大阪大学法学部の総合型選抜で合格する方法|最新対策と出願書類の完全ガイド
- 株式会社EQAO教育グループ

- 10月25日
- 読了時間: 22分

▶︎1. 大阪大学法学部の総合型選抜とは何か?

1.1 総合型選抜(旧AO入試)の目的と位置づけ
大阪大学法学部の総合型選抜(旧AO入試)は、学力だけでは測れない多面的な力を評価する入試制度です。
この入試では、提出書類、大学入学共通テストの成績、面接結果の三要素を総合的に判断し、合格者を決定します。
知識量よりも、「自ら課題を発見し、解決へと導く主体性」「社会に対して自分の考えを発信する力」「学びを通じて成長する意欲」といった資質が重視されます。
このような選抜方式が導入された背景には、大学が求める人材像の変化があります。大阪大学は、社会課題に柔軟に対応し、学問を社会に還元できる学生を育成することを重視しています。
とくに法学部では、法律知識の理解だけでなく、社会問題を多面的に捉え、論理的に思考できる力が求められます。
そのため、総合型選抜はまさに、法学部の理念に沿った「人物評価型の入試」といえます。
1.2 法学部が求める学生像とアドミッションポリシー
大阪大学法学部が掲げるアドミッションポリシーは次の通りです。
「法学部で学ぶ専門力を基礎に、高校までに得た特別な経験や能力を活かしたい人や、グローバルなコミュニケーション力を伸ばしたい人」
この言葉が示すように、大学が求めているのは、単なる学業成績の高さではなく、これまでの経験を活かして新しい価値を創造できる人材です。
また、グローバルな社会において他者と協働し、課題を解決する力を磨こうとする姿勢も重視されています。
特に国際公共政策学科では、「多様な経験」「国際性」「公共への関心」といったキーワードが重要視されます。
留学経験、国際交流活動、社会問題への探究的な取り組みなどは、出願書類や面接で高く評価される要素です。
こうした評価基準は、法学部が「社会の課題を自らの問題として捉え、法や制度を通じて解決策を考えられる人」を育てようとしている姿勢の表れといえます。
1.3 募集学科・募集人数(法学科/国際公共政策学科)
令和8年度の大阪大学法学部の総合型選抜では、以下のとおり募集が行われます。
学科 | 募集人員 |
法学科 | 17名 |
国際公共政策学科 | 8名 |
合計 | 25名 |
また、合格者または入学手続者が募集人員に満たない場合、その欠員は一般選抜前期日程の募集人員に加算されることが明記されています。
法学科は、法律や制度の構造を理解し、社会問題を論理的に分析する能力を重視しています。
一方で、国際公共政策学科は、国際関係・外交・公共政策などをテーマに、国際的な課題解決力や発信力を評価します。
そのため、志望学科ごとに異なる評価基準を意識し、出願書類や面接内容を戦略的に設計することが重要です。
「大阪大学法学部の総合型選抜では、経験・思考・発信力の3つをどれだけ効果的に示せるか」が合格の鍵です。
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▶︎2. 大阪大学法学部の総合型選抜|出願資格と要件

2.1 出願資格(高卒・国際バカロレア・海外教育課程など)
大阪大学法学部の総合型選抜における出願資格は、令和7年度中に高校卒業またはそれに相当する課程を修了(見込み)であることが前提となります。
出願資格として認められているのは、次のいずれかに該当する者です。
高等学校または中等教育学校を令和7年度中に卒業または卒業見込みの者
日本国内の一般的な高校生の多くがこの区分に該当します。
文部科学大臣が高等学校課程と同等と認定した在外教育施設での課程を修了または修了見込みの者
海外の日本人学校やインターナショナルスクールでの履修が該当します。
国際バカロレア(IB)資格を令和7年度中に取得または取得見込みの者
IB課程を修了した学生も対象となり、グローバルな教育経験を評価する姿勢がうかがえます。
これらの出願資格の範囲は、国内外問わず多様なバックグラウンドを持つ学生が受験できるように設計されています。
特に大阪大学は、「多様な経験を持つ学生が相互に学び合うこと」を重視しており、海外教育課程出身者や国際資格保持者に門戸を開いている点が特徴です。
2.2 出願要件(活動実績、共通テスト受験、入学確約)
出願資格を満たしたうえで、次のすべての出願要件に該当する必要があります。
高校または中等教育学校での特筆すべき活動を証明する書類を提出できること
探究活動、課題研究、ボランティア、留学、リーダーシップ活動など、主体的な取り組みを証明できる資料を用意します。これらは「活動実績報告書」としてWeb出願システム上で入力・提出します。
法学部が指定する大学入学共通テストの教科・科目を受験すること
総合型選抜であっても、共通テストの受験は必須です。
法学部が指定する教科は以下の通りです:
- 国語 - 地理歴史・公民(2科目選択)
- 理科(基礎科目2つ)
数学(数学I・A、数学II・B・C)
外国語(英語、ドイツ語、フランス語のいずれか)
情報Ⅰ これらの結果は、満点の約80%以上を目安とする基準で評価されます。
合格した場合は必ず入学する意思を確約できること
総合型選抜は「専願型」の要素を含んでおり、他大学との併願で入学辞退することを前提にした出願は認められません。
そのため、出願時点で大阪大学法学部への強い志望動機を明確にする必要があります。
これらの出願要件は、単に学力の高低を測るものではなく、「法学部で何を学び、社会にどう貢献したいか」を自ら説明できるかが評価の中心にあります。
提出書類や面接でこの点を明確に表現できるように準備を整えましょう。
2.3 国際公共政策学科のみの追加要件(英検・TOEFL・IELTS)
国際公共政策学科を志願する場合、上記の出願資格・要件に加えて、英語能力を証明する書類の提出が必須となります。
これは、学科の教育方針として国際的な課題解決力を育成することを目的としているためです。
志願者は、次のいずれかの試験のスコア証明書または合格証明書を提出する必要があります。
英検(実施方式は問わない)
高校在学中または中等教育学校4~6年次に取得したものが有効。
TOEFL iBT(出願期間初日から遡って2年以内に取得したスコア)
IELTS Academic Module(同じく2年以内に取得したスコア)
これらの資格は、出願時点で既に取得していることが条件となるため、早期の受験計画が不可欠です。
また、スコアの高低だけでなく、英語を使って自分の意見を発信できる能力も評価対象となります。
国際公共政策学科では、英語での授業や国際的な討論の機会が多く、入学後も語学力を積極的に伸ばしていく姿勢が求められます。
そのため、出願段階で「英語力+社会的関心+国際性」を示せるかどうかが合否を左右するポイントになります。
重要ポイント:
大阪大学法学部の総合型選抜における出願では、資格・要件・語学力の3条件をすべて満たすことが前提。特に国際公共政策学科では、英語資格の準備を早めに始めることが合格への第一歩です。
▶︎3. 【提出書類の書き方と対策】大阪大学法学部の総合型選抜|評価される書類とは

大阪大学法学部 総合型選抜では、提出書類の完成度が合否を左右します。
書類審査(第1次選考)では、志望理由書・活動実績報告書・自己推薦書などから受験生の思考力・行動力・将来性を総合的に評価します。
ここでは、それぞれの書類の作成ポイントと注意点を詳しく解説します。
3.1 志望理由書の構成と説得力のある書き方
志望理由書は、受験生の思考の深さと目的意識を最も強く示す書類です。
大阪大学法学部の総合型選抜では、Web出願システム上で直接入力する形式となっており、限られた文字数の中で「なぜ大阪大学で学びたいのか」を明確に示す必要があります。
志望理由書の基本構成
序論:きっかけと関心領域の提示
法や社会問題に興味を持った背景を簡潔に説明します。個人的な体験(ニュース、学校活動、探究テーマなど)を具体的に挙げると説得力が増します。
本論:大阪大学法学部で学びたい理由
他大学との違いを踏まえ、大阪大学だからこそ学べることを具体的に記述します。
例:「国際公共政策学科では国際関係法やグローバル・ガバナンスに関する授業が充実しており、国際課題に法的観点からアプローチできる環境に魅力を感じた」など。
結論:将来の展望と学びの活かし方
卒業後にどのように社会貢献したいか、また法学をどのように応用していくかをまとめます。
書き方のポイント
抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードで書く
「貢献したい」「学びたい」だけではなく、その理由と方法を説明する
「大阪大学法学部でなければならない理由」を一文で示す
過去→現在→未来の流れで構成すると論理性が高まる
重要:志望理由書は“自分の物語”と“大学の理念”を結びつける文章です。
単なる自己PRではなく、大学の教育方針との一致を示すことが評価につながります。
志望理由書を書くうえで、「何を書けば評価されるのか」が明確でない受験生は多くいます。そんな方におすすめなのが、以下の動画です。
総合型選抜対策のプロであるEQAO塾長が、志望理由書で押さえるべき5つのコツを具体的に解説しています。
3.2 自己推薦書・活動実績報告書の作成方法
自己推薦書および活動実績報告書は、自分の経験を客観的に説明する書類です。
大阪大学では「活動実績報告書」をWeb出願システム上で入力する形式を採用しており、活動内容を具体的に数値・成果を交えて書くことが求められます。
自己推薦書に盛り込むべき内容
学校内外での活動(委員会活動・探究・ボランティア・資格取得など)
それらの活動を通して得た学びや気づき
それを法学部での学びにどうつなげたいか
活動実績報告書の書き方
活動の目的・背景を明示する
「なぜその活動を行ったのか」を簡潔に書く。
具体的な行動と成果を説明する
例:「学校の模擬裁判大会で弁護側を担当し、法の根拠をもとに主張を構成した」
学びと今後の展望を示す
活動を通して得た能力(論理的思考、協働力、表現力など)をどう活かしたいかを書く。
差がつくポイント
数値・期間・成果などの具体性を盛り込む
感想文にならないよう、「行動」→「結果」→「学び」の順で構成する
「周囲への影響」「チームでの貢献」など、他者との関わりを示すと評価が高い
活動実績報告書は「実績の羅列」ではなく、「経験の意味づけ」を伝える書類です。
3.3 活動実績証明書類の提出ルールと注意点
活動実績を裏付けるための証明書類は、①~⑨のうち最大2件まで提出可能です。
提出は、Web出願システム上の「活動実績報告書」で記載した内容に対応するもののみ受け付けられます。
提出可能な証明書類(例)
外国語に関する資格・検定試験のスコア証明書(英検、TOEFL、IELTSなど)
海外研修・留学の証明書(15日以上の実質的な研修を伴うもの)
学会発表・研究発表の証明書
スーパーグローバルハイスクール(SGH)・WWL活動報告書
課題研究の成果を示す証明書
生徒会長など高度なリーダーシップ経験を証明する書類
社会貢献・ボランティア活動で顕著な成果を示す書類
注意点
原本ではなくコピーで提出する場合、学校が「原本証明書」を発行する必要があります。
内容に虚偽があると失格扱いとなるため、必ず公式な証明を添付すること。
提出数は最大2件まで。過剰提出は評価対象外になることがあります。
これらの書類は、「どのような経験を通じて、どんな資質を培ったか」を裏付ける資料として重視されます。
3.4 任意提出書類・原本証明の扱いについて
任意提出書類とは、必須書類ではないものの、出願者が希望すれば追加提出できる書類を指します。
大阪大学法学部 総合型選抜では、以下のような書類が該当します。
高校で行ったインターンシップに関する証明書
その経験から得た学びをA4用紙1枚にまとめた報告書
これらは提出しなくても不利にはなりませんが、法学・公共政策・社会貢献に関わる経験がある場合は積極的に提出するとよいでしょう。
また、英語検定スコアなどコピー提出を行う場合は、所属高校などで「原本と相違ない」旨の証明書(原本証明)」を発行してもらう必要があります。
この証明がない書類は、正式な評価対象にならないため注意が必要です。
原本証明は「信頼性」を担保する最終ステップです。書類準備は早めに動き、学校と連携して進めましょう。
重要ポイント:
大阪大学法学部の総合型選抜では、「書類の完成度」が合否を左右します。志望理由書・活動報告書・証明書類の三本柱を、早期から戦略的に準備しましょう。
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▶︎4. 大阪大学法学部の総合型選抜|選考方法と評価配点の詳細
大阪大学法学部の総合型選抜は、二段階選考方式で実施されます。
第1次選考では提出書類をもとに総合評価を行い、第2次選考では面接(および必要に応じて外国語面接)を実施。
さらに、大学入学共通テストの結果を加味して最終的な合否を決定します。
総合的に「学力」「経験」「人物」の3軸で評価されるため、一つの要素に偏らない準備が重要です。
4.1 第一次選考:書類審査のポイント
第1次選考では、提出された以下の書類をもとに審査が行われます。
志望理由書
自己推薦書・活動実績報告書
志願者評価書(高校の先生による推薦書)
活動実績証明書(該当者のみ)
審査では、法学部での学びに対する適性と主体性が中心的に評価されます。
具体的には、次の観点が重視されます。
思考力・表現力
自分の考えを論理的に整理し、明確に伝えられているか。
主体性・行動力
高校生活で自ら課題を見つけ、行動に移しているか。
学問的関心
法学や社会制度への関心をどの程度具体的に示せているか。
社会的視野
社会問題を自分ごととして捉え、公共性のある視点を持っているか。
また、国際公共政策学科を志願する場合は、「国際性」や「語学力」も評価の対象になります。
特に留学経験や国際交流活動などのエピソードを、社会的意義と結びつけて説明できるかどうかがポイントです。
書類審査では、“何をしたか”よりも、“なぜそれをしたか、何を学んだか”が問われます。
4.2 第二次選考:面接の内容と外国語対応
第2次選考は、面接試験を中心に実施されます。
対象は第1次選考の合格者で、面接では提出書類の内容をもとに質疑応答が行われます。
面接の形式
個人面接形式(1人15〜20分程度)
面接官は法学部教員数名
必要に応じて英語などの外国語面接を実施
主な質問内容の例
志望理由書に書いた内容の深掘り
活動実績や探究テーマについての質問
大学で学びたいことや将来の目標
社会問題に対する自分の意見
国際公共政策学科志望者には、英語での簡単な質疑応答
面接の目的は、単に知識を問うことではなく、自分の考えを論理的に伝える力を確認することにあります。
また、外国語対応がある場合でも、完璧な語学力を求めるのではなく、「自分の意見を外国語で発信する姿勢」を評価する傾向があります。
面接では、内容の一貫性と自己理解の深さが最も重要です。
書類に書いた内容を「自分の言葉」で説明できるよう準備しましょう。
4.3 小論文対策とCRECマップの使い方
大阪大学法学部の総合型選抜では、小論文が実施される年もあります(特に国際公共政策学科など)。
テーマは「法・社会・国際関係」に関する内容が中心で、社会的課題を法的観点から論理的に考察する力が求められます。
小論文の出題傾向
社会問題・時事テーマ(例:AIと個人情報保護、移民政策など)
法律や制度に関連する課題(例:人権と公共の福祉のバランス)
国際問題に関するテーマ(例:気候変動と国際協力の在り方)
対策のポイント
課題文の要点を正確に整理する
与えられた資料・文章の主張を正しく理解する。
自分の立場を明確にする
賛否を明確にし、根拠を示す。
CRECマップを活用して論理を構成する
- C(Claim)=主張
- R(Reason)=理由
- E(Example)=具体例
- C(Conclusion)=結論
この流れで書くと、論理の一貫性が生まれ、審査官に伝わりやすい文章になります。
練習方法
新聞や時事ニュースを題材に、自分の意見を600〜800字でまとめる練習を行う
書いた文章を第三者(先生・講師など)に添削してもらい、論理のズレを修正する
小論文は知識よりも“構成力”が鍵。CRECマップを使って、論理的な文章展開を意識しましょう。
4.4 共通テストの配点・教科指定・換算方法の詳細
大阪大学法学部の総合型選抜では、大学入学共通テストの結果も最終合否に反映されます。
共通テストの配点は次の通りです。
評価項目 | 満点 |
大学入学共通テスト | 160点(600点満点を換算) |
提出書類 | 10点 |
面接 | 30点 |
合計 | 200点満点 |
教科・科目の指定
国語
地理歴史・公民:「地理総合・地理探究」「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」「公共・倫理」「公共・政治・経済」から2科目選択 ※「公共・倫理」と「公共・政治・経済」の組み合わせは不可
理科:「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から2科目
数学:「数学I・A」「数学II・B・C」
外国語:英語(ICプレーヤー使用)、ドイツ語、フランス語から1科目
情報:「情報I」
評価の目安
大学は明確な合格ラインを公表していませんが、共通テストで満点の80%以上を得点することが望ましいとされています。
学力の基礎力を確認しつつ、提出書類や面接での人物評価と総合的に判断されます。
共通テストは「足切り」ではなく、「総合評価の一要素」として位置づけられています。
高得点を狙うよりも、バランスの取れた準備を行うことが大切です。
重要ポイント:
大阪大学法学部の総合型選抜は、書類・面接・共通テストの3要素で構成される“総合力評価型入試”。
学力・経験・発信力をバランスよく磨くことが合格への近道です。
▶︎5. 【合格戦略と対策法】大阪大学法学部の総合型選抜に受かる人の共通点
大阪大学法学部の総合型選抜は、提出書類・面接・共通テストの3要素を総合的に判断する「人物評価型入試」です。
そのため、どれか1つの要素に偏るのではなく、計画的・段階的な準備が必要です。
ここでは、実際に合格者が実践していた戦略や、今から始めるべき具体的な対策方法を解説します。
5.1 書類作成スケジュールと自己分析の進め方
まず最初に取り組むべきは、自分の軸を明確にすることです。
書類や面接で一貫したメッセージを伝えるためには、自己分析が不可欠です。
自己分析の手順
過去の経験を棚卸しする
高校生活や課外活動、探究学習などで印象に残った出来事をすべて書き出す。
価値観・行動パターンを見つける
「なぜその行動を取ったのか」「何を学んだのか」を言語化する。
法学部との接点を見つける
社会問題・法制度・国際関係など、自分の関心と法学の関わりを整理する。
書類作成のスケジュール目安
時期 | 取り組み内容 |
高2冬〜高3春 | 自己分析・活動整理・志望理由の方向性決定 |
高3初夏 | 志望理由書・活動報告書のドラフト作成 |
高3夏休み | 模擬面接練習・書類のブラッシュアップ |
高3秋 | 最終提出用の原稿確定・証明書類の準備 |
志望理由書や活動報告書は1回で完成しません。複数回の添削と自己修正を重ねて完成度を高めることが、合格者に共通する特徴です。
「自分を深く理解していない人は、説得力のある書類を書けない。」
書類作成は、自己分析と一体化したプロセスとして進めましょう。
5.2 面接練習・模擬面接の準備法
面接は、書類内容を踏まえて自分の考えを言語化する場です。
大阪大学法学部では、志望理由書や活動実績に基づく深掘り質問が多く、形式的な答えでは対応できません。
よくある質問例
「あなたが法学に興味を持ったきっかけは何ですか?」
「最近関心を持った社会問題を一つ挙げてください。」
「その問題を法の観点からどう考えますか?」
「大阪大学法学部を選んだ理由は?」
「将来、どのような分野で活躍したいですか?」
面接準備のコツ
書類と内容の一貫性を確認
志望理由書と面接で話す内容が矛盾していないかを点検する。
模擬面接を繰り返す
学校や予備校で実際に面接練習を行い、表情・姿勢・語尾などを客観的に改善。
想定外の質問に慣れる
面接官は受験生の柔軟な思考を確認するために、あえて意表を突く質問をすることがあります。
自分の考えを論理的に整理して話す練習を積むことが重要です。
面接で評価されるのは「完璧な答え」ではなく、「考える姿勢と誠実な態度」です。
5.3 小論文・面接・英語スコアの併行対策方法
大阪大学法学部の総合型選抜では、複数の評価項目を同時に対策する必要があります。
とくに国際公共政策学科では、英語力を示すスコア提出が必須のため、時間配分の工夫が求められます。
効率的な併行対策のコツ
小論文と面接の対策をリンクさせる
小論文で書いた意見を面接で話せるように練習すると、表現力が自然に統一される。
→「書けること=話せること」を意識する。
英語スコアは高3春までに目標点を取得する
英検・TOEFL・IELTSなどは、出願時点で有効スコアを提出する必要があります。
複数回受験を想定して、高3春〜夏にかけて受験スケジュールを組むのが理想です。
時事問題を軸に知識を整理する
法や国際関係のテーマは小論文・面接の両方で頻出です。
日頃から新聞・ニュース・白書などに目を通し、要点を自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
対策の「同時進行」が成功の鍵。
学力・語学・思考力を分断せず、相互に関連づけて準備することで、時間効率と内容の一貫性が向上します。
5.4 合格者に共通する「3つの力」と準備プロセス
大阪大学法学部総合型選抜の合格者に共通するのは、次の3つの力です。
① 論理的思考力
法学の学びに欠かせないのは、物事を筋道立てて考える力。
小論文や面接で問われるのは「知識の多さ」ではなく、「思考の構成力」です。
② 表現力
自分の考えを、相手に伝わる形で発信できる力。
特に国際公共政策学科では、英語でのコミュニケーション力も評価対象となります。
③ 主体的行動力
与えられた課題に受け身で取り組むのではなく、自分から課題を設定して動く力。
活動実績や探究のテーマが、自主的に取り組んだものであるかが審査で重視されます。
準備プロセスの全体像
自己分析で強みを明確化する
書類と面接内容の一貫性を整える
小論文と英語スコアを並行強化する
模擬面接と添削で仕上げる
合格者は「自分の考えを持ち、それを多角的に伝える力」を育てています。
点数よりも、思考の深さと一貫性こそが大阪大学法学部の評価基準です。
重要ポイント:
大阪大学法学部の総合型選抜は、短期集中型ではなく“積み上げ型”の入試。
自己分析→書類→面接→共通テストまでの流れを一貫して計画することが合格への最短ルートです。
▶︎6. まとめ|大阪大学法学部の総合型選抜を突破するために必要な準備とは
大阪大学法学部の総合型選抜は、単に成績を競う入試ではなく、自分の経験・考え・学びへの姿勢を評価される入試です。
そのため、入試対策というよりも、これまでの学びを整理し、未来への意志を言語化する「自己成長型のプロセス」といえます。
ここでは、合格を目指す上で押さえておきたい最終ポイントを整理します。
6.1 総合型選抜のメリットと注意点
【メリット】
自分の強みを活かせる入試方式
共通テストの点数だけでは測れない「探究力」「主体性」「発信力」などをアピールできる点が大きな魅力です。
特に高校時代に積極的に活動してきた生徒にとっては、自分の努力を正当に評価してもらえるチャンスです。
早期に進路を確定できる可能性
出願時期が11月上旬、合格発表が2月中旬と早く、早い段階で大学進学を決められる点もメリットです。
その後の時間を使って、大学入学後に向けた準備を進めることもできます。
【注意点】
準備の早さが合否を左右する
出願書類の作成や英語資格の取得には時間がかかります。
特に国際公共政策学科を志望する場合、英検・TOEFL・IELTSなどのスコア取得を早期に計画する必要があります。
他大学との併願が制限される
総合型選抜は「専願型」に近い形式のため、合格した場合は必ず入学する確約が求められます。
他大学を検討している場合は、出願前に慎重な判断が必要です。
総合型選抜の最大の特徴は、“入試のための準備”ではなく、“自分をどう表現するか”を問われる点にあります。
6.2 一般入試との違いと併願戦略の考え方
大阪大学法学部の一般入試と総合型選抜の最大の違いは、評価軸の幅広さにあります。
比較項目 | 一般入試 | 総合型選抜 |
評価対象 | 学力試験中心(共通テスト+個別試験) | 書類・面接・共通テストの総合評価 |
対策内容 | 知識・応用力 | 思考力・表現力・主体性 |
募集人員 | 約180名 | 25名(法学科17名、国際公共政策学科8名) |
合否決定時期 | 3月上旬 | 2月中旬 |
総合型選抜は少人数制であるため、合格枠は限られますが、深い自己理解と戦略的準備ができれば十分に突破可能です。
併願戦略の考え方
第一志望が大阪大学である場合:総合型選抜を軸に早期準備を開始。書類・面接に集中しながら共通テスト対策を並行。
他大学との併願を考える場合:専願条件を確認し、総合型選抜に合格した場合の入学意思を明確にしておく。
一般入試との併用:総合型選抜で不合格になった場合、共通テストの経験が一般入試対策にも活きるため、学習効率の面でも有利です。
“合格すること”だけでなく、“自分に最適な入試方式を選ぶこと”も戦略の一部です。
6.3 いま始めるべき行動とEQAOの活用方法
大阪大学法学部の総合型選抜を目指すうえで、最も重要なのは早期の行動です。
出願直前に慌てるのではなく、高2〜高3の初期段階で次のステップを意識して動き出すことが理想です。
今すぐ始めるべき3つの行動
自己分析をスタートする
これまでの経験を振り返り、何を学び、何に興味があるのかを言語化する。
活動実績を積む
学校内外での探究活動、ボランティア、ディスカッションなど、社会的視野を広げる取り組みを始める。
英語力を強化する
英検・TOEFL・IELTSのスコアが必要な場合は、受験計画を立てて早期に準備を開始する。
EQAOの活用方法
EQAOでは、総合型選抜対策に特化したサポートを提供しています。
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模擬面接・個別アドバイスの実施
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早い段階で専門的な指導を受けることで、合格の可能性を大きく高めることができます。
重要ポイント:
大阪大学法学部の総合型選抜は、“自分を深く理解し、表現できる人”が評価される入試です。
今の行動が、数か月後の合否を決定します。計画的な準備とEQAOのサポートで、最短ルートで合格を目指しましょう。
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