明治大学 商学部の総合型選抜|合格するための完全ガイド2025
- 株式会社EQAO教育グループ
- 4月25日
- 読了時間: 15分

▶︎1. 明治大学 商学部の総合型選抜とは?

1.1 総合型選抜とは何か
総合型選抜とは、学力試験だけでは測れない受験生の「個性」「意欲」「課外活動」「将来の展望」などを多面的に評価する入試制度です。従来「AO入試」として広く知られていましたが、2021年度から名称が統一され、「総合型選抜」として文部科学省により制度化されました。
この選抜方式では、筆記試験よりも書類審査(志望理由書・自己推薦書など)や面接、小論文、プレゼンテーションなどを通じて、受験生が大学で何を学びたいのか、どのような価値を社会に提供したいのかを中心に評価します。明治大学商学部でも、この考え方に基づいた総合型選抜が行われています。
「学力」だけでなく「人物」を評価する制度であることが、総合型選抜の大きな魅力です。
1.2 明治大学商学部における総合型選抜の特徴
明治大学商学部では、総合型選抜として大きく2つの入試方式を設けています。
(1)公募制特別入学試験(大学入学共通テスト利用)
この方式はさらに4つの部門に細分化され、それぞれで出願資格が異なります。
商業部門:商業系科目を20単位以上履修し、日商簿記2級以上を取得していること
留学部門:高校で留学し、30単位以上が「留学」として認定されていること
TOEFL利用部門:出願2年以内のTOEFL iBTスコア提出
国際バカロレア部門:IBディプロマ課程修了見込み者
この方式では共通テストが必須で、面接や小論文は実施されません。評価の中心は書類と共通テストの得点になります。特にTOEFL利用部門では、スコアも加味されます。
(2)公募制特別入学試験(全商協会員校対象)
こちらは、全国商業高等学校長協会(全商協)加盟校の生徒のみが対象となる特別な方式です。共通テストは不要で、書類審査と面接(口頭試問)で合否が決まる点が最大の特徴です。
出願には非常に厳格な条件があります(例:全商検定6種目以上1級合格、評定平均4.2以上、欠席日数10日以内など)。また、志望理由書の提出も求められ、商学部への強い志望動機が問われます。
このように、明治大学商学部の総合型選抜は、方式ごとに出願資格や評価ポイントが大きく異なるため、事前の理解と準備が不可欠です。
1.3 他の入試方式との違いとメリット
明治大学商学部の総合型選抜が、他の入試方式と大きく異なるのは以下の3点です。
1. 学力試験の比重が低い(または不要)
共通テストを使う方式はあるものの、点数のみで合否が決まるわけではないのがポイントです。特に全商協方式では学力試験はありません。
2. 自己表現の機会が多い
書類や面接、小論文などを通して、自分らしさや将来の目標を直接アピールできます。これは一般入試では得られない利点です。
3. 早期合格が可能
共通テスト利用方式では2月中旬、全商協方式では12月上旬に合格発表が行われ、一般入試よりも早く進路を確定できるメリットがあります。
これらの特性から、「一般入試とは異なるアプローチで大学を目指したい」「高校時代の取り組みや目標を正当に評価してほしい」と考える受験生にとって、総合型選抜は非常に有効な選択肢となります。
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明治大学 商学部の総合型選抜には、方式ごとに異なる出願条件や評価ポイントがあります。
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▶︎2. 明治大学 商学部のアドミッションポリシーと求める学生像

2.1 教育理念とカリキュラムの特色
明治大学商学部は、「実学」に重きを置いた教育を行う伝統的な学部であり、理論と実践のバランスを重視する教育理念を掲げています。経済、経営、会計、マーケティング、ファイナンスなど幅広い商学分野にわたり、社会で即戦力となる人材育成を目指しています。
特に特徴的なのが、1年次からのゼミ形式の授業「商学入門ゼミ」です。少人数でのディスカッションや課題解決型の授業を通して、自ら考え、表現し、実行する力を育成します。さらに、グローバル化を意識した英語教育や、企業インターンシップ、キャリア形成科目なども充実しており、学びと実社会との接続が非常に強いカリキュラム設計となっています。
単なる座学では終わらない、「実社会で生きる知識とスキル」を修得できるのが、明治大学商学部の魅力です。
2.2 商学部が求める人物像とは?
明治大学商学部では、アドミッションポリシーにおいて明確に「求める学生像」が定義されています。そこには、単に学力が高いだけでなく、社会や経済に対する問題意識を持ち、主体的に学び行動できる人材が挙げられています。
具体的には、以下のような資質を重視しています。
商学の知識を社会の問題解決に活かしたいという強い意欲
自分自身の言葉で語り、伝えることができる表現力
多様な価値観を理解し、他者と協働するためのコミュニケーション力
自分の経験をもとに、学びを深めるための探究心と論理的思考力
特に総合型選抜においては、これらの力が書類や面接、小論文などを通して見られるため、「何をやってきたか」だけでなく「なぜそれをやったのか」「そこから何を学んだのか」といった深い自己分析と表現が必要です。
2.3 アドミッションポリシーから戦略を練る
アドミッションポリシーは、いわば大学からの「ラブレター」であり、これにしっかり応えることが総合型選抜の合格戦略のカギです。受験生としては、次の3つの視点で戦略を立てることが重要です。
理念との一致を意識する
→ なぜ明治大学商学部でなければならないのか?自分の目標と学部の教育理念が一致していることを明確にする。
行動の背景を言語化する
→ 自己推薦書や志望理由書で、行動だけでなく「動機」と「学び」を深掘りし、人物像を伝える。
評価ポイントに対応する経験を用意する
→ 表現力・主体性・課題解決力など、求められる力を証明する具体的なエピソードを準備する。
このように、アドミッションポリシーは単なる参考資料ではなく、志望理由書の軸にも、面接での自己表現にも直結する「戦略設計図」です。
▶︎3. 明治大学 商学部 総合型選抜の出願書類対策

3.1 志望理由書で重要な構成と内容
志望理由書は、明治大学商学部における総合型選抜のなかでも最も重要な評価対象の一つです。特に「全商協会員校対象方式」では、明治大学所定のフォーマットに1000字以内でまとめる必要があり、内容と構成力の両方が問われます。
以下が効果的な志望理由書の構成モデルです。
①導入(問題意識の提示)
自分が向き合ってきた課題や社会への疑問などから書き始めます。問題意識が明確であるほど、読者の興味を引きつけます。
②動機(学びたい理由)
その問題意識から、なぜ明治大学商学部で学びたいのかを具体的に述べます。教育理念やカリキュラムと結びつけると説得力が増します。
③具体的な学び(授業・教授・制度の活用)
明治大学商学部でどのように学びたいか、どの授業を活用したいか、またどのようなスキルを身につけたいかを明記します。
④将来像(社会への貢献)
その学びが自分の将来にどう結びつくのか、社会の中でどのように役立てたいのかを展望として書きます。
例えば「高校で地域ビジネスに関わる活動をしてきた」「将来は地域活性化に取り組みたい」などの経験と結びつけて語ることで、説得力ある文章が生まれます。
また、文章のスタイルとしては、主語を明確にして「私は〜」と一文を短く分けることが読みやすさのポイントです。志望理由書は自己プレゼンテーションの場であり、単なる事実の羅列ではなく、「なぜ?」を深く掘り下げた思考の記録として仕上げましょう。
志望理由書を「ラブレター」、学習計画を「デートプラン」として捉えるユニークな視点から、書き方の本質をわかりやすく解説している動画も参考になります。
3.2 自己推薦書・活動報告書のポイント
明治大学商学部の総合型選抜では、特に「全商協会員校対象方式」において、自己推薦書や活動実績の提出が非常に重要となります。これらは単なる実績報告ではなく、評価者に対して「あなたはどんな人物なのか」「どんな価値を大学にもたらすのか」を伝えるためのツールです。
自己推薦書で伝えるべき内容:
自分が力を入れてきた取り組み(商業・課外活動など)
その取り組みを通して何を考え、何を学んだのか
リーダーシップや創意工夫など、非認知能力の証明
特に、全商主催の1級検定6種目合格などの「形式的実績」だけでなく、そこにどんな努力や工夫があったのかを具体的に書くことが、他の受験者との差別化につながります。
また、活動報告では「実績一覧」のように事務的に書くだけでなく、実績の背景にある目的や社会的意義を語ると印象が強まります。
単なる経歴ではなく、「思考の深さ」と「行動の理由」が見える書き方が評価されます。
3.3 書類でアピールすべき経験とその伝え方
総合型選抜の書類で合否が大きく分かれるのは、「どんな経験を、どう伝えるか」にかかっています。評価者は、単に「すごい経験をしたかどうか」ではなく、以下のような観点を重視しています。
なぜその経験を選んだのか(主体性)
その経験を通じて何を感じ、考えたのか(思考力)
経験が今後の学びにどうつながるのか(展望)
たとえば、「地域イベントの企画運営に携わった」という経験がある場合、それが「なぜ挑戦だったのか」「どう工夫したのか」「終えて何を得たか」までを整理して書きましょう。
文章構成としては、
課題 → 行動 → 学び → 応用 という流れを使うと、自然で読みやすく、論理的にも説得力が出ます。
ありふれた経験でも、考察の深さと表現の丁寧さで、高評価につながる書類に変えられます。
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▶︎4. 明治大学 商学部 総合型選抜の面接・小論文・プレゼン対策
4.1 明治大学商学部の面接形式と頻出質問
明治大学商学部 総合型選抜のうち、面接が実施されるのは「全商協会員校対象方式」です。この方式では「口頭試問」と呼ばれる形式の面接が行われ、学部の専門教育に関連する基礎学力や商業科目の知識、志望理由についての理解が問われます。
試験形式は以下の通りです。
面接時間:約15〜20分程度
面接官:2名程度(教員が中心)
回答形式:質疑応答式(プレゼンは無し)
想定される質問例:
「なぜ明治大学商学部を志望したのですか?」
「高校で取り組んできた商業科目の中で、特に印象に残っている授業や内容は?」
「将来、商学の知識をどう社会に活かしたいと考えていますか?」
「最近気になっている経済・ビジネスに関するニュースはありますか?」
回答の際は、「どのような経験からその考えに至ったのか」という背景と根拠を論理的に伝えることが重要です。また、模擬面接での反復練習により、表情・姿勢・声のトーンも含めた総合的な印象を高める準備が必須です。
単なる受け答えで終わらせず、自分の考えを伝える“対話”の場と捉えましょう。
4.2 小論文の傾向と練習法
小論文は、2025年度入試時点では「共通テスト利用方式」では実施されませんが、他学部や別の方式では実施される可能性もあるため、準備はしておくべきです。
小論文の出題傾向には以下のような特徴があります。
社会問題やビジネス・経済に関する時事テーマ(例:サブスクリプション型ビジネス、SDGsと企業の関わり、地方創生など)
「賛成か反対か」を問う立場表明型の課題
具体例を交えて主張を展開する構成力と論理性が重視される
練習の際に最も重要なのは、「構成メモ」を作成することです。EQAO方式では「CRECマップ」が推奨されています。
CRECマップの構成
C:Conclusion(主張)
R:Reason(理由)
E:Evidence(根拠・具体例)
C:Conclusion(再主張・まとめ)
まずはRとEから考え、最も具体的で説得力のある意見を主張として採用する形で構成を組むと、一貫性ある小論文に仕上がります。
さらに、社会問題を扱う新聞記事や論文を読むことで、時事的な知識の蓄積と問題意識の深化が図れます。特に、志望学部に関連するテーマ(経済格差、企業倫理、デジタルマーケティングなど)を中心に選ぶと効果的です。
論の深さ・具体性・構成力の3点が高得点のカギとなります。
4.3 プレゼンテーション対策の要点
明治大学商学部 総合型選抜においては、現在プレゼンテーションの提出は求められていませんが、自己推薦や活動報告、面接での自己表現の一部として、プレゼン的な力が必要となる場面があります。
そのため、以下の点を意識したトレーニングが有効です。
主張の一貫性:「何を伝えたいのか」がぶれないストーリー設計
視覚的補助の活用:スライドなどを使う場合は、文字量を抑え視覚的に分かりやすい構成にする
話し方・表情:ゆっくりと明瞭な発音、アイコンタクト、姿勢を意識する
準備とリハーサル:原稿を丸暗記するのではなく、自分の言葉で語れるよう練習を重ねる
また、動画資料を提出する大学や、オープンキャンパスでの発表機会などを見据え、「伝える力」のトレーニングを日常的に行うことは、結果として面接や書類表現にも良い影響を与えます。
話す力もまた、学力の一部。受験の場で差がつく重要スキルです。
▶︎5. 明治大学 商学部 総合型選抜の合格者傾向と成功戦略
5.1 合格者に共通する特徴と姿勢
明治大学商学部 総合型選抜で合格を勝ち取る受験生には、明確な共通点があります。それは、単なる実績や学力だけでなく、「自分の言葉で語る力」と「明確な目的意識」を持っていることです。
合格者に共通する要素:
学びたい理由が明確で、学部との相性が強く伝わる
自分の経験を論理的に振り返り、表現できる
自己分析が深く、エピソードに説得力がある
ビジネスや社会に関心を持ち、広い視野を持っている
とくに商学部では、「数字に強い」「論理的思考ができる」「チームでの活動経験がある」といった要素が評価されやすい傾向があります。また、検定や資格だけでなく、「その背景にある努力と学び」を表現できるかが大きな違いを生みます。
「スペック」よりも、「言語化できる思考力」が合否を分けるのです。
5.2 学習計画とモチベーション維持法
総合型選抜では一般入試と異なり、早い段階からの準備が求められるため、長期的なスケジュール設計が必要不可欠です。
おすすめの学習計画ステップ:
高2の冬〜高3春:情報収集と自己分析
→ 明治大学商学部の入試制度を研究し、自分の経験を棚卸し。
高3春〜夏:書類作成と模擬面接
→ 志望理由書や自己推薦書を作成し、繰り返し添削・面接練習。
高3秋〜冬:提出準備と実技対策
→ 必要書類を完成させ、口頭試問や小論文への最終対策。
モチベーション維持のためには、「なぜこの大学・学部に入りたいのか」をいつでも言語化できる状態にしておくことが大切です。また、同じ志を持つ仲間と情報交換をしたり、進捗を記録する「自己管理ノート」などを活用するのも効果的です。
計画を立てることで、迷いや不安を「行動」に変えられます。
5.3 志望動機の独自性をどう出すか
「明治大学商学部に行きたい」という思いは多くの受験生が持っていますが、選考で問われるのはその理由の「深さ」と「個性」です。つまり、どこでも通用する志望動機ではなく、「あなたにしか書けない理由」が必要です。
独自性を出すための3つの視点:
経験に基づいた志望理由を語る
→ 自分の体験や課題意識から、学びたいテーマへつなげる。
学部との接点を具体的に挙げる
→ 特定の授業名、教授、プロジェクト、ゼミなどとの関連。
未来のビジョンと結びつける
→ 将来どんな社会課題に取り組みたいか、そのために今何を学ぶべきか。
たとえば、「高校時代に地域の商店街の活性化に関わった経験から、地方経済の課題に関心を持った」というように、個人のストーリーと学問の接点が明確になっている志望動機は強い印象を残します。
「この人なら、この学部で必ず成長する」と思わせられるかが勝負の分かれ目です。
▶︎6. まとめ:明治大学 商学部 総合型選抜で合格するには
6.1 本記事の要点まとめ
明治大学商学部 総合型選抜は、単なる学力試験では測れない「個性」や「将来への意欲」までを含めて評価する入試方式です。志望理由書や自己推薦書、面接、小論文など、すべての選考要素が「自分自身をどう伝えるか」に直結しています。
本記事では、総合型選抜に向けて必要な準備や対策を以下のポイントに沿って紹介してきました。
明治大学商学部の入試制度の特徴と選抜方式の違いを正しく理解する
アドミッションポリシーを読み解き、自己PRに反映させる
志望理由書・自己推薦書は「構成」と「具体性」で差がつく
面接や小論文では「表現力」「論理性」「問題意識」が評価される
合格者に共通する戦略は、「経験を学びに昇華させる力」にある
これらの視点を押さえることで、単なる準備の枠を超えた「自己発見のプロセス」を経て、明治大学商学部で学ぶ意欲を本気で伝えることができるはずです。
総合型選抜は「選ばれる」ための試験ではなく、「共に学びたいと思わせる」ための試験なのです。
6.2 受験生へのエールとアドバイス
最後に、これから明治大学商学部 総合型選抜に挑戦する皆さんへ。
この入試は、自分自身と真剣に向き合う時間でもあります。どんな経験があって、何を感じ、将来どう生きたいのか、その答えを探す過程があなたの強さになります。
書類も面接も小論文も、「うまくやる」よりも「自分らしくある」ことを意識してください。そして、自分を伝える力は、合格後の大学生活や社会に出てからも、必ず大きな武器になります。
受験はゴールではなく、スタートです。
自分の未来を描く第一歩として、全力で準備し、堂々と挑んでください。あなたの挑戦を、心から応援しています。
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