立命館大学政策科学部のAO選抜入学試験の全対策法|倍率・書類・面接まで
- 株式会社EQAO教育グループ
- 6月25日
- 読了時間: 13分

▶︎1. 立命館大学政策科学部のAO選抜入学試験(総合型選抜)とは?

1.1 「政策科学セミナー方式」と「UNITE Program」方式の違い
立命館大学政策科学部では、2025年度のAO選抜入学試験(総合型選抜)として、「政策科学セミナー方式」と「UNITE Program(数学・統計)方式」の2種類の方式が設けられています。どちらも「政策実践力」と「政策構想力」を評価基準としていますが、求める学生像や評価内容に違いがあります。
「政策科学セミナー方式」は、講義とレポートを通じて政策課題への理解力・論理力・表現力・独創性を評価する方式です。 この方式は、社会課題への関心が強く、自らの考察をもとに行動できる人材を広く受け入れることを目的としています。一次選考では講義とレポート、二次選考では面接およびグループディスカッションが課されます。
一方で「UNITE Program方式」は、統計的データに基づいた問題解決能力を重視する方式です。UNITE Programとは、立命館大学が独自に開発した「AI・統計リテラシー育成プログラム」であり、修了者のみがこの方式に出願可能です。こちらでは、出願時にe-Stat等の統計データを用いた分析レポートと、オンライン面接を通して能力が評価されます。
両方式ともに高い思考力と実践力を備えた学生を求めている点では共通していますが、アプローチの違いに応じた準備が必要です。
1.2 アドミッション・ポリシーと求められる学生像
立命館大学政策科学部のアドミッション・ポリシーは、「現代社会に存在するさまざまな政策課題に向き合い、より良い社会の構築に貢献する人材の育成」を掲げています。
この目的に基づき、AO選抜入学試験(総合型選抜)では以下のような学生を求めています。
社会課題に対して独自の視点を持ち、問題発見・解決に意欲がある
政策科学の学びを通して実社会に貢献したいという目的意識が明確である
論理的な思考力、他者との協働性、自分の意見を表現する力がある
統計やAIといった数的処理やデータリテラシーにも関心がある(UNITE方式対象者)
政策科学部のAO入試は、「何を学び、社会にどう貢献したいか」という明確な目的意識と行動力を重視する入試形式です。
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▶︎2. 立命館大学政策科学部のAO選抜入学試験(総合型選抜)の出願資格・出願要件と提出書類ガイド

2.1 共通の出願資格とUNITE方式の追加条件
立命館大学政策科学部のAO選抜(総合型選抜)には、全志願者に共通する出願資格と、UNITE Program方式に固有の追加要件があります。
共通の出願資格としては、以下の条件をすべて満たす必要があります。
政策科学専攻を第一志望とし、強い学習意欲があること
高等学校(または相当機関)を卒業した者、または2025年3月卒業見込みであること
文部科学省が定めた高卒同等資格者(例:高卒認定試験合格者、海外での12年課程修了者)であること
加えて、UNITE Program(数学・統計)方式に出願するためには、以下の条件を追加で満たさねばなりません。
2024年度立命館大学UNITE Programに参加し、政策科学部の修得認定試験に合格していること
この認定がなければ、UNITE方式に出願することはできません。
なお、政策科学部のAO選抜入試は原則併願不可となっており、本入試に出願する場合、立命館大学の他学部や他方式(総合型選抜含む)との併願はできません。ただし、本入試に不合格となった場合は、他方式への出願が可能です。
2.2 オンライン出願「TAO」の使い方と注意点
立命館大学のAO入試では、オンライン出願システム「TAO(The Admissions Office)」を使用して出願手続きを行います。
TAOの利用手順は以下の通りです。
出願期間前にTAOでアカウントを作成(事前作成推奨)
必要な情報をすべてオンラインフォームに入力
指定された形式でデータや書類をアップロード
出願期間内に全手続きを完了すること(2024年9月2日~9日)
注意点として、以下の点が挙げられます。
エントリーシートの記述内容はフォームに直接入力する必要がある
写真は、3ヶ月以内に撮影した無背景・無加工のものを提出
入力ミスや書類不備があると、出願が受理されないことがある
出願書類の準備は、締切1週間前までに完了しておくことを強く推奨します。
2.3 書類準備と提出で失敗しないためのポイント
AO入試で提出が求められる書類は、形式や内容の正確性が非常に重視されます。
書類は「郵送提出」と「オンライン提出」に分かれています。
【郵送で提出する書類】
調査書(文部科学省様式、原本・厳封)
卒業(見込み)証明書、成績証明書等
英文・和文以外の書類には公的な翻訳付きが必要
【オンラインで提出する書類】
エントリーシート(所定の文字数・記述項目あり)
写真データ
UNITE方式では統計データを活用したPDF資料の添付が必要
複数の高校に在籍していた場合、それぞれの調査書を提出する必要がある点にも注意してください。
書類提出後、受験票は9月24日以降にTAO上で発行され、紙での郵送は行われません。
当日までに受験票を印刷または端末に保存し、提示できるように準備する必要があります。
提出書類は、評価の出発点となる最重要資料であり、些細なミスが命取りになります。
必ず早めに準備を始め、可能なら第三者に内容チェックを依頼することをおすすめします。
▶︎3. 立命館大学政策科学部のAO入試の選考内容と合格対策【政策科学セミナー・UNITE対応】

3.1 講義・レポートの攻略法と「日本経済の長期停滞」テーマの理解
政策科学セミナー方式の一次選考では、講義の聴講とその内容を踏まえたレポートの作成が中心となります。2025年度のテーマは「日本経済の長期停滞」です。
当日は、約50分間の講義と20分間の質疑応答を受けた後、60分でレポートを完成させる形式で行われます。このレポートは、以下の観点で評価されます。
講義内容の理解力
自らの視点での分析力と論理的思考力
日本語表現力(文章構成・語彙選び)
英語文献読解力や数的処理力(資料分析の要素含む)
レポートの攻略法は、講義の内容を要点整理し、自分の考察と社会的文脈を結びつけて記述することです。
たとえば、講義の中で触れられる「人口減少」や「生産性の低下」といった要素に対して、なぜそれが停滞の原因になるのか、どんな施策が有効と考えるか、自分なりの切り口で論じる力が求められます。
講義中のメモ力、そして論点をズラさずまとめる力が、合否を左右する鍵となります。
3.2 統計・グラフを活用したUNITE方式の対策
UNITE Program(数学・統計)方式は、AI・統計リテラシーを重視する先進的な入試形式です。
出願時には、e-Stat(政府統計ポータルサイト)のデータを活用し、統計的根拠に基づく社会課題の分析と解決策の提案をレポートにまとめる必要があります。
このレポートは1,200字以内で、以下の内容を含める必要があります。
課題テーマの選定理由
統計的データの読み解き
数値を根拠とした問題分析
解決策とその社会的意義の明示
特に重要なのは「単なるデータの紹介」に終わらず、課題と政策構想を論理的に結びつけることです。
また、使用した統計データはPDF資料として別途提出する必要があり、視覚的にも整理されたグラフ・表の活用が推奨されます。
UNITE方式は、理数系の力が試されるだけでなく、「数値を通じて社会を読み解く視点」が問われる入試形式です。
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3.3 面接・グループディスカッションの実践的準備法
二次選考では、個人面接とグループディスカッション(政策科学セミナー方式)またはオンライン面接(UNITE方式)が行われます。
【政策科学セミナー方式】
個人面接(約10分):エントリーシートをベースに、志望理由や興味関心、将来の目標が問われます。具体的な活動経験や自己分析を交え、「なぜ政策科学部なのか」を明確に伝えることが重要です。
グループディスカッション(約60分):テーマは「日本経済の長期停滞から脱するためには何をすべきか」。論理的思考、相互理解、対話力、リーダーシップが評価されます。
【UNITE方式】
オンライン面接(約15分):自宅等からWeb形式で行われ、統計的素養や課題解決思考を中心に問われます。
いずれの形式でも、「自分の考えを根拠をもって端的に説明できること」が重要です。
面接練習はもちろん、予想質問に対してCRECマップで構成メモを作り、即答の訓練を行うことが、確実な準備につながります。
▶︎4. 志望理由書と学習計画の書き方【立命館大学AO入試対策】
4.1 志望理由書の構成とNG表現
立命館大学政策科学部のAO選抜(総合型選抜)において、志望理由書は単なる「動機」ではなく、「学びの目的」と「社会課題への意識」を論理的に語る重要な評価資料です。
構成としては以下の3点を押さえることが大切です。
なぜ政策科学部を選んだのか(具体的な学問内容や特色に言及)
どのような社会課題に関心があり、なぜその課題に取り組みたいのか
大学で何を学び、将来にどう活かしたいか(明確なビジョン)
NGな記述としてよく見られるのが、「有名大学だから」「なんとなく学びたい」など、抽象的・表層的な動機です。
また、「自分の経験」ばかりにフォーカスして社会との接点を語らない構成も評価されにくい傾向があります。必ず、社会課題との接続・解決意欲を強調しましょう。
志望理由書は「大学と自分、社会と自分」の接続を描く設計図です。
論理的で具体的な表現を心がけましょう。
さらに、「志望理由書と学習計画はラブレターとデートプランだと思え」と例える独自の視点から、総合型選抜対策塾が解説する動画も参考になります。
4.2 政策科学部のカリキュラムを活かした学習計画例
学習計画の評価ポイントは、「カリキュラム理解 × 自己テーマの展開力」です。政策科学部の教育体系には「UNITE Program」「PBL(課題解決型学習)」「マルチプルパースペクティブ(多角的視点)」などの特色があります。
以下のような構成が理想的です。
1〜2年次:基礎的な政策理論と統計・分析手法を学ぶ
3年次以降:自分の関心テーマに即した演習(ゼミ)で実践研究
卒業研究:社会課題の分析と政策提案の集大成
「自分の関心ある分野 × 学部の授業・演習 × 研究テーマの発展」この三点セットで論理的に展開するのが理想です。
たとえば「地域活性化」に関心がある受験生なら、「地域政策論」「都市政策演習」「住民参加型調査手法」などの科目をどう活用するかを具体的に語ると効果的です。
4.3 教授の研究テーマとの接続と志望動機の深掘り
より説得力を持たせるために、政策科学部の教授陣の研究テーマと、自分の志望動機を接続する視点が重要です。
たとえば、以下のように結びつけると深みが増します。
「○○教授の□□研究に関心があります。自身の△△経験と重なる部分が多く、ゼミでより深めたいと考えています。」
「○○先生のデータ分析を活かした地域政策論に魅力を感じ、自分も統計的手法で課題に取り組みたいです。」
このように、単なる「やりたい」ではなく、学問的な裏付けとリスペクトを示すことで、「この学生は本気だ」と伝えることができます。
教授の専門性を理解し、自分のテーマとリンクさせることができれば、合格可能性は確実に高まります。
▶︎5. 小論文・面接・プレゼン対策の極意【立命館大学政策科学部・AO選抜入学試験の合格の決め手】
5.1 CRECマップを使った構成メモと論理展開法
小論文やレポートで重要なのは、論理的な構成と一貫した主張です。そこで有効なのが、「CRECマップ」と呼ばれる思考整理のツールです。
CRECとは以下の頭文字を取った構成法です。
C(Claim)主張:自分の意見・立場
R(Reason)理由:その意見を支える根拠
E(Evidence)証拠:事実・データ・具体例など
C(Conclusion)結論:全体をまとめる一文
この構成をあらかじめ「メモ」として作成してから執筆に入ることで、論旨のブレを防ぐことができます。
特に政策科学セミナーのレポートや、UNITE方式のデータ分析文では、構造的な整理があるかないかで評価が大きく変わります。CRECマップをもとに書くことで、読み手に「論理性」「客観性」「課題への意識」が伝わりやすくなります。
5.2 グループディスカッションで高評価を得るコツ
グループディスカッション(GD)は、協調性と同時に「発言の質」と「対話の力」が求められる選考形式です。
特に政策科学セミナー方式では、「日本経済の長期停滞から脱するためには?」という実社会的テーマについて、他者と意見を交わす能力が評価されます。
高評価を得るためのポイントは以下の通りです。
発言は論点に沿ったものにする(テーマから逸脱しない)
他人の意見を受け止めた上で、自分の意見を追加する(対話の構築)
論理的根拠や事例に基づいた意見を述べる
必要に応じて議論の整理・進行役を担う(ファシリテーション力)
「よく話す」よりも「よく聴き、適切に話す」姿勢が評価されます。
また、CRECマップを頭の中に描きながら、自分の意見を簡潔に整理して発言する練習をしておくと、本番でも落ち着いて話すことができます。
5.3 面接で自分の軸を伝えるテクニック
面接では、志望動機や自己理解が問われるのはもちろんですが、評価されるのはそれを「論理的に」「簡潔に」「一貫して」伝える力です。
質問例としては、
なぜ政策科学部を志望するのですか?
高校生活で取り組んだことは?
将来どのような社会貢献を考えていますか?
このような質問に答えるには、「自分の軸=一貫したテーマや価値観」を明確に持つことが不可欠です。
対策としては、
CRECマップを使って自分の経験と志望動機を言語化しておく
模擬面接を通して話すテンポや言葉選びを確認する
表情や声のトーン、姿勢も含めて「伝わる」話し方を練習する
「伝える」ではなく「伝わる」面接を意識することで、評価は大きく変わります。
▶︎6. まとめ:立命館大学政策科学部のAO選抜入学試験(総合型選抜)完全対策
6.1 合格者の特徴と共通点から学ぶ成功パターン
立命館大学政策科学部のAO選抜(総合型選抜)における合格者には、明確な傾向と共通点があります。これらを理解することは、今後の対策に直結します。
主な特徴は以下の通りです。
具体的な社会課題への関心と、解決に向けた意欲が明確
自らの経験や学びを社会と結びつける力がある
論理的な文章力と、構造的な発信力を持っている
ディスカッションや面接での「対話力」に優れる
特に「志望動機の一貫性」と「社会に対する視座」は、合否を分ける重要な要素です。
合格する受験生は、政策科学を“学ぶため”ではなく、“社会に活かすため”に学びたいという姿勢を一貫して持っています。
6.2 倍率・日程・選考結果通知までの流れ
2025年度(2024年実施)の立命館大学政策科学部AO選抜は、以下のスケジュールで進行します。
【出願期間】
2024年9月2日(月)10:00〜9月9日(月)23:00(JST)
オンライン出願「TAO」で手続き完了が必要
【選考日程】
一次選考:2024年9月29日(日)
二次選考:2024年10月20日(日)
【選考内容】
政策科学セミナー方式:講義・レポート・面接・グループディスカッション
UNITE方式:出願時レポート・オンライン面接
【倍率と合格者数】
政策科学セミナー方式:募集人員11名
UNITE Program方式:募集人員10名 (※出願状況によって合格者数は変動あり)
受験票は2024年9月24日以降、オンラインで発行されます(郵送なし)。
受験生は、日程と提出物の締切をしっかり管理し、スケジュールに余裕を持った準備が不可欠です。
6.3 公式情報の確認と入試直前の心構え
立命館大学の入試は、社会状況の変化や大学方針によって内容が変更される可能性があります。そのため、
「入試情報は常に公式サイトで最新情報を確認する」ことが最も重要です。
また、直前期の心構えとしては、
模試や練習の結果に一喜一憂せず、「本番で出す力」を意識する
出願書類・エントリーシートの誤字脱字を最終チェック
面接・GD対策は「型」よりも「自分の考えをどう伝えるか」を重視
本番で自分の力を出し切るには、準備と心の安定がセットです。
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