専修大学 総合型選抜の対策完全ガイド｜出願から面接・学部別の特徴まで徹底解説
- 株式会社EQAO教育グループ
- 7月25日
- 読了時間: 15分
▶︎1. 専修大学の総合型選抜とは？
1.1 総合型選抜の概要と専修大学の特徴
専修大学の総合型選抜（旧AO入試）は、学力だけでなく、受験生の人間性・熱意・将来性を重視する入試制度です。
学業成績や活動実績に自信がない方でも、自分の意欲や個性をしっかりとアピールすることで合格のチャンスが広がります。
大きな特徴として、「評定平均値」の制限が基本的に設けられておらず、既卒生や社会人も受験可能である点が挙げられます。これは、学びに対する多様な姿勢や経験を尊重する専修大学の姿勢を反映しています。
また、専修大学は「実学志向」の教育を掲げ、社会で活躍するための実践的な力を育むカリキュラムが特長です。そのため、総合型選抜でも、学部ごとの教育方針に合致する意欲ある学生が求められています。
「成績に自信がなくても挑戦できる」門戸の広さが、専修大学 総合型選抜の大きな魅力です。
1.2 実施学部・学科と入試方式の種類
専修大学の総合型選抜は、以下の3学部3学科で実施されています。
経済学部 国際経済学科
国際コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科
ネットワーク情報学部 ネットワーク情報学科
これらの学部では、各学科の特色に合わせた多様な選考方式が設けられており、自分の得意分野や特性を活かした出願が可能です。
経済学部 国際経済学科
英語資格型
発想力型
探索力型
ネットワーク情報学部 ネットワーク情報学科
探究学習アピール型
自己アピール型
国際コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科
講義受講型＋課題小論文＋面接（独自方式）
それぞれの方式は、学部が重視する力（英語力、論理的思考力、プレゼン能力など）に応じて選べるように設計されています。
1.3 併願可否と倍率の実態
専修大学の総合型選抜は「専願」ではないため、他大学や他学部との併願が可能です。
ただし、「第一志望であること」や「入学を強く希望する者」といった記載があるため、合格後は原則入学を前提とする姿勢が求められます。
以下は、2024年度入試の倍率実績です。
経済学部 国際経済学科：3.9倍（2023年度：3.3倍、2022年度：3.1倍）
国際コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科：6.1倍（2023年度：5.4倍、2022年度：6.1倍）
ネットワーク情報学部 ネットワーク情報学科：4.2倍（2023年度：3.2倍、2022年度：3.8倍）
倍率はやや高めですが、出願条件が緩やかなため、挑戦しやすい入試形式といえます。
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▶︎2. 専修大学 総合型選抜の出願資格と書類対策
2.1 出願資格と学部別条件の違い
専修大学の総合型選抜では、基本的に評定平均の条件がなく、高校卒業（見込み）であれば誰でも出願が可能です。
ただし、学部や方式ごとに独自の条件が設けられているため、しっかり確認することが重要です。
経済学部 国際経済学科
入学を強く希望する者
「英語資格型」の場合は、英検®・TOEIC®・IELTS™などの英語スコアが必要（例：英検 CSEスコア1980点以上）
国際コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科
志望理由と学修目標が明確であること
卒業後1年以内の既卒者も出願可能
合格後は入学が前提
ネットワーク情報学部 ネットワーク情報学科
「探究学習アピール型」：高校での探究活動などを評価
「自己アピール型」：課外活動やITスキル等をアピールできる者（例：情報技術者試験合格者）
学部・方式ごとの要件を正しく把握し、自身の実績や適性に最も合う出願方式を選ぶことが、合格への第一歩です。
2.2 出願に必要な書類一覧
総合型選抜では、一次選考で書類審査が行われるため、提出書類の完成度が合否を左右する重要ポイントとなります。
共通して必要な書類は以下の通りです。
入学試験志願票（または総合型選抜用志願票）
調査書
志望理由書（またはエントリーシート）
推薦書（必要な学部のみ）
資格証明書（該当者のみ）
学部別で必要な追加書類（小論文・自己推薦動画など）
2.3 志望理由書の書き方と構成
志望理由書は、あなたが「なぜその学部を志望するのか」「大学で何を学びたいのか」を論理的に伝える最重要書類です。
字数制限があるため、簡潔かつ説得力のある内容が求められます。
学部別の字数目安
経済学部、国際経済学科：500字以内
国際コミュニケーション学部：800字以内
書き方の構成例
志望動機の導入（なぜ興味を持ったか）
学部の特色と自分の興味の接点
将来の目標と大学で学びたい内容
まとめ：志望の強さと入学後のビジョン
アドミッション・ポリシーをしっかり読み込み、大学側の求める学生像に合わせた内容を盛り込みましょう。
2.4 自己推薦書の書き方
自己推薦書は、自分の強みや経験を客観的に伝えるツールです。
志望理由書が「なぜこの学部か」を語るのに対し、自己推薦書では「なぜ自分なのか」を主張します。
書き方の基本構成
経験や実績の紹介（部活・ボランティア・課外活動など）
そこで得た学びや成長
その経験が大学でどう活きるか
将来のビジョンと自己の強み
具体的なエピソードを交えて、自分だけのストーリーを伝えることが、印象に残る自己推薦書への鍵です。
自己推薦書では、「なぜ自分がこの学部にふさわしいのか」「どのような経験が活きるのか」を具体的に記すことが求められます。
一方で、書き方を間違えると印象を大きく損なうこともあるため注意が必要です。
以下の動画では『自己推薦書で絶対にやってはいけないこと3選』を紹介しており、作成前に必ず確認しておくと安心です。
2.5 自己推薦動画の注意点と作成法
ネットワーク情報学部では、3分間の「自己推薦動画」とその説明資料が必須提出書類となっています。この動画では、自己アピール・志望理由・入学後の学修計画を伝えます。
作成のポイント
構成を明確に：「自己紹介 → 志望動機 → 強み・経験 → 入学後の計画」
表情・声・話し方に注意：緊張感を和らげ、自然体で伝えること
資料の工夫：模造紙・スライド・図などを用いると説得力がアップ
時間配分：3分間で収めつつ、各項目に十分な時間を配分
動画は内容だけでなく、表現力やプレゼン能力も評価対象となります。台本作成・リハーサルを重ねましょう。
▶︎3. 専修大学 総合型選抜における書類審査・小論文・面接の突破戦略
3.1 書類審査で評価される視点とは
専修大学の総合型選抜では、一次選考における書類審査が最初の関門です。
この段階で伝わる「人物像の鮮明さ」が、二次選考への通過率に直結します。
評価されるポイントは以下の通りです。
志望理由が明確で、学部の教育方針と一致しているか
自己推薦書やエントリーシートに、具体的な経験と成長が記されているか
アドミッション・ポリシーを理解したうえで、自分が適した人物であることを論理的に伝えられているか
学部によっては、探究活動や課外活動、ITスキルの有無も評価対象になります。
特にネットワーク情報学部では、探究学習・IT関連資格（基本情報技術者試験など）が強みになります。
「どんな経験を、どう学びにつなげるか」を示すことが、書類審査突破の鍵です。
3.2 小論文試験の対策法と頻出テーマ
専修大学の総合型選抜では、多くの学部・方式で小論文試験が実施されます。
小論文では、テーマ理解力・論理構成力・自分の考えを表現する力が問われます。
学部ごとの出題形式
経済学部：課題小論文（提出済み内容をもとに面接で質問されることも）
国際コミュニケーション学部：課題図書の講義を受講後、その内容に基づいた小論文（試験時間60分）
ネットワーク情報学部：小論文ではなく記述式総合問題が中心
頻出テーマ（過去・他大学の傾向から）
社会課題（SDGs・格差・労働・国際問題）
情報リテラシー・デジタル化と教育
多文化共生・異文化理解・言語
対策ポイント
課題文や図表を正確に読み取る力を養う
「結論 → 理由 → 具体例 → 再主張」の型を身につける
日頃から時事問題に触れ、自分なりの意見を持つ練習をする
小論文は訓練次第で確実に伸ばせます。
志望学部のテーマ傾向を把握した上で、継続的に書く・添削を受けることが大切です。
3.3 面接試験で差がつく受け答えと事前準備
面接は、受験者の人間性や思考力、大学・学部とのマッチ度を見極める場です。
特に専修大学では、「学びへの姿勢」「志望理由の深さ」「将来ビジョンの明確さ」が重視されます。
面接の実施内容（学部別）
経済学部：小論文の内容をもとにした質疑応答が中心
国際コミュニケーション学部：講義内容や課題図書に関する質問あり
ネットワーク情報学部：書類・動画内容に基づいた20〜30分の面接
準備のコツ
志望理由書・小論文の内容は自分の言葉で語れるようにしておく
面接官が興味を持ちそうな話題を先回りして考え、練習しておく
緊張対策として、模擬面接を繰り返す
「自分の言葉で、自分の経験を、自信を持って語れるか」が最大の評価軸です。
▶ 面接や小論文、本当にこれで大丈夫？
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3.4 記述式総合問題・プレゼンの対策法（ネットワーク情報学部）
ネットワーク情報学部では、記述式総合問題と面接が行われます。
記述問題は、小論文と異なり「情報に関する知識」「思考力・判断力・表現力」が求められる試験です。
出題内容（2024年度概要より）
情報分野のリテラシーや倫理、活用に関する問題（3問程度）
学部の学びに関する関心や理解を問う設問
試験時間：70分。設問ごとに合格基準あり
対策方法
ITや情報に関する基礎知識（リテラシー、SNS・セキュリティ問題）を日頃から学ぶ
ニュース・事例を使って「自分の意見を論理的に書く練習」をする
模擬問題を時間内に解く訓練をする
また、面接では記述式の解答内容に関する質疑応答があるため、「なぜそう書いたか」「他に考えられる視点はあるか」といった問いに答えられるよう準備しましょう。
記述式総合問題では、知識だけでなく、それを応用する力が問われます。単なる暗記ではなく、「考える力」のトレーニングが重要です。
▶︎4. 専修大学の総合型選抜｜合格に向けた年間スケジュール
4.1 高校2年〜高校3年春までに準備すること
専修大学の総合型選抜で合格を勝ち取るためには、高校2年生の段階からの早期準備が鍵となります。
この時期は、土台となる経験や実績を積みながら、将来の進路についてじっくり考える期間です。
この時期にやるべきこと
進学したい分野を探るための自己分析
オープンキャンパスへの参加で大学の雰囲気や学部の特徴を把握
探究活動やボランティアなど、アピール材料となる活動に取り組む
ICTスキル・英語資格などの取得を目指す（特にネットワーク情報学部や経済学部 英語資格型）
小論文対策を始める（読解力・文章構成力を鍛える）
「志望理由書」や「自己推薦書」の説得力は、高校2年〜3年春の積み重ねによって決まります。
4.2 夏〜秋の出願直前期にすべき具体的行動
高校3年生の夏から秋にかけては、いよいよ本番に向けた実践の時期です。
この時期は、出願書類の作成と選考準備の両立が求められます。
優先すべき行動
志望理由書・自己推薦書のブラッシュアップ（何度も添削）
自己推薦動画・スライドの構成・撮影
模擬面接の実施（学校や塾で協力を依頼）
過去問や予想問題による小論文演習
英語資格型出願者はスコア提出締切に注意して受験日を設定
また、各学部の「募集要項」「アドミッション・ポリシー」はこの時期に最新版が公開されるため、出願条件の最終確認も重要です。
直前期にどれだけ「仕上げ」ができるかが、最終選考突破を左右します。
4.3 模試・ワークショップ・探究活動の活用法
総合型選抜では、学力偏差値よりも主体的に学び、行動する姿勢が評価されます。
そのため、模試やワークショップ、探究活動は「アピール材料」として非常に有効です。
活用のポイント
模試：偏差値よりも記述式の設問を通じて、論理的な表現力を養う
ワークショップ：専修大学や他大学主催のイベントに参加し、学びへの関心を実践でアピール
探究活動：高校の総合学習や自由研究を深堀りし、学部との接点を強調できるようにする
成果は「ポートフォリオ」や「自己推薦書」「自己推薦動画」の内容に反映させることが重要です。
自分の活動が大学での学びにどうつながるかを意識すると、選考官に強く伝わります。
▶︎5. 専修大学 総合型選抜と他の入試方式との違いと併願戦略
5.1 総合型選抜 vs 一般・公募推薦の違い
専修大学の総合型選抜は、知識だけでなく人間性・意欲・将来性を評価する試験方式であり、他の入試制度と比較して評価軸が大きく異なります。
項目 | 総合型選抜 | 公募推薦 | 一般入試 |
評価基準 | 書類・面接・小論文等の総合評価 | 学校推薦・評定平均＋面接・小論文 | 学力試験（教科） |
出願条件 | 評定条件なし（原則） | 評定平均の基準あり | 特になし |
主な試験内容 | 志望理由書、課題小論文、プレゼン、面接 | 小論文、面接、推薦書など | 教科別筆記試験 |
対象人物像 | 学力以外の個性・経験も重視される人物 | 学校からの信頼・推薦がある人物 | 学力勝負に自信のある人物 |
自分の強みや実績を言語化してアピールできる人にとって、総合型選抜は非常に有利な制度です。
5.2 専修大学の併願制度の注意点
専修大学の総合型選抜では、「専願でなければならない」という制限はありません。
したがって、他大学・他学部との併願が制度上可能です。
しかし注意すべき点として、多くの出願資格において以下のような文言が見られます。
「専修大学○○学部での学びを強く希望する者」
「第一志望とする者」
「合格した場合は入学を前提とする者」
このような記載があることから、実質的には“専願的姿勢”が求められると捉えるべきです。
併願は可能でも、“熱意ある第一志望者”としての姿勢が書類や面接に滲み出ていないと、不利になる可能性がある点に注意が必要です。
5.3 他大学との併願戦略と学部選びのヒント
総合型選抜では、大学ごとに選考形式や評価ポイントが異なるため、戦略的な併願が合格への近道となります。
他大学との併願戦略
志望理由や学びたい内容が共通する学部・学科を選ぶ
志望理由書・自己推薦書などをベースとして、大学ごとにカスタマイズする
出願時期がずれる大学を組み合わせる（例：早期型と後期型の組合せ）
学部選びのヒント
アドミッション・ポリシーを読み比べる
自分の得意分野（英語・プレゼン・課題研究など）にマッチする選考方式を持つ大学を選ぶ
将来のキャリアにつながる学びが用意されているかを軸に選定する
併願の最大のポイントは、「自分がその大学で学ぶ意味」をどれだけ説得力を持って説明できるかです。
▶︎6. まとめ：専修大学の総合型選抜で合格を勝ち取るために
6.1 各学部で求められる人物像の整理
専修大学の総合型選抜では、学部ごとに異なる特色があり、それに応じた人物像が求められます。
以下に簡潔にまとめました。
経済学部 国際経済学科
→ 国際的視野と発想力を持ち、社会経済の仕組みに関心がある学生
→ 課題小論文を通じて論理的思考と社会問題への理解が重視される
国際コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科
→ 異文化理解への関心が高く、積極的にコミュニケーションを図れる学生
→ 課題図書を読み込み、自分の視点で意見を表現できる力が必要
ネットワーク情報学部 ネットワーク情報学科
→ 探究心が強く、情報社会の課題に興味を持ち、自ら学ぶ姿勢がある学生
→ 探究活動の経験やITリテラシーがあると有利。プレゼン能力も重視
自分の志望動機や経験が、どの学部の人物像に一致するかを理解することが、選考通過の第一歩です。
6.2 最後に見直すべきチェックリスト
出願直前・面接前には、以下のチェックリストで準備漏れがないか確認しましょう。
書類関連
志望理由書：学部の教育方針と一致しているか？具体的な目標はあるか？
自己推薦書：エピソードが事実に基づいていて、印象的か？
自己推薦動画：構成・表現・時間配分が適切か？
調査書や資格証明書に不備はないか？
小論文・面接対策
小論文：想定テーマで書く練習は十分か？論理的に書けているか？
面接：想定質問への答えを用意したか？自信を持って話せるか？
その他
志望学部のアドミッション・ポリシーを暗記レベルで理解しているか？
出願期間・提出期限などのスケジュールに漏れはないか？
チェックリストでの最終確認が、後悔のない受験につながります。
6.3 不安を乗り越えるためのアドバイス
総合型選抜は、評価が多面的であるため、どうしても不安や迷いが生まれやすい入試形式です。
しかし、だからこそ「自分らしさ」や「努力の過程」がしっかり評価されるチャンスでもあります。
不安を軽減する方法
自分だけで抱え込まず、先生や塾、先輩に相談する
完璧を目指すより、“今の自分を最大限に表現する”意識を持つ
準備したことを信じて、堂々と本番に挑む
「できることはすべてやった」と思える状態で本番に臨めるよう、準備を積み重ねてきた自分に自信を持ちましょう。
あなたの努力は、必ず誰かの目に届きます。自分を信じて、最後まで全力で挑んでください。
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