九州大学共創学部の総合型選抜で合格をつかむ!入試対策と書類作成の完全ガイド
- 株式会社EQAO教育グループ

- 10月25日
- 読了時間: 20分

▶︎1. 九州大学共創学部の総合型選抜とは?

1.1 総合型選抜制度の特徴と目的
九州大学共創学部の総合型選抜Ⅰは、従来の学力試験中心の入試とは異なり、多面的・総合的な評価によって受験生を選抜する方式です。学力のみならず、「思考力」「判断力」「表現力」「主体性」を重視し、受験生一人ひとりの経験や将来への意欲が評価の対象となります。
この選抜の最大の特徴は、大学入学共通テストを課さない点にあります。さらに、評定平均(学校成績)の基準も設定されていないため、学業成績よりも「自分の考えをどう表現できるか」「社会課題にどう向き合うか」といった姿勢が重視されます。
九州大学 共創学部 総合型選抜では、「世界や社会の課題を共に創り、解決に導ける人材」を求めています。
そのため、知識の量ではなく、自身の関心や経験をどのように社会と結びつけ、学びにつなげようとしているかを明確に語る力が合格への鍵となります。
1.2 募集人員・入試日程・共通テストとの違い
九州大学共創学部 総合型選抜Ⅰの募集人員は15名です。全国から多様な背景を持つ受験生が挑戦するため、少数精鋭の高倍率な入試となっています。
この入試では、大学入学共通テストを利用せず、九州大学独自の評価方法で選抜が行われます。
以下は令和7年度(2025年度実施)のスケジュールです。
Web入力・入学検定料支払期間:9月上旬~9月中旬
出願受付期間(書類郵送):9月上旬~9月中旬
第1次選抜(試験実施日):10月中旬
第1次選抜結果通知発送:11月上旬
第2次選抜(試験実施日):11月下旬
合格者発表日:12月下旬
選抜は二段階方式で行われ、第1次選抜では提出書類と講義に関する小論文、第2次選抜では討論と面接が実施されます。
共通テストを課さない分、早期からの自己分析と書類作成の完成度が合否を大きく左右します。
1.3 出願資格・併願制限の注意点
出願資格は、以下のいずれかに該当する者です。
高等学校もしくは中等教育学校を令和2年4月以降に卒業した者、または令和8年3月までに卒業見込みの者。
通常の課程による12年の学校教育を令和2年4月以降に修了した者、または令和8年3月までに修了見込みの者。
学校教育法施行規則第150条に基づき、高等学校卒業と同等以上の学力があると認められる者。
また、併願については以下の制限があります。
九州大学の他学部で実施される総合型選抜・学校推薦型選抜・国際入試との併願は不可。
共創学部内でも、総合型選抜と推薦型選抜を同年度内で併願することは不可。
ただし、一般選抜(共通テスト利用)や他大学との併願は可能です。
共創学部を第1志望とする強い意志が前提となる入試であり、「なぜ共創学部で学びたいのか」を明確に示すことが求められます。
このように、九州大学 共創学部 総合型選抜は、共通テストを必要とせず、自己表現力・論理力・主体性を評価する入試です。受験生が自らの経験と価値観をもとに、「どんな社会課題に挑みたいか」を言語化できるかどうかが問われます。
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▶︎2. 九州大学共創学部の総合型選抜における選考ステップ

九州大学共創学部の総合型選抜Ⅰは、第1次選抜と第2次選抜の2段階方式で実施されます。学力試験ではなく、「思考力」「表現力」「協働性」「主体性」を多面的に評価する点が最大の特徴です。
以下では、それぞれの選抜ステップを詳しく解説します。
2.1 一次選抜:志望理由書・活動歴報告書・講義型小論文
第1次選抜では、書類審査と講義型小論文によって評価が行われます。書類審査では「志望理由書」と「活動歴報告書」が特に重要視されます。
■ 志望理由書・活動歴報告書の評価
志望理由書では、九州大学 共創学部で学ぶ必然性が明確であることが求められます。
「なぜ共創学部でなければならないのか」「将来、社会でどのように貢献したいのか」を論理的に説明できるかが鍵です。
活動歴報告書では、中学から現在までの学校外の取り組みや成果、資格・検定などを通して、主体的に学び、行動してきた証拠を示すことが大切です。
評価の対象は「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」であり、単なる実績の羅列ではなく、経験から何を学び、どう成長したかを明確に言語化する必要があります。
■ 講義型小論文の概要
一次選抜のもう一つの柱が「講義に関する小論文」です。
形式:50分程度の講義を2回(文系・理系)受講し、それぞれに対して100分間で小論文を作成します。
内容:講義内容を正確に理解し、自分の考えを論理的に展開することが求められます。
出題傾向:英文読解や数的処理を伴う課題が出題されることもあり、言語運用力・論理的思考力の両方が試されます。
評価基準:内容理解、論理的構成、表現力、思考の独自性などが総合的に判断されます。
持ち込み:電子式でない英和辞書1冊のみ使用可。
一次選抜の合格者は、募集人員の約2倍とされ、これに通過すると第2次選抜に進むことができます。
2.2 二次選抜:グループ討論・報告書作成・個人面接
二次選抜は、共創学部が最も重視する「共創力」を測る段階です。討論と面接によって、協働的に考える力・主体的に意見を表現する力・コミュニケーション力を評価します。
■ グループ討論(約180分)
形式:5名程度のグループに分かれ、提示された論題について討論を実施。論題は社会問題や学際的テーマなど、文理融合的な内容が多く出題されます。
プロセス:討論の過程で資料の読み取り・意見交換・合意形成を行い、討論後に各自で報告書を作成します。
評価のポイント:
情報収集・活用力
論理的説明力・説得力
他者への傾聴姿勢と発言の適切さ
チーム全体の成果に貢献しようとする協働性
報告書の構成力・文章表現力 結論よりも「討論のプロセス」そのものが重視される点が特徴です。
■ 個人面接(1人約25分)
内容:志望理由書・活動歴報告書・調査書の内容を中心に質疑応答。
評価項目:学びへの意欲、関心の深さ、将来の展望、論理的思考力、表現力、コミュニケーション能力など。
英語対応:一部の質問は英語で行われるため、英語で自己紹介や基本的な説明ができるよう準備が必要です。
重視される点:表面的な受け答えではなく、「なぜそのテーマに関心があるのか」「共創学部でどう学びたいのか」といった本人の軸をもった説明力が評価されます。
2.3 合否の決まり方と評価基準の全体像
最終的な合否は、一次・二次選抜の総合評価によって決定されます。評価は3段階(優・良・可など)で行われ、すべての要素がバランスよく見られます。
選抜段階 | 評価対象 | 主な評価ポイント |
第1次選抜 | 志望理由書・活動歴報告書・講義小論文 | 思考力、表現力、論理構成、主体性 |
第2次選抜 | 討論・報告書・面接 | 協働性、対話力、課題解決力、意欲・将来性 |
九州大学 共創学部の総合型選抜では、単に頭の良さではなく、「考え抜く力」と「他者と協働する力」が評価の中心にあります。
このため、どの段階でも「自分の意見を根拠を持って語れる力」が不可欠です。
▶︎3. 九州大学共創学部の総合型選抜|志望理由書・活動歴報告書の書き方

九州大学共創学部の総合型選抜において、志望理由書と活動歴報告書は最重要書類です。
これらは、単なる願書ではなく「あなたの学びの軸と将来像を伝えるプレゼン資料」として扱われます。
内容の完成度次第で一次選抜の合否が大きく左右されるため、早期に構成を練り、何度も推敲を重ねることが必要です。
3.1 志望理由書の構成と九州大学が重視する要素
志望理由書では、「なぜ共創学部なのか」「何を学びたいのか」「将来どのように社会に貢献したいのか」という3点を明確に伝えることが重要です。九州大学が特に重視しているのは、「主体的な学びの姿勢」と「学際的な思考力」です。
■ 志望理由書の基本構成(おすすめの流れ)
導入:関心を持ったきっかけ
自分がどんな社会課題やテーマに関心を持っているかを、具体的な体験を通して述べます。
例:「地方の過疎化問題を目の当たりにし、地域活性化に関わりたいと思った」など。
展開:関心と共創学部の学びとの接点
共創学部でどのような分野を学びたいのかを、カリキュラムや教育方針と結びつけて説明します。
例:「異分野の学生と協働しながら社会課題を考える共創プロジェクトに魅力を感じた」など。
結論:将来のビジョンと学びの活かし方
大学卒業後に、学んだ知識や経験をどのように社会で発揮したいのかを明確に書きます。
例:「データサイエンスを活用し、環境政策に貢献できる人材を目指す」など。
■ 九州大学が評価する3つの視点
目的意識:学びたい理由が具体的で、自身の体験とつながっているか。
共創性:異なる価値観の人と協働し、新しい発想を生み出せる姿勢があるか。
将来展望:社会的な視点を持ち、学びを自分の目標にどう結びつけているか。
志望理由書は「知識」よりも「思考の深さ」を評価される書類です。
九州大学が掲げる「共創」の理念を自分の言葉で語れるようにすることが合格への第一歩です。
3.2 活動歴報告書で評価されるポイントと差別化法
活動歴報告書は、自分が行動してきた過程と、その中での学びを伝える書類です。単に「何をしたか」ではなく、「なぜ取り組んだのか」「どのように成長したのか」を明確に書くことで、評価が大きく上がります。
■ 書くべき内容の具体例
学校外での活動(ボランティア、研究、留学、起業、地域活動など)
学校内でのリーダー経験やクラブ活動
コンテストや資格取得などの挑戦経験
課題に対して自分で考え、行動したエピソード
■ 差別化するためのポイント
エピソードの背景を説明する
「なぜその活動をしたのか」という目的を必ず書くことで、行動の一貫性を示すことができます。
自分の成長や変化を明確にする
活動を通して「考え方がどう変わったか」「どんな力を身につけたか」を具体的に書きます。
学びと将来をつなげる
その経験が今後の学びや将来の目標にどのように生きるのかを示すことで、説得力が増します。
九州大学の共創学部は、「結果」よりも「思考と行動のプロセス」を重視します。失敗経験も、学びや気づきが明確であれば高く評価される点が特徴です。
3.3 書類審査で合格を勝ち取るためのチェックリスト
書類審査では、内容の正確さだけでなく、文章の構成力・表現力・一貫性が重視されます。以下のチェックリストで最終確認を行いましょう。
志望理由書チェックリスト
九州大学 共創学部の理念・教育内容を理解しているか
自分の関心と学部の学びが論理的に結びついているか
将来の目標が具体的に記述されているか
読み手に熱意が伝わる表現になっているか
他人が書いたような抽象的な文章になっていないか
活動歴報告書チェックリスト
取り組みの背景・目的・成果を明確に書いているか
経験から得た学びを自分の言葉で表現しているか
学びを今後の目標や大学での学びに結びつけているか
資格や実績だけでなく、行動のプロセスを語れているか
字数や書式など、募集要項の指示を正確に守っているか
書類審査は「共創学部の考え方を理解しているか」が最大の評価軸です。
早い段階から自己分析を行い、第三者に添削を受けることで文章の精度を高めることが、合格への最短ルートとなります。
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▶︎4. 九州大学共創学部の小論文・講義レポート・討論対策
九州大学共創学部の総合型選抜では、一次・二次選抜の両方で「考える力」と「伝える力」が徹底的に試されます。 特に小論文・講義レポート・討論では、単なる知識量ではなく、論理的思考力・課題発見力・協働的表現力が合否を分ける要素となります。
4.1 講義+小論文の出題傾向と高評価ポイント
一次選抜で実施される「講義型小論文」は、共創学部の入試の中でも最も特徴的な試験形式です。受験生は、文系・理系それぞれの講義を受講したうえで、各講義内容に関する小論文を作成します。
■ 出題形式と流れ
講義時間:各約50分
小論文作成時間:各約100分
講義内容:人文社会科学系と自然科学系の2種類(年度により内容が異なる)
使用可能物品:電子式でない英和辞書1冊のみ
講義内容の理解力と、それをもとに自分の考えを再構成する力が評価されます。
出題では、英文を含むテーマや、データの読み取り・数的処理を含む問題が出されることもあります。
■ 高評価を得るためのポイント
講義内容の正確な要約
講義で語られた内容を的確に整理し、論点を誤解なく再構成する力が必要です。
自分の意見を論理的に展開する力
単に「感想」ではなく、「なぜそう考えるのか」を明確に書くこと。根拠・具体例を添えると説得力が高まります。
多面的な視点を示す
1つの立場に偏らず、他者の意見や別の観点を踏まえた上で自分の考えを述べると高く評価されます。
文章構成の明快さ
段落ごとに「主張→理由→具体例→結論」を意識し、読みやすい論理展開を意識しましょう。
小論文で評価されるのは「結論の正しさ」ではなく、「考え方の質と表現の構造」です。
「自分の言葉で社会を考える姿勢」を見せることが最も重要です。
4.2 討論試験の進め方と評価される発言の型
二次選抜で行われるグループ討論(約180分)は、九州大学の共創学部が最も重視する選抜要素です。受験生が5人程度のグループに分かれ、提示された論題について討論を行い、その後に報告書を作成します。
■ 討論の流れ
資料の読解(20〜30分)
論題に関する資料が配布され、内容を整理。自分の立場を明確にしておくことが重要です。
グループ討論(約120分)
他者の意見を聞きつつ、自分の考えを論理的に伝え、チームとして結論を導きます。
報告書作成(約30分)
討論の内容を要約し、自分の発言や学びを簡潔にまとめます。
■ 評価される発言の型
意見提示型:「私は〇〇だと考えます。その理由は〜です。」
共感・拡張型:「今の意見には賛成です。加えて〇〇という視点も重要だと思います。」
質問・深掘り型:「その点について、もう少し具体的に教えてもらえますか?」
まとめ型:「これまでの議論を整理すると、私たちは〇〇を重視していると言えそうです。」
このように、「自分の意見を一方的に主張する」のではなく、対話を通じて議論を前進させる姿勢が最も高く評価されます。
■ 評価基準
情報の読み取り・活用力
論理的説明力・説得力
協働性(他者と共に考える姿勢)
発言のタイミングと柔軟性
報告書の文章構成力
共創学部の「共創」という名の通り、異なる意見をつなげ、新しい考えを生み出す力が最大の評価ポイントです。
4.3 九州大学の共創学部で求められる論理的思考力とは
共創学部の入試では、すべての選抜過程において「論理的思考力」が基盤となっています。ここでの論理的思考とは、単なる「筋道を立てて話す力」ではなく、多様な立場や情報を整理し、矛盾なく結論を導く力を指します。
■ 論理的思考力を鍛える3つの視点
因果関係を意識する
主張を支える根拠を「なぜ」「どうして」と掘り下げて説明できるようにする。
立場を明確にする
討論や小論文で、自分の意見がどの立場に基づくものかを明示する。
反対意見を想定する
異なる意見にも耳を傾け、自分の立場を補強する形で再構築できるようにする。
■ 共創学部が求める思考スタイル
学際的(文系×理系の枠を超えて考える)
協働的(他者の意見を取り入れて発展させる)
創造的(既存の知識を組み合わせて新しい解を導く)
九州大学の共創学部では、「問いを立て、自ら学びを創り出す姿勢」こそが論理的思考力の本質とされています。
小論文・討論・面接すべてにおいて、この思考姿勢を自分の言葉で体現することが合格への決め手になります。
▶︎5. 九州大学共創学部の総合型選抜|面接試験の概要と対策
九州大学 共創学部の二次選抜における面接試験は、受験生の「思考の深さ」「意欲」「共創的姿勢」を直接確認する重要なステップです。
単なる暗記型の受け答えではなく、自分の言葉で一貫性のある説明ができるかどうかが評価の中心になります。
5.1 面接で問われるテーマと頻出質問
面接時間はおおむね1人25分前後。志望理由書・活動歴報告書・調査書の内容をもとに、個別に質問が行われます。質問の一部は英語で実施される場合もあり、思考力と表現力の両方が試されます。
■ 主な質問テーマ
志望動機・学びの目的
- なぜ共創学部を志望しましたか?
- 九州大学の他学部ではなく、共創学部で学ぶ理由は?
- 共創学部でどのようなテーマを探究したいですか?
高校時代の経験と学び
- 印象に残っている活動やプロジェクトは何ですか?
- その経験からどのようなことを学びましたか?
- 困難を乗り越えた経験を教えてください。
将来像と社会貢献
- 将来どのような社会課題を解決したいですか?
- その実現のために、共創学部で何を学ぶ必要があると思いますか?
時事・社会問題に関する質問
- 最近関心を持ったニュースを挙げ、その理由を説明してください。
- グローバルな課題の中で、日本が果たすべき役割は何だと思いますか?
■ 評価されるポイント
答えが自分の経験や価値観に根ざしているか
専門用語や知識よりも、「自分の考え」を自分の言葉で語れているか
論理的で一貫した回答になっているか
自信と柔軟さの両方を感じさせる姿勢
九州大学の面接は、完璧な答えを求める場ではありません。
自分の興味関心に誠実に向き合い、深く考えようとする姿勢こそが最も高く評価されます。
5.2 英語面接・英語質疑への効果的な準備法
共創学部の面接では、一部の質問が英語で行われる可能性があります。難解な内容ではなく、基本的なコミュニケーション力と意欲を確認するためのものです。
■ よく聞かれる英語質問例
“Please introduce yourself.”(自己紹介をしてください)
“Why did you apply to the School of Interdisciplinary Science and Innovation?”
“What do you want to study at Kyushu University?”
“Tell us about your favorite activity in high school.”
■ 準備のコツ
自分の志望動機を英語で話せるようにする
長文暗記ではなく、短く自然なフレーズで自分の考えを伝える練習をする。
活動内容や将来の夢をシンプルにまとめる
英語で説明できるよう、単語や表現を整理しておく。
発音よりも伝える姿勢を重視
英語力そのものではなく、コミュニケーションの意欲・理解力が重視されます。
■ 具体的な練習法
英語で「志望理由」を30秒でまとめて話す練習
学校のALTや英語教師に模擬質問をしてもらう
英語ニュースを要約して、自分の意見を一文で言う練習を繰り返す
九州大学の英語面接は、流暢さよりも“考えを自分の言葉で表現できるか”を見ています。
焦らず、落ち着いて自分の思考を丁寧に伝える姿勢が大切です。
5.3 面接官に伝わる自己表現と話し方のコツ
面接での印象は、話す内容だけでなく「話し方」「姿勢」「表情」などの非言語的要素にも左右されます。自信と誠実さを両立した伝え方が合格者の共通点です。
■ 話し方のポイント
結論から話す(PREP法)
- Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(まとめ)
この構成を意識すると、短時間でも論理的な印象を与えられます。
テンポと間を意識する
早口にならず、1文ごとに呼吸を置くことで落ち着いた印象を与えます。
視線と表情を意識する
面接官を順に見ながら話すことで、信頼感と誠実さを伝えられます。
■ 自己表現で意識すべき3つの軸
一貫性:志望理由書・活動報告書・面接の内容にズレがないか
主体性:自分で考え、行動してきた経験を中心に語れているか
共創性:他者との関わりや学びをどう捉えているか
■ よくある失敗例
模範解答を丸暗記して、質問に柔軟に対応できない
志望動機が「レベルの高い大学だから」という抽象的理由に留まっている
活動内容を「実績」だけで語り、学びや気づきが伝わっていない
面接で最も大切なのは「等身大の自分を言葉で説明できるかどうか」です。
背伸びをせず、自分の経験から得た学びを誠実に伝えることが、面接官の心に響く最大のポイントとなります。
さらに理解を深めたい方は、総合型選抜の面接で注意すべきポイントをまとめた動画も参考になります。
EQAOの塾長が、面接で落とされないための身だしなみ・マナーの注意点をわかりやすく解説しています。
▶︎6. まとめ|九州大学共創学部の総合型選抜で合格をつかむために
九州大学 共創学部 総合型選抜は、知識偏重ではなく、思考・表現・協働を重視した入試です。
これまでの学び方を見つめ直し、「自分らしさ」を論理的に伝えられる人が高く評価されます。ここでは、合格者の特徴・誤解しやすい点・そして受験生へのメッセージを整理します。
6.1 合格者の共通点と準備スケジュール
■ 合格者に共通する3つの特徴
自分の関心を社会課題と結びつけて語れる
「好きなことを学びたい」ではなく、「社会にどう関わるために学びたいか」を明確にできる人が強いです。
共創の精神を実践している
グループ活動や地域プロジェクトなどで、他者と協働しながら課題を解決した経験を持つ受験生が多く見られます。
自己分析が徹底している
志望理由書・小論文・面接で一貫性があり、学びの軸がぶれていません。
■ 準備スケジュールの目安
時期 | 主な準備内容 | 目的・ポイント |
高2冬〜高3春 | 自己分析・志望動機整理 | 関心テーマと社会課題の関係を明確化する。 |
高3春〜夏 | 志望理由書・活動報告書の作成・添削 | 第三者に読んでもらい、客観的な説得力を磨く。 |
高3夏〜秋 | 小論文・講義レポート・討論練習 | 過去問・模擬演習で論理的思考と時間配分を確認。 |
高3秋〜冬 | 面接対策・英語質疑練習 | 志望理由書との一貫性と自然な表現力を重視。 |
6.2 よくある誤解と正しい理解
✕ 誤解①:「共通テストを受けないから楽」
→ 正解: 共通テストは不要ですが、自己分析・書類作成・小論文・面接準備など、早期からの計画的な対策が求められます。むしろ準備の「質」と「深さ」が問われます。
✕ 誤解②:「特別な実績がないと不利」
→ 正解: 実績の有無ではなく、「経験から何を学び、どう行動したか」を評価されます。部活・ボランティア・家庭での体験など、日常の中の学びも大切な材料です。
✕ 誤解③:「討論や面接は発言が多い人が有利」
→ 正解: 発言量よりも、他者を理解し、議論を深める発言ができるかが重視されます。聞く力・まとめる力も評価対象です。
✕ 誤解④:「英語面接は完璧な英語力が必要」
→ 正解: 英語の流暢さではなく、「自分の考えを誠実に伝える力」が求められます。英語での質問には、シンプルな表現で落ち着いて答えることが大切です。
6.3 共創の未来を担う受験生へのメッセージ
九州大学共創学部の総合型選抜は、「正解を求める試験」ではなく、「新しい問いを立てる試験」です。
これまでの経験を振り返り、そこに自分なりの意味を見出せる人こそが、共創学部にふさわしい受験生です。
自分の関心を掘り下げ、「なぜそれを学びたいのか」を明確にする。
他者と協働して課題を考え、解決の糸口を探る経験を積む。
学びを通して、社会にどのように貢献したいのかを言葉にする。
あなたの考えを言葉にし、未来を共に創る力を育てる。
それが、九州大学共創学部 総合型選抜の本質です。
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