大阪大学人間科学部の総合型選抜対策|志望理由書・小論文・面接を徹底攻略
- 株式会社EQAO教育グループ

- 10月25日
- 読了時間: 24分

▶︎1. 大阪大学 人間科学部の総合型選抜とは?

1.1 文理融合の理念と総合型選抜の目的
大阪大学人間科学部は、「文理融合」という独自の理念を掲げています。
これは、文系・理系といった既存の枠組みを超え、人間という存在を多角的に理解しようとする学問的姿勢を指します。
この理念を反映して、総合型選抜では次の3つの力を持つ学生が求められています。
学際性:特定の教科にとらわれず、幅広い分野に興味を持ち、複数の視点から物事を考える力。
実践性:教室の学びにとどまらず、課外活動・ボランティア・探究活動など、社会の中で自ら行動し、学びを実践できる力。
国際性:グローバルな課題に関心を持ち、異なる文化や価値観を理解しながら、自らの考えを発信できる力。
これら3つの資質を証明するために、志望理由書・活動実績報告書・小論文・面接が総合的に評価されます。
つまり、「テストの点数」よりも、「どのように考え、行動し、表現してきたか」が問われる入試です。
1.2 人間科学部が求める3つの力(学際性・実践性・国際性)
人間科学部では、人間社会の課題を解決するために、心理学・教育学・社会学・行動科学などの知見を統合的に学びます。
そのため、総合型選抜では以下のような特徴を持つ学生が高く評価されます。
学際性(Interdisciplinarity)
例:理科の探究活動を通じて社会問題を考察した、文学作品を通して人の心の動きを科学的に分析した、など。
→ 「複数の視点を結びつけて考える力」を重視。
実践性(Practicality)
例:地域課題の解決に向けたボランティア活動、リーダーシップを発揮した学校行事の企画運営など。
→ 「行動によって学びを深める姿勢」が評価対象。
国際性(Global Perspective)
例:海外研修・留学・国際交流プログラムへの参加経験、英語資格などを通じて国際課題に関心を持った経験。
→ 「異文化理解」と「国際的な課題意識」を持つかどうかがポイントです。
この3要素をどれだけ自分の経験の中で体現しているかが、合否を左右する重要な判断基準になります。
1.3 一般入試との違いと募集人員・日程の概要
大阪大学人間科学部の総合型選抜は、一般選抜(共通テスト中心の学力重視型)とは異なり、
「人物重視・思考力重視」の選抜方式です。
◆ 選考の流れ
第1次選考(書類審査)
提出書類(志望理由書・活動実績報告書・調査書・評価書)に基づいて審査され、
おおむね募集人員の2倍程度が合格となります。
第2次選考(小論文・面接)
大学入学共通テストの受験後ではなく、共通テスト実施前の12月中旬に実施される点が特徴です。
小論文(2時間)と面接の結果、そして共通テストの得点を総合的に判断して合否が決まります。
◆ 配点の概要(総合計205点)
評価項目 | 配点 | 内容 |
大学入学共通テスト | 105点 | 国語・数学・英語・理科・地歴公民・情報を含む総合得点 |
提出書類 | 40点 | 志望理由書・活動実績報告書・評価書など |
小論文 | 40点 | 論理性・思考力・表現力を評価 |
面接 | 20点 | 志望動機・主体性・表現力を評価 |
◆ 募集人員・主な日程
募集人員:15名
出願期間:11月上旬
第1次選考結果発表:12月上旬
第2次選考(小論文・面接):12月中旬(吹田キャンパス)
最終合格発表:翌年2月中旬
大阪大学人間科学部の総合型選抜は、 「自らの経験を通して何を学び、どんな社会的課題に挑戦したいか」を明確に表現できるかが最大の鍵です。
学際性・実践性・国際性を備えた“人間理解への探究者”を育てる入試として位置づけられています。
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▶︎2. 大阪大学 人間科学部の総合型選抜|出願条件・募集要項・提出書類を徹底解説

2.1 出願資格と出願要件の整理(評定平均・共通テスト・活動実績)
大阪大学人間科学部の総合型選抜では、まず「出願資格」と「出願要件」の両方を満たす必要があります。
単に高校を卒業しているだけではなく、一定の活動実績や共通テスト受験など、複数の条件を同時に満たす必要がある点が特徴です。
◆ 出願資格
次のいずれかに該当する者が出願可能です。
高等学校または中等教育学校を令和6年度中に卒業した者、および令和7年度中に卒業または卒業見込みの者。
文部科学大臣が認定する在外教育施設の課程を令和6年度中に修了、または令和7年度中に修了(見込み)の者。
国際バカロレア資格を令和6年度中または令和7年度中に取得、または取得見込みの者。
これらの条件により、国内外の多様な教育背景を持つ生徒にも門戸が開かれている点が特徴です。
◆ 出願要件
出願資格に加え、以下すべての条件を満たす必要があります。
高校在学中の特筆すべき活動を証明する書類を提出できること。
人間科学部が指定する共通テストの科目を受験すること。
合格した場合、必ず入学する意思を確約できること。
とくに重要なのが1つ目の条件です。
総合型選抜では「どんな活動を通じて何を学んだか」を問うため、学校外での実践や探究活動の記録が合否を左右します。
2.2 提出書類の種類と役割(調査書・志望理由書・活動報告書など)
出願時に必要な書類は、大きく分けて「志願者本人が準備する書類」と「学校側が作成する書類」の2種類です。
どの書類も、あなたの学びの姿勢や活動の一貫性を証明するために欠かせません。
◆ 志願者が用意する書類
書類名 | 内容 | ポイント |
志望理由書 | Web出願システムに直接入力。大阪大学を志望する理由、人間科学部で何を学びたいかを記述。 | 「なぜ人間科学部なのか」を具体的に書くことが最重要。 EQAO式では「過去→現在→未来」の流れで書くと効果的。 |
活動実績報告書 | 高校での探究活動・ボランティア・リーダー経験などを整理して記入。 | 学際性・実践性・国際性を意識して具体的に。成果よりも“過程”を重視。 |
◆ 学校側が用意する書類
書類名 | 内容 | 作成者 |
調査書 | 学業成績・出欠状況・特別活動など。 | 学校が発行 |
志願者評価書 | 人間科学部所定の様式で作成される推薦文のようなもの。 | 校長または担任が作成 |
重要ポイント
志望理由書・活動実績報告書は「紙では提出不可」で、Web出願システム上で直接入力する必要があります。
出願後に修正・追記はできないため、提出前に内容の一貫性と表現を確認することが重要です。
2.3 活動実績証明書の出し方と提出可能な実績例(①〜⑪)
出願時には、特筆すべき活動を証明する書類を任意で最大3点まで提出できます。
活動内容の重複は不可で、すべて異なるジャンルから提出する必要があります。
以下は提出可能な11の実績カテゴリです。
番号 | 内容 | 証明方法の例 |
① | 外国語に関する高い語学力(英検・TOEFL・IELTSなど) | スコア証明書(2年以内) |
② | 海外研修・留学の実績 | 研修証明書・参加証 |
③ | 日本学生科学賞・JSECなどでの入選・発表実績 | 受賞証明書 |
④ | 学会発表経験(日本学術会議協力学会など) | 発表証明書・要旨 |
⑤ | 海外統一試験の成績証明 | スコアレポート |
⑥ | SSH(スーパーサイエンスハイスクール)関連活動 | 研究報告A4用紙1枚 |
⑦ | SGH(スーパーグローバルハイスクール)活動 | 活動報告A4用紙1枚 |
⑧ | WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)課題研究 | 成果レポートA4用紙1枚 |
⑨ | 高校内での課題研究・探究活動実績 | 教師署名入り報告書 |
⑩ | リーダーシップ・企画運営などの成果 | 学校発行の証明書または報告書 |
⑪ | 社会貢献・ボランティア活動での成果 | 活動報告書・感謝状など |
注意点
提出数は最大3点。内容の重複(例:英検+TOEFL)は避けましょう。
すべての実績は「(3)活動実績報告書」に入力してから証明書を添付する必要があります。
A4サイズ、わかりやすく整理した資料が望まれます。
活動の規模よりも、そこから得た「学び」と「変化」を文章で説明できるかが鍵です。
2.4 出願スケジュールとWeb出願の注意点
大阪大学人間科学部の総合型選抜は、11月上旬から出願がスタートします。
出願から合格発表までのスケジュールを確認しておきましょう。
◆ 出願スケジュール(目安)
内容 | 時期 | 補足 |
出願期間 | 11月上旬 | Web出願のみ対応(郵送不要) |
第1次選考(書類審査)結果発表 | 12月上旬 | 合格者のみ第2次選考へ進出 |
第2次選考(小論文・面接) | 12月中旬 | 共通テスト前に実施(吹田キャンパス) |
最終合格発表 | 2月中旬 | 大学公式サイトで発表 |
◆ Web出願の注意点
提出はすべてオンライン上で完結。紙の郵送は不要。
志望理由書や活動報告書はシステム上で直接入力するため、誤字脱字・段落構成の確認を事前に必ず行う。
添付する活動証明書は、PDFまたは画像形式(JPEG・PNG)で提出。
提出直前の確認リスト
志望理由書と活動報告書に一貫性があるか?
活動証明書3点以内で重複していないか?
出願後に修正できない点を理解しているか?
大阪大学人間科学部の総合型選抜は、「活動の質」と「自己表現の精度」が問われる入試です。
書類提出の段階から、志望理由書・活動報告書・証明書の整合性を意識することが、 合格への第一歩となります。
▶︎3. 大阪大学 人間科学部の総合型選抜|志望理由書の書き方と差別化戦略

大阪大学人間科学部の総合型選抜において、志望理由書は最も重要な書類です。
単なる「志望動機」ではなく、あなたの思考力・探究心・行動力を言語化する場として機能します。
入試担当者は、ここで「この学生が本当に人間科学を学びたい理由は何か?」「どんな視点で社会を見ているか?」を見ています。
以下では、合格者の傾向とEQAO式メソッドを踏まえた具体的な書き方を紹介します。
3.1 志望理由書の基本構成(導入・展開・結論)
志望理由書は、「導入 → 展開 → 結論」の三段構成を意識することが重要です。
この流れを押さえるだけで、文章の説得力と一貫性が格段に高まります。
◆ 導入:関心を持つようになったきっかけ
自分が人間や社会に興味を持つようになった原体験を書く。
「なぜその出来事が印象に残ったのか」を明確にする。
例:
中学生の頃、地域の高齢者支援ボランティアに参加したことが、人との関わり方や支援のあり方を深く考えるきっかけとなりました。
◆ 展開:学びたい分野とその理由
きっかけをもとに、「人間科学のどの領域に関心があるか」を具体的に述べる。
心理・社会・教育・行動など、自分の興味と大学の学びをつなぐ。
例:
行動心理学の観点から、人が他者の行動をどのように理解し、支援の形を作るのかに関心を持ちました。
◆ 結論:大阪大学で学びたい理由と将来像
「なぜこの学部でなければならないのか」を明示する。
将来の目標(学問的・社会的な貢献)で締める。
例:
大阪大学人間科学部の「文理融合」という理念のもと、多様な視点を身につけ、人と社会をつなぐ支援の形を探究したいと考えています。
構成の一貫性(過去→現在→未来)を明確にすることで、読み手に“成長のストーリー”が伝わります。
3.2 「なぜ大阪大学人間科学部なのか」を明確にする方法
合格者の多くは、「大学名」「学部名」を理由として挙げるのではなく、理念・教育内容・教授陣との接点を具体的に語っています。
◆ Step1:学部の理念を理解する
人間科学部は「文理融合」を掲げ、学際的な視点で人間を理解する学問体系を持ちます。
そのため、以下のような視点を盛り込むと効果的です。
社会課題の解決に関心がある
複数の分野を横断して考えたい
実践的な活動を通して理論を学びたい
例:
文系・理系の枠を超えて「人間の行動」を探究できる環境がある点に魅力を感じました。
◆ Step2:「自分の経験」と結びつける
自分の経験や活動を、学部の理念とリンクさせましょう。
例:
高校での探究活動では、SNSと若者の孤立というテーマに取り組みました。この経験をもとに、人間関係と社会構造の関係を学際的に研究したいと考えています。
◆ Step3:「将来の目標」とつなげる
学びたいテーマ → 学部の特徴 → 将来像 この3点を自然につなげると、説得力が生まれます。
例:
将来は、教育現場で心理学的支援を行いながら、社会的孤立を防ぐ仕組みを構築したいです。
「自分の体験 × 学部の理念 × 将来の貢献」が揃うと、強力な志望理由になります。
3.3 学際性・実践性・国際性を志望理由に盛り込むポイント
大阪大学人間科学部の総合型選抜では、アドミッションポリシーの柱である 「学際性」「実践性」「国際性」を、文章内でどのように表現するかが鍵となります。
◆ 学際性
複数の分野を結びつけて考えた経験を述べる。
例:
理科の探究で得たデータ分析を社会問題の考察に活用し、文理を横断する思考力を培いました。
◆ 実践性
実際に行動し、経験を通して学びを深めたことを示す。
例:
地域福祉ボランティアで高齢者の声を聞く中で、支援の在り方を自分なりに考えるきっかけとなりました。
◆ 国際性
国際的な視点を持つ活動や意識を具体的に書く。
例:
留学生とのディスカッションを通して、異文化間での価値観の違いを理解する重要性を実感しました。
3つの要素をすべて含める必要はありません。
自分の経験に最も自然に結びつくものを深掘りし、「どのように考え、行動したか」を具体的に描くことが重要です。
3.4 EQAO式:印象に残る志望理由書の表現テクニック
EQAOでは、志望理由書を「評価される文章」から「伝わる文章」へ変えるための独自メソッドを用いています。
特に以下の3つのポイントを押さえると、採点者の印象に強く残ります。
① 一文一意で簡潔に書く
1文に複数の要素を詰め込まず、「1文1メッセージ」を意識。
→ 読み手に内容が伝わりやすくなり、構成が明確になります。
② 具体例を必ず添える
抽象的な表現(例:「人の役に立ちたい」)ではなく、「いつ・どこで・何をしたか」を明記します。
例:
高校2年のとき、地域の子ども食堂でボランティアを行い、人との関わりが生きがいにつながることを実感しました。
③ 未来を描く表現で締める
「〜したい」だけでなく、「〜を実現するために大阪大学で学びたい」という行動的な意志を示す。
例:
多様な価値観を持つ人々と協働しながら、人間理解を軸にした支援の在り方を探究したいです。
志望理由書は、あなたの「考える力」と「行動する力」を伝える最初のプレゼンテーションです。
文理融合の理念に共感し、自らの経験を通してそれを体現していることを、具体的なエピソードで表現することが合格への近道です。
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▶︎4. 大阪大学 人間科学部の総合型選抜|小論文・面接対策の全ポイント
大阪大学人間科学部の総合型選抜における第2次選考(小論文・面接)は、合否を大きく左右する重要なステップです。
書類で表現した「考える力」「行動する力」を、文章と対話で実践的に示す試験とも言えます。
小論文と面接はいずれも、人間科学部が掲げる“学際性・実践性・国際性”をどう理解しているかを見られるため、単なる知識試験ではなく、思考の深さと表現力が問われます。
4.1 小論文の出題傾向と構成法【過去テーマの傾向分析】
大阪大学人間科学部の小論文は、人間・社会・教育・文化・心理など、幅広いテーマが出題されます。
過去の傾向から見ると、「自分の意見を根拠をもって論じる力」「多面的に考える力」が評価されています。
◆ 出題の傾向例
過去テーマや類似傾向を分析すると、以下のようなタイプが多く見られます。
年度 | 出題テーマ例 | 評価ポイント |
近年傾向① | SNSやAI時代における人間関係の変化 | テクノロジーと人間の関係を多角的に考察できるか |
近年傾向② | 教育の格差や機会平等について | 社会構造への理解と、課題解決の提案力 |
近年傾向③ | ボランティアや地域活動の意義 | 「実践性」と「社会参画意識」の表現力 |
近年傾向④ | 異文化理解や国際協力に関する問題 | 「国際性」と「他者理解」の姿勢 |
これらのテーマは、「人間科学的視点で考える力」を見られるものです。
◆ 小論文構成法(基本の4ステップ)
EQAOが推奨する「CREC構成法」で書くと、内容が論理的で読みやすくなります。
ステップ | 内容 | ポイント |
C(Conclusion) | 主張(結論)を最初に述べる | 「私は〜だと考える」と明確に書く |
R(Reason) | 理由を述べる | なぜそう考えるのか、背景を説明 |
E(Example) | 具体例を示す | 自分の経験やニュース事例などを挙げる |
C(Conclusion) | 再び結論を述べる | 文章を全体的にまとめる |
例文構成
私は「個人の幸福と社会のつながりは相互に作用している」と考える。
なぜなら、他者との関わりが自己理解を深め、孤立を防ぐ役割を果たすからである。 実際、私は高校で地域ボランティアに参加し、人との協働が生きがいにつながることを体験した。
したがって、人間科学の学びを通じて、社会全体で支え合う仕組みを研究したい。
ポイントは、「自分の言葉で社会を語る」こと。
専門知識よりも、思考の筋道の明確さと、自分らしさのある視点が高く評価されます。
4.2 面接で評価される「主体性・探究力・思考力」の伝え方
大阪大学人間科学部の面接では、「なぜこの学部なのか」「どのように学びたいのか」を中心に問われます。
表面的な回答ではなく、自分の経験から得た価値観を論理的に説明する力が試されます。
◆ 面接でよく聞かれる質問例
なぜ大阪大学人間科学部を志望しましたか?
あなたが行ってきた探究活動について教えてください。
人間科学とはどのような学問だと思いますか?
最近関心を持っている社会問題は何ですか?
あなたが考える「学際的な学び」とは?
◆ 回答のコツ
「体験 → 学び → 志望理由」の流れで答える。
質問に対して「はい」「いいえ」で終わらせず、必ず理由を述べる。
応答の中に“人間科学的な視点”(行動・心理・社会の関連性)を入れる。
例:
高校の探究活動でSNS依存の問題を研究し、人間関係の希薄化を感じました。
この経験から、人の行動や社会構造を結びつけて考える人間科学に興味を持ちました。
面接では「一貫性」が最重要。
志望理由書・活動報告書・面接で言う内容がズレていないか、事前に見直しましょう。
4.3 探究活動・課外活動をストーリー化して伝える方法
総合型選抜では、「どんな活動をしたか」よりも、「その活動を通して何を学んだか」が評価されます。
つまり、エピソードの深さと思考の流れが合格の鍵です。
◆ ストーリー構成(EQAO式・STAR法)
構成要素 | 内容 | 例 |
S(Situation)状況 | どんな場面で活動したか | 地域の子ども食堂でボランティアを経験 |
T(Task)課題 | 何に気づき、どんな課題に直面したか | 子ども同士の関係がうまくいかない様子に気づいた |
A(Action)行動 | どんな工夫やアプローチを取ったか | 話を聞く時間を増やし、遊びのルールを一緒に考えた |
R(Result)結果・学び | 経験から得た気づき・成長 | 人と関わる中で信頼の大切さを実感し、人間理解に興味を持った |
この流れで語ると、聞き手に伝わりやすく、印象的な回答になります。
重要ポイント
「活動内容」だけでなく、「思考の変化」を語る。
「うまくいかなかった経験」も、学びとして整理すれば強みになる。
探究活動は“結果”よりも“過程”を語ることで、あなたの成長力を示せます。
4.4 面接官に響く「自分らしさ」の言語化練習法
面接では、他の受験生と差をつける最大の要素が「自分らしさ」です。
EQAOでは、以下の3つの観点で自己分析を行い、言葉にする練習を推奨しています。
① 自分の価値観を言語化する
「なぜその活動に取り組んだのか?」を深堀り。
行動の根底にある「信念」「大切にしている考え」を明確にする。
例:
私は“人の気持ちを理解することが社会の基盤になる”と考えています。
② 行動の一貫性を示す
志望理由書と面接の内容を一致させる。
「過去の行動 → 現在の興味 → 将来の展望」をストーリーで説明。
例:
探究活動で地域の孤立問題を研究し、その延長で大学ではコミュニティ形成を学びたいです。
③ 感情を適度に交える
面接官は“人間らしい言葉”に共感します。
感情を抑えすぎず、経験の中で感じたことを自然に伝える。
例:
支援した子どもが笑顔を見せてくれた瞬間、人と関わる仕事に強い魅力を感じました。
小論文・面接は、単なる知識や暗記ではなく、「自分の考えを言葉にする力」が問われます。
小論文では「論理性」と「独自の視点」
面接では「一貫性」と「人間性」
この2つを意識して準備すれば、あなたの思考力と行動力が最も輝く形で伝わります。
さらに理解を深めたい方は、以下の動画も参考になります。
面接で評価される人に共通する「考え方」と「姿勢」を、実例とともに解説しています。
▶︎5. 大阪大学 人間科学部の総合型選抜|合格者が実践した対策スケジュール
大阪大学人間科学部の総合型選抜では、出願書類・小論文・面接・共通テストと多面的な力が問われます。
したがって、「早期スタート」「計画的準備」「一貫した自己表現」が合格への鍵です。
合格者の多くは、高2の段階から少しずつ対策を始め、“思考力”と“表現力”を並行して育てていることが特徴です。
ここでは、合格者の実例やEQAO式の指導法をもとに、実践的なスケジュールを紹介します。
5.1 高2から始める年間準備ロードマップ
総合型選抜の成功は、「いつ」「何を」始めるかで大きく差がつきます。
人間科学部の入試は、11月出願・12月面接・2月合格発表というスケジュールのため、準備期間が短くなりがちです。
以下の年間ロードマップを参考に、逆算思考で行動を設計しましょう。
◆ 高2春〜夏(4〜8月):興味関心の探究期
人間・社会・心理・教育など、興味のある分野を幅広く調べる。
学校の探究活動や課題研究を積極的に活用。
「なぜそのテーマに興味があるのか?」を言葉にして整理する。
ポイント:この時期に行った活動が、志望理由書の“原体験”になります。
◆ 高2秋〜冬(9〜12月):実践・行動期
ボランティア・地域活動・学外コンテストなどで“実践的経験”を増やす。
学校での課題研究を深め、レポート化しておく。
英語資格(英検・TOEFLなど)もこの時期に取得を目指す。
「行動の理由」と「学びの変化」を記録しておくと、活動実績報告書での記述が具体的になる。
◆ 高3春〜夏(4〜7月):表現力強化期
志望理由書・活動報告書のドラフトを作成。
EQAOや学校の先生に添削を依頼し、何度も修正。
小論文対策を始め、過去テーマに沿って論理的な構成力を磨く。
この時期に志望理由書・小論文・面接の一貫性を作り上げることが重要です。
◆ 高3秋〜冬(8〜12月):最終仕上げ期
書類を完成させて出願(11月上旬)。
第1次合格後に、小論文・面接練習を徹底。
12月の第2次選考(面接・小論文)に向けて模擬練習を繰り返す。
EQAOでは、模擬面接+志望理由書確認+小論文添削を1セットで行い、総合的に対策を進めます。
5.2 書類・小論文・面接を並行して進める学習計画
総合型選抜は「1つの力」ではなく、複数のスキルを同時に磨く試験です。
そのため、書類作成・小論文・面接練習をバラバラに進めるのではなく、一貫した軸を持って並行的に進めることがポイントです。
◆ ① 書類対策:自己理解と軸の明確化
志望理由書では「学びたい理由」、活動報告書では「実践の証拠」を書く。
両方に一貫したテーマを設定(例:「人間関係の構築」「教育と社会」など)。
EQAOでは「自己分析ワーク」で軸を言語化してから執筆を始めます。
◆ ② 小論文対策:思考力の鍛錬
週1回、過去テーマや類似課題で構成練習。
「結論→理由→具体例→再結論」のCREC型構成で練習を積む。
書いたら必ず添削を受け、論理の流れと語彙の精度を確認。
小論文は「自分の考えを筋道立てて説明できるか」を評価されます。
◆ ③ 面接対策:アウトプットの実践
9月以降は月1回ペースで模擬面接。
面接官の質問に対して、「理由」と「具体例」をセットで答える練習をする。
録音・録画して、自分の話し方や姿勢を振り返るのも効果的です。
EQAO式では、「質問→回答→振り返り→改善」を繰り返す“反転型面接トレーニング”を推奨。
5.3 不合格からの再挑戦と併願戦略の立て方
総合型選抜は倍率が高く、優秀な受験生でも不合格になる可能性があります。
しかし、そこで得た経験は一般選抜や他大学受験にも大きく活かせます。
◆ 不合格からの学びの活かし方
不合格の原因は「内容の一貫性の欠如」「表現力不足」が多い。
どのセクションで弱点が出たか(書類/小論文/面接)を分析。
書類や志望理由書を修正し、次年度以降の出願資料に再利用できる。
「反省点を言語化できる受験生は強い」
受験を通して、自分の思考を言葉にする力が磨かれるため、再挑戦時の成長が著しいです。
◆ 併願戦略の立て方
総合型選抜と一般入試の併願を想定し、11月〜2月のスケジュールを重ねないように調整。
近い学問領域を持つ大学(心理・社会・教育系)を複数検討。
併願校の出願書類も、大阪大学の志望理由書をベースに再構築できるように準備しておく。
例:
大阪大学の志望理由を「学際的に人間を探究したい」という軸で書いていれば、他大学の教育学部・社会学部にも応用可能です。
大阪大学人間科学部の総合型選抜で合格するためには、“自分のテーマ”を1本持ち、それを1年間かけて磨き上げることが大切です。
早期準備・一貫した自己表現・失敗からの学び、この3つが合格者に共通する要素です。
▶︎6. 【EQAO式】大阪大学 人間科学部の総合型選抜で合格する方法
大阪大学人間科学部の総合型選抜は、学力偏重の試験ではなく、「自分で考え、行動し、言葉で伝える力」を重視する入試です。
EQAOでは、その本質を踏まえ、受験生が自らの思考を深めながら力を伸ばす「自立型学習」を軸にした指導を行っています。
6.1 「自立型学習」で探究力と表現力を伸ばす方法
総合型選抜で評価されるのは、単なる知識量ではなく、思考力・探究力・表現力といった“自分で学びを生み出す力”です。
EQAOの「自立型学習」は、次の3つの力を育てることを目的としています。
能力 | 内容 | 入試との関係 |
自己理解力 | 自分の興味や価値観を明確化し、将来像を描く力 | 志望理由書・面接で評価される |
思考構築力 | 問題を多角的に捉え、論理的に整理する力 | 小論文・探究活動で問われる |
表現発信力 | 他者に伝わる言葉で自分の考えを表現する力 | 面接・活動報告書で重視される |
EQAO式の3ステップ学習法
自分の「問い」を持つ
興味のあるテーマに対して、「なぜそうなるのか?」という疑問を自分で立てる。
→ この問いが探究テーマや志望理由書の核になる。
行動で学ぶ
ボランティア、課題研究、読書、ディスカッションなどを通して体験的に学ぶ。
→ 行動を通じて得た気づきが“実践性”を証明する。
経験を言語化する
経験から得た学びや考えの変化を、具体的な言葉にして整理する。
→ 志望理由書や小論文での説得力につながる。
自立型学習とは、教えられるのを待つのではなく、自ら考えを育てる学び方。
これは大阪大学人間科学部が重視する「主体的に学ぶ姿勢」と完全に一致しています。
6.2 EQAOが導く合格者の思考プロセスとは
EQAOの分析によると、合格者の多くは共通して以下の3段階の思考プロセスを踏んでいます。
Step1:気づき(Awareness)
日常の中で感じた疑問や違和感から、「人」や「社会」に関する課題を発見する段階。
身近な体験を観察し、そこから問いを立てる。
「なぜ?」を起点に考えを深める。
例:
SNS上のトラブルを見て、「人はなぜ他者を誤解するのか」と疑問を持った。
Step2:探究(Exploration)
気づいた課題を、資料調査や行動を通して検証する段階。
データ収集や実践活動を通して、自分なりの答えを探す。
複数の視点を持つことが“学際性”の証となる。
例:
実際に学校内でアンケートを実施し、コミュニケーションの特徴を分析した。
Step3:表現(Expression)
学びを自分の言葉でまとめ、他者に伝える段階。
小論文や面接で、学びの過程をストーリーとして伝える。
成果ではなく、思考の変化と成長を重視する。
例:
他者を理解するためには、感情ではなく“行動の背景”を見ることが大切だと気づいた。
EQAOが重視するのは、「正解を出す力」ではなく、「考え続ける姿勢」です。
この思考の流れを意識して行動することで、書類・小論文・面接のすべてに一貫性が生まれます。
6.3 最後まで挑戦し続ける姿勢が合格をつかむ鍵
人間科学部の入試は、準備期間が長く、途中で不安を感じる受験生も多いです。
しかし、合格者に共通するのは、「途中で諦めず、最後まで考え抜いた姿勢」です。
EQAOが伝える“やり抜く力”の3原則
計画を立て、修正しながら進める力
完璧なスケジュールよりも、「今できること」を実行し続ける柔軟性が大切。
他者の指摘を受け入れる力
添削や面接練習でのフィードバックを恐れず、改善に活かす。
失敗を次の行動につなげる力
不合格や挫折も分析し、次の挑戦の材料にする。
EQAOでは、受験過程を「成長の記録」として振り返るリフレクション法を採用。
自分の思考・行動・変化を可視化し、次の一歩につなげていきます。
総合型選抜は“自分と向き合う入試”。
点数よりも、“どれだけ深く考え、自分の言葉で伝えられるか”が評価の本質です。
EQAO式の思考法は、単なる「合格のテクニック」ではありません。
自分の内側にある問いを掘り下げ、行動し、言葉で伝える――その一連のプロセスこそが、 大阪大学人間科学部が求める「学際的に考え、行動で示す学生像」に直結します。
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総合型選抜で求められるのは、学力だけでなく「自分らしさ」と「社会へのまなざし」。EQAOでは、志望理由書・学習計画書・面接・小論文など、総合型選抜に必要なすべてを、あなたの個性に合わせてフルオーダーメイドでサポートします。
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