の内容

静岡大学の総合型選抜では、面接が最終関門となることが多く、学部によっては口頭試問やグループ討論も加わります。


  • 個人面接:志望理由や将来の目標について深掘りされる。教授陣が専門的な質問をすることもある。


  • 口頭試問:理工系では基礎知識や応用力を確認する質問が出される。


  • グループ討論:他者との協働姿勢や論理的な発言力を評価。特に機械工学科や農学部で実施。


面接では「人柄」よりも「学問への適性」と「主体性」が問われる傾向が強く、付け焼き刃の対策では通用しないのが特徴です。



▶︎5. 静岡大学 総合型選抜の対策戦略


5.1 早期準備の重要性とスケジュール管理

静岡大学の総合型選抜は 9月上旬に出願、11月〜12月には合格発表があるため、一般入試よりも約3〜4か月早く決着がつきます。

したがって、高3になってから動くのでは遅いのが現実です。


早期準備で意識すべきポイント:


  • 高2のうちに自己分析を完了 

    自分の強みや将来像を言語化し、志望理由と結びつけておく。


  • 資格・検定の取得は高2までに集中 

    英検、簿記、情報系資格など、出願要件に直結するものは高2のうちに確実に取得。


  • 夏休みは模擬本番期間 

    小論文の模擬試験や面接練習を繰り返し、実戦感覚を養う。


特に静岡大学は、学部によって必要な資格・評定条件が異なるため、「高2の時点で受験資格を満たしているかどうか」を必ず確認しておくことが重要です。


5.2 自己推薦書の構成と書き方のポイント

自己推薦書は「自分の履歴書」ではなく、「自分が静岡大学に合格するにふさわしい理由」を伝える文書です。


構成の基本フロー:


  1. 導入(結論先行):「私は静岡大学〇〇学部で〇〇を学びたい」

  2. 経験エピソード:「高校で〇〇に取り組み、その中で△△を学んだ」

  3. 学びの深まり:「この経験を大学でさらに発展させたい」

  4. 将来の展望:「卒業後は〇〇の分野で社会に貢献したい」



深掘りのポイント:


  • 経験を数字や実績で示す 

    (例:「文化祭でリーダーを務め、来場者数を前年比20%増加させた」など)


  • 学部との関連を明確にする 

    (例:「経済学部で学んだ統計分析を、将来的に地域経済の調査に活かしたい」)


  • 人柄よりも学問的適性を強調する 

    面接では「性格」ではなく「学びへの姿勢」が重視されるため、推薦書でも学問への関心を具体的に描くことが必要です。


自己推薦書は「あなたと静岡大学をつなぐ接着剤」となるため、早期に下書きを作成し、複数回の添削を経て完成度を高めることが必須です。


5.3 小論文対策の具体的アプローチ

小論文は「正解」を求められるものではなく、論理的に自分の考えを展開する力が評価されます。


実践的なトレーニング方法:


  1. 時事問題をテーマに要約練習 

    新聞記事を400字でまとめる練習を繰り返すと、読解力と要約力が磨かれる。


  2. 型を習得する

    • 序論:課題文を踏まえ、自分の立場を提示

    • 本論:根拠(データ・経験・事例)を提示し論理を展開

    • 結論:主張をまとめ、今後の展望を述べる


  3. 知識のストックを作る 

    特に農学部・経済学部では、環境問題や経済政策といった社会的テーマが出題されやすい。ニュースを切り抜き、自分の意見を書いておくと効果的。


小論文は「思考を見せる試験」であり、知識暗記ではなく「筋道立った説明」ができるかが評価される点を忘れてはいけません。


また、下記の動画では 総合型選抜における小論文の基礎の基礎 をわかりやすく解説しています。ポイントを押さえれば誰でも小論文は書けるという内容で、初めて対策する人におすすめです。



5.4 面接・討論で差をつける表現力と論理力

面接や討論は、総合型選抜における最終関門です。教授陣は「入学後に研究を継続できるか」を見極めています


差をつけるための実践法:


  • 面接

    • 志望理由は「大学の教育理念とリンクさせる」 (例:「静岡大学の『自由啓発』の理念に共感し、挑戦を恐れない学びを深めたい」)

    • 想定問答を100問以上作成し、回答を準備する


  • 口頭試問

    • 理系では「公式を覚えているか」ではなく「その意味を説明できるか」が重要

    • 普段から「なぜ?」を考える習慣を持つことが対策になる


  • グループ討論

    • 「自分の意見を通す」よりも「他人の意見をつなげてまとめる」姿勢が評価されやすい

    • 発言は「短く・論理的に・具体的に」を徹底する


面接や討論で合格者が持つ共通点は、“自信のある態度ではなく、学びに向かう真摯さ”です。専門知識に加えて、論理力と誠実さをアピールできれば強みになります。



▶︎6. まとめ:静岡大学の総合型選抜で合格をつかむために


6.1 合格に必要な力の整理

静岡大学の総合型選抜では、学力だけでなく、主体性・論理的思考力・将来へのビジョンが総合的に評価されます。


特に重要なのは以下の3点です。


  1. 基礎学力の確実な定着(評定平均や基礎学力テスト対策)

  2. 自分の経験を学びに結びつける力(自己推薦書や面接での一貫性)

  3. 他者と協働する姿勢と表現力(討論やグループ活動での協調性)


「知識 × 経験 × 表現力」の3つが揃ったとき、総合型選抜での合格可能性が大きく高まります。


6.2 準備を始めるタイミングと行動計画

総合型選抜は早期に実施されるため、高2の冬から準備を始めるのが理想です。


  • 高2冬〜高3春:志望理由を明確化、必要資格の準備

  • 高3春〜夏:自己推薦書作成、小論文演習、模擬面接開始

  • 高3夏休み:実績整理と出願書類の仕上げ

  • 出願直前〜選考期(秋):面接・討論対策を徹底


「準備の早さ=合格率の高さ」と言えるほど、総合型選抜は時間の使い方が勝負を分けます。


6.3 次のステップへ進むために

静岡大学の総合型選抜は、志望度の高い受験生にとって大きなチャンスです。

ただし、専願型であるため、合格したら必ず進学する覚悟が必要です。


次のステップとしては、


  • 自己推薦書や小論文の試作に取り組む

  • 模擬面接を通して表現力を磨く

  • 大学・学部ごとの最新情報を常に確認する


この3点を押さえることで、入試本番に自信を持って臨むことができます。

静岡大学の総合型選抜は、挑戦する受験生にとって「自分の可能性を最大限に表現できる舞台」です。早期準備と一貫した戦略で、ぜひ合格をつかみ取りましょう。



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