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アドミッションポリシー面接対策|回答例で理解を深めよう

  • 執筆者の写真: 株式会社EQAO教育グループ
    株式会社EQAO教育グループ
  • 10月25日
  • 読了時間: 14分
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▶︎1. アドミッションポリシーとは?面接で問われる理由


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1.1 アドミッションポリシーの基本的な意味と目的

「アドミッションポリシーって、なんとなく難しそう…」 そう感じたことはありませんか?特に面接で聞かれると、「大学の方針にうまく合わせて話さなきゃ」とプレッシャーを感じてしまう人も多いです。


でも安心してください。まずはアドミッションポリシーの基本的な意味を押さえておきましょう。


アドミッションポリシーとは、大学がどんな学生に入学してほしいと考えているかを示した方針のことです。いわば、「この大学では、こんな人を歓迎しますよ」という大学からのメッセージのようなものです。


一般的に、アドミッションポリシーには以下のような内容が含まれています。


  • 学問への意欲や自主性

  • 社会性や協調性

  • 学部・学科への関心や適性

  • 将来的なビジョンや目標


これらを通して、「この大学で学ぶことが、あなたの成長にどうつながるか」「大学の理念とどう共鳴しているか」が評価されます。


つまり、アドミッションポリシーは単なるお題目ではなく、大学と自分の価値観をすり合わせる重要な軸なんです。


とはいえ、最初から「大学の理念」や「教育目標」にピッタリ合った話をするのは、なかなか難しいですよね。よくある悩みとしては次のようなものがあります。


  • 「そもそも大学のアドミッションポリシーが長すぎて理解できない」

  • 「どうやって自分の経験と結びつければいいかわからない」

  • 「面接で話すと、空回りしてしまいがち」


そんなときこそ、「アドミッションポリシー=大学が求める人物像」と考えることで、一気に整理がしやすくなります。 そしてその人物像に、自分のこれまでの経験・価値観・将来の目標をどう重ねて伝えるかが、合格のカギを握ります。


「大学が求める人物像」と「自分」が交差する部分を見つけられれば、自然で説得力のある回答ができるようになります。


1.2 なぜアドミッションポリシーが面接で重視されるのか

大学のアドミッションポリシーは、募集要項や公式サイトにしっかりと書かれています。 では、なぜそれをわざわざ面接で確認する必要があるのでしょうか?


理由はシンプルです。書類では伝わらない「理解の深さ」や「本人の納得感」を見極めたいからです。


たとえば、どれだけ素晴らしい志望理由書を書いても、面接で大学の方針とずれた回答をしてしまえば、説得力は一気に下がってしまいます。逆に、言葉のひとつひとつから大学の理念を理解していることが伝われば、それだけで高い評価につながります。


面接官が注目しているのは、こんなポイントです。


  • 大学の教育理念をどこまで理解しているか

  • それを自分なりに解釈できているか

  • 自分の将来や学びとどう結びつけているか

  • 単なる暗記や表面的な理解ではないか


特に総合型選抜や推薦入試では、学力以上に価値観の一致大学との相性が見られる傾向にあります。


こんな場面を想像してみてください。 面接官から「本学の教育理念に共感した点は?」と聞かれたときに、パンフレットをなぞったような答えしか返ってこないと、熱意が伝わりませんよね。


反対に、「自分の経験の中でこう感じたから、この理念に共感しました」と語れると、面接官との心の距離がぐっと近づくんです。


だからこそ、アドミッションポリシーは「読む」だけでは足りません。「どう話すか」「どうつなげるか」まで準備しておくことが大事なんです。



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▶︎2. アドミッションポリシーと自分をどう重ねるか


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2.1 大学が求める人物像を正しく理解するコツ

アドミッションポリシーを読んでも、正直ピンとこない… そんなふうに感じたことはありませんか


難しい表現や抽象的な言い回しが多く、読み取るのに時間がかかるのは当然です。ですが、大学が本当に伝えたいことをつかむには、「求める人物像」を読み解く視点を持つことがとても重要です。


では、どうすれば読み解けるようになるのでしょうか? 以下の3つのステップで整理してみましょう。


① 「キーワード」を見つける

まずは、アドミッションポリシーの中から繰り返し出てくるキーワードやフレーズに注目してみてください。


たとえば以下のような言葉がよく使われます。

  • 主体的に学ぶ力


  • 探究心を持って課題に取り組む姿勢


  • 他者との協働


  • 多様性の理解


  • 地域や社会への貢献意識


これらはどの大学でも共通して見られる要素であり、大学が大切にしている価値観を表しています。


② キーワードの背景にある価値観を考える

単に言葉を拾うだけでなく、「なぜこの言葉が大切なのか?」という視点を持つと、より深い理解ができます。


たとえば「他者との協働」と書かれていたら、 → 協働を通じてリーダーシップや柔軟性を育む教育環境がある → 一人ではできない課題に挑戦してほしいという意図がある


このように、キーワードの奥にある大学の教育理念を読み取ることが、面接対策にもつながります。


③ 学部・学科ごとの特徴を踏まえて考える

同じ大学でも、学部によって求められる人物像は微妙に違います。 たとえば文学部なら「思考の深さ」や「表現力」が重視される一方、理工系では「論理的な考察力」や「実践的な探究心」が評価されやすいです。


大学のホームページにある「学部の教育方針」や「育成したい学生像」などもチェックし、アドミッションポリシーと照らし合わせて整理しておくと安心です。


大学が求めているのは、条件にピッタリな人材ではなく、その理念に共感し、努力して近づこうとする姿勢を持つ人です。


2.2 自分の経験・強みを言語化する方法

アドミッションポリシーを理解したら、次に必要なのが「自分の経験」とどう結びつけるかです。 多くの受験生がここでつまずいてしまいます。


「自分に特別な経験なんてない」 「何を話せば“らしさ”が伝わるのかわからない」 そんな不安、ありませんか?


でも大丈夫です。特別な実績がなくても、普段の学校生活や日々の行動の中に“伝えるべき強み”は必ずあります。


ここでは、自分の強みをアドミッションポリシーとつなげるための3ステップを紹介します。


① 小さな行動に注目して振り返る

まずは「どんなときに頑張ったか」「どんな工夫をしたか」など、日常の中の小さなエピソードを振り返ってみましょう。


例:

  • 部活動で後輩の指導に工夫した経験

  • クラスの意見をまとめてプレゼンを成功させた経験

  • 学校外のボランティアに自ら申し込んだ経験


このような行動には、主体性・協調性・探究心など、大学が評価する資質が表れています。


② なぜその行動をしたのか?を深掘りする

ただ「やったこと」を並べるだけでは面接では通用しません。 「なぜその選択をしたのか?」「そのときどんな考えを持っていたのか?」を掘り下げることで、あなたの価値観や考え方が伝わります。


たとえば:

  • 「後輩の練習を見たとき、昔の自分と重なって放っておけなかった」

  • 「意見が対立したとき、自分の主張より“全体が納得すること”を優先した」


こうした背景があるだけで、その行動にあなただけの意味が生まれます。


③ 経験から得た学びと将来のつながりを言語化する

最後に、「その経験が今の自分にどう影響しているか」「大学でどう活かせそうか」までを言葉にできれば、アドミッションポリシーと重ねる準備は完了です。


ここまで整理できると、 「私はこのような経験から〇〇を学びました。この大学で□□を

深め、将来は△△に取り組みたいと考えています」 という一貫したストーリーが作れます。


どんな経験でも“言語化”次第で、大学が求める人物像に近づけることができます。


2.3 自己PRとの違いに注意!よくある勘違い

面接対策でよくあるのが、「自己PR」と「アドミッションポリシーへの回答」の混同です。 この2つは目的が異なるため、内容や伝え方も変える必要があります。


それぞれの違いを整理すると、次のようになります。


  • 自己PR:自分の強みや実績をアピールするためのもの


  • アドミッションポリシーへの回答:大学が求める人物像に自分をどう重ねるかを伝えるもの


  • NG例:「私は努力家です」だけで終わり、大学の理念と結びついていないケース


たとえば、「リーダー経験がある」という強みだけを話すのではなく、大学の「協働を重視する教育理念」に共感したことまで言及すると効果的です。


大学との“相性”を示すのがアドミッションポリシー面接のポイント。自己PRとは目的が違うことを意識して準備しましょう。



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▶︎3. 大学ごとに異なるアドミッションポリシーの読み解き方


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3.1 アドミッションポリシーを読み解くポイント3つ

アドミッションポリシーの文章は難解な表現が多く、読みづらいと感じる人も多いです。ですが、どの大学にも共通して使える読み解きのコツがあります。


次の3つの視点を意識してみてください。

  • キーワードを探す:「主体性」「協働」「探究」などの言葉が頻出する部分に注目

  • 学部との関連性を確認:学部の教育方針とどうつながっているかをチェック

  • 大学の理念と結びつける:全体としてどんな人物像を求めているかを想像する


特に、学部ごとの教育方針ページと併せて読むと理解が深まります。


この3つを意識するだけで、自分の経験をどう重ねればいいかが見えやすくなります。


3.2 上智・立教・法政・関西学院の方針と回答例

大学ごとにアドミッションポリシーの特徴は異なりますが、キーワードを押さえれば、面接での答え方も明確になります


代表的な大学の特徴と回答例を簡潔に整理すると以下の通りです。


  • 上智大学:「多様性・国際性・他者理解」を重視  例:異文化交流の経験と将来の国際協力への関心を結びつける


  • 立教大学:「リベラルアーツ・探究心・自主性」を強調  例:自由研究や探究型学習の体験から、学びの姿勢を語る


  • 法政大学:「社会貢献・実践・課題解決志向」が中心  例:地域活動での学びと、将来の社会貢献目標をリンクさせる


  • 関西学院大学:「奉仕・国際性・リーダーシップ」を大切に  例:ボランティア経験と、協働する姿勢を結びつけて話す


大学の価値観に、自分の経験や考えをどう重ねるかが回答のカギです。


3.3 面接官がチェックするポイントとは?

アドミッションポリシーに沿った回答をしているつもりでも、評価されないことがあります。 それは、面接官が見ているポイントと、話す内容がずれているからかもしれません。


面接官は、次のような視点であなたの話を聞いています。


  • 理解力:大学の教育理念を本当に理解しているか

  • 再現性:これまでの経験が大学での学びにどうつながるか

  • 共感力:方針に対してどれだけ自分の考えを持っているか

  • 一貫性:志望理由や将来の目標と矛盾していないか


特に、表面的な理解や暗記ではなく、「自分の言葉で語れるか」が重視されます。


大学と“価値観の相性が良い”ことを言葉で証明するのが面接の本質です。



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▶︎4. どの大学にも共通するアドミッションポリシーの回答例


4.1 学ぶ意欲(主体性・探究心)を伝える回答例

多くの大学が重視しているのが「主体性」や「探究心」です。これは「ただ勉強ができる」だけでなく、自分で学びを深める姿勢があるかどうかを見極めるための評価軸です。


面接では、以下のようなエピソードを交えて話すと効果的です。

  • 自主的な取り組み:自由研究や学校外での学習活動の経験

  • 深掘りした姿勢:課題に対して自分なりに工夫したプロセス

  • 継続性:長期的に取り組んだテーマや目標


たとえば、 「読書感想文から始まった疑問を発展させて、関連書籍を10冊以上読んだ」など、行動で学ぶ意欲を示せると説得力が増します。


“知りたい”“深めたい”という気持ちが、大学での成長につながると伝えられると強いです。


4.2 社会性(協働・地域貢献)を伝える回答例

大学は、知識を身につけるだけでなく、社会の中で活躍できる人材を育てる場所でもあります。 そのため、他者と協力できる力や、地域・社会への関心を持っているかどうかは重要な評価ポイントです。


面接で伝えるべき視点は次の通りです。

  • チームでの役割:部活動や学校行事での協力的な行動

  • リーダーシップや調整力:対立や意見の違いにどう対応したか

  • 地域活動やボランティア:社会との関わりを持った経験


たとえば、 「商店街の清掃ボランティアに3年間継続して参加し、地域の方との交流で得た学びがあった」など、具体的に話せると印象的です。


“自分だけが良ければいい”ではなく、“誰かと協力して成果を出す”姿勢が伝わると高評価につながります。


4.3 専門分野への関心を伝える回答例

アドミッションポリシーでは、「その学部で学ぶ意義」を明確に伝えることが大切です。 大学側は「なぜこの分野を選んだのか」「入学後にどう活かすのか」を面接で見ています。


関心を伝える際は、次のポイントを押さえておきましょう。

  • きっかけとなる体験:興味を持った具体的な出来事

  • 学びたいテーマ:高校での授業や課題との関連性

  • 将来像とのつながり:学びがどう将来に活かされるか


たとえば、 「家庭科の授業を通じて食と健康に興味を持ち、栄養学を学びたいと考えるようになった」など、学びのルートが見えると好印象です。


“なんとなく興味がある”ではなく、“学ぶ理由と目標がある”ことを言葉にできると強みになります。



▶︎5. よくあるアドミッションポリシーのNG回答と対策法


5.1 ありがちなNG回答とその理由

アドミッションポリシーを意識したつもりでも、評価されにくい回答には共通点があります。 ここでは、特にありがちなNG回答と、その理由を整理しておきましょう。


よくあるNGパターンは次の通りです。


  • パンフレットの丸写し:理念の言葉をそのまま使い、内容が浅い

  • 経験とのつながりが曖昧:自分の体験が方針にどう関係するか説明不足

  • 志望動機と矛盾している:言っていることに一貫性がない


たとえば、 「グローバルに活躍したい」と言いながら、国際系学部ではなく地元志向の学部を志望していると、疑問を持たれてしまいます。


表現よりも中身。大学との“価値観の一致”が伝わらないと、どれだけ話し上手でも評価されません。


5.2 NG回答を避ける3つの視点

NG回答を避けるためには、話す内容を根本から見直す視点が必要です。 単なる暗記やアピールではなく、大学とのつながりを意識した表現を心がけましょう。


次の3つの視点を意識すると、面接での印象が大きく変わります。

  • “共感”があるか:なぜその理念に惹かれたのか、自分の言葉で語れているか

  • “つながり”があるか:過去の経験とアドミッションポリシーが自然につながっているか

  • “一貫性”があるか:志望理由や将来の目標と矛盾していないか


たとえば、 「多様性に関心がある」と言うだけでなく、「中学時代に転校生と交流した経験から興味を持った」など、背景があると伝わりやすくなります。


“あなたがなぜその大学にふさわしいか”を丁寧に言語化することが大切です。



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  • 想定質問への個別練習:本番を意識した繰り返し練習で自信をつける

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講師陣は上智や早慶の現役大学生と社会人講師のハイブリッド体制で、実体験に基づくアドバイスも豊富です。


EQAOのサポートがあれば、「言いたいことをうまくまとめられない」という悩みもスッキリ解消できます。



▶︎7. まとめ:アドミッションポリシーを味方にする準備をしよう


アドミッションポリシーを理解し、納得のいく回答を準備するには、段階を踏んだ計画が必要です。 面接直前になって焦らないよう、今のうちから次のようなステップを意識しておきましょう。


やるべき準備はこの通りです。

  • 志望校のアドミッションポリシーを読んで要点をまとめる


  • 自分の経験・強みを整理し、大学との共通点を見つける


  • 面接質問を想定し、答えを口に出して練習する


  • 模擬面接でフィードバックをもらう


  • 志望理由書と面接の内容に一貫性があるか確認する


スマホで録音し、自分の話し方を客観的にチェックするのもおすすめです。


早めに準備を始めれば、「質問にうまく答えられない…」という不安を確実に減らせます。



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