横浜市立大学 総合型選抜の全対策|合格するための戦略とは?
- 株式会社EQAO教育グループ
- 9月25日
- 読了時間: 15分

▶︎1. 横浜市立大学の総合型選抜とは?

1.1 総合型選抜の目的と導入背景
横浜市立大学の総合型選抜(AO入試)は、「多様な資質を持つ学生」を求めることを目的とした自己推薦型の入試制度です。
この入試制度は、学力試験だけでは測れない受験生の意欲、経験、将来のビジョンなどを重視することで、個性と主体性を持った人材の発掘を目的としています。対象となるのは、高校卒業予定者はもちろん、既卒者や社会人経験者など、大学入学資格を持つすべての人です。
横浜市立大学は、地域と世界の架け橋となる人材育成を掲げており、「学力」だけではなく「人間力」や「社会への貢献意欲」も評価する姿勢を強く打ち出しています。
総合型選抜は、単なる受験対策ではなく、「自分自身の将来像」や「大学で何を学び、どう活かすか」という深い自己分析が求められる点に特徴があります。
この入試の導入背景には、教育改革の一環として、知識詰め込み型から思考・表現・課題解決型への転換が求められている日本の高等教育の現状が反映されています。
1.2 横浜市立大学が求める人物像と学部別の特色
横浜市立大学では、各学部ごとに具体的な「求める学生像」が明確に示されています。
■ 国際教養学部・国際商学部・理学部
関心のある分野において主体的に課題に取り組んだ経験がある
論理的に思考し、自分の意見を整理できる
入学後に何をしたいか、目的と構想が明確
実践的な教養教育を通じて基礎力・応用力をさらに高めたい意欲がある
文系:文化や社会事象への探究心が強い
理系:自然科学への関心が深く、未来の科学技術を創りたいという意思がある
■ データサイエンス学部
国語・数学・英語などの基礎学力が高い
論理的な思考で課題を分析できる
自分の考えをわかりやすく伝える表現力がある
このように、単なる学力だけではなく、思考力・表現力・将来の構想力が問われる点が、横浜市立大学 総合型選抜の大きな特徴です。
また、大学全体としては以下のような人物像を求めています。
「自由で創造的な姿勢で真理を探究し、地域社会や人類社会に貢献する意欲のある人」
この教育理念に共感し、自ら課題を見つけ、社会に対して価値を生み出したいと考えている受験生にとって、総合型選抜は絶好のチャンスです。
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▶︎2. 【出願条件】横浜市立大学の総合型選抜に必要な評定平均・英語資格・書類

2.1 学部別の評定平均と英語資格の基準
横浜市立大学 総合型選抜では、学部ごとに求められる「評定平均」や「英語資格の基準」が明確に設定されています。
まず、出願時点での評定平均に関しては、大学全体として制限を設けていないものの、実質的には学部によって目安となる数値が提示されています。
国際教養学部:評定平均値 4.3以上(高校現役〜1浪生が対象)
国際商学部:評定平均値 4.0以上
理学部:評定平均値 4.0以上
データサイエンス学部:明示はされていませんが、学力の高さが求められる
また、英語資格については以下のいずれかをクリアし、公式の成績証明書を提出できることが必要です。
TOEFL-PBT:460点以上(iBT 48点以上)
TOEIC(L&R):500点以上
GTEC(3技能):600点以上(検定版・CBTでは1000点以上)
実用英語技能検定(英検):2級以上
IELTS:4.5以上(各パート4.0以上)
なお、TOEFL-ITP・TOEIC-IPは対象外となっているため、注意が必要です。
国際商学部では、対象者によりより高い英語スコア(例:TOEFL iBT 61点、英検準1級など)が求められる場合もあるため、出願前にしっかり確認することが重要です。
2.2 出願資格・専願制の注意点と学部ごとの追加要件
横浜市立大学 総合型選抜は自己推薦型でありながら、強い入学意欲が求められる「専願制」である点が特徴です。
出願するには、以下いずれかの出願資格を満たしている必要があります。
高等学校(中等教育学校含む)を卒業済み、または卒業見込みの者
通常の課程による12年の学校教育を修了済み、または修了見込みの者
文部科学省が定める同等以上の学力があると認められる者
加えて、全学部共通の出願要件として、以下の4点が挙げられています。
大学と学部の理念を理解し、入学後の目標や構想が明確である
学業や課外活動を通じて成果をあげてきた自己評価ができる
合格した場合、必ず入学することを確約できる
所定の英語資格スコアを取得済みである(前述)
また、学部ごとの追加要件も存在します。
たとえば:
国際商学部は、商業系科目(簿記・財務会計)などの履修や、日商簿記2級の取得が条件となるケースがあります。
データサイエンス学部では、数学・国語・英語などの基礎学力に加え、センター試験(大学入学共通テスト)の指定科目を受験することが義務付けられています。
専願制である以上、「本気でこの大学に行きたい」という姿勢が求められます。
安易な受験ではなく、志望理由の精度や覚悟が問われることを忘れてはいけません。
2.3 プレゼン概要・調査書など、必要書類の詳細解説
出願時に提出が求められる書類には、一般的な調査書に加え、横浜市立大学特有の「プレゼンテーション(発表)概要1・2」の提出が必須です。
【提出書類一覧】
調査書(高校発行)
英語資格に関する公式な成績証明書
プレゼンテーション概要①
プレゼンテーション概要②
日商簿記資格証明書(該当者のみ)
【プレゼン概要①の内容】
「自己評価が可能なこれまでの活動や取り組み」について記載。
動機、目的、手法、定義などを論理的にまとめる必要あり
【プレゼン概要②の内容】
概要①を踏まえて、
志望理由
入学後の学習計画
キャリアビジョンなどを記述
このプレゼン概要は、2次選考(面接・発表)の基礎資料となるため、内容の完成度が合否に直結するといっても過言ではありません。
時間をかけて、構成と論理性を意識した文章に仕上げることが合格への第一歩です。
▶︎3. 【志望理由書対策】横浜市立大学 総合型選抜で合格する志望理由書の書き方と評価ポイント

3.1 横浜市立大学で高評価を得る志望理由書の構成
横浜市立大学の総合型選抜では、「論理的で一貫性のある志望理由書」が評価されます。
合格者が共通して実践しているのが、
「自分の経験」→「学びの背景」→「大学での学び」→「将来の展望」というストーリー展開です。この流れに沿うことで、読み手が納得しやすい志望理由書が完成します。
推奨構成(4段階)
自己の原体験・興味関心の芽生え
例:国際協力ボランティアを通じて社会課題への関心が芽生えた
それに伴う活動実績や学び
例:高校でSDGs研究を行い、論文を発表
横浜市立大学での学習目的の明確化
例:国際教養学部のカリキュラムで多文化共生を学びたい
将来のビジョンと社会貢献の姿勢
例:卒業後は国際NGOで教育支援活動に携わりたい
このような論理的な構成で、「なぜこの大学か」「なぜこの学部か」を明確に伝えることが、最重要ポイントです。
3.2 自己分析から入学後のビジョン設計までの流れ
志望理由書を作成する前に必ず行いたいのが「自己分析」です。合格者は例外なく、自身の経験や価値観、学びの動機を深く掘り下げたうえで文章を構成しています。
自己分析のステップ
過去の経験を棚卸しする
→学校生活・課外活動・人間関係などから印象的なエピソードを抽出
そこから得た気づき・価値観を言語化
→「なぜそれが印象に残っているのか」「何を学んだのか」
将来へのつながりを明確にする
→大学で何を学び、それをどう社会に活かすかを設計する
特に横浜市立大学では、「実践的教養教育」や「課題解決型学習」を重視しているため、受験生自身が能動的に課題を発見し、学びを深めてきた姿勢を示すことが重要です。
合格する志望理由書には「自分だけの言葉」と「将来のリアルな設計図」が込められています。
志望理由書は、単なる熱意の表明ではなく、人生設計の一部としての戦略的文書であるという意識が必要です。
3.3 NG例・合格例から学ぶ「伝わる文章術」
最後に、実際の文章表現についてです。内容が良くても、書き方が曖昧だったり、冗長だったりすると評価は大きく下がります。
【NG例】
「私はこの大学が好きです。だから志望しました。」
→ 感情だけで動機が説明されており、根拠が希薄
「グローバルに活躍したいです。」
→ 抽象的で、具体性やリアリティがない
【合格例】
「高校時代に取り組んだ地域の外国人支援活動で、文化的誤解に起因する課題に直面し、多文化理解の重要性を実感しました。横浜市立大学 国際教養学部のカリキュラムでは、それに必要な社会学的アプローチや英語力を体系的に学べると考え、志望しました。」
このように、「行動」→「気づき」→「学びたい理由」という流れで書くことで、説得力のある文章に仕上がります。
また、以下のような表現の工夫も有効です。
「〇〇を通して△△を学びました」
「この経験が、□□という問題意識につながりました」
「貴学の××に魅力を感じています」
伝わる志望理由書とは、読み手に“この人と一緒に学びたい”と思わせる文章です。
丁寧でありながら、自分らしさが伝わる文体を目指しましょう。
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▶︎4. 【面接・プレゼン対策】横浜市立大学 総合型選抜の実技突破戦略
4.1 面接の形式・頻出質問と回答のコツ
横浜市立大学 総合型選抜の2次選考では、面接が合否を左右する重要なポイントとなります。
面接形式は原則として個人面接(30分程度)+プレゼンテーション+質疑応答で構成されます。単なる質疑応答ではなく、受験生の思考力・論理性・表現力を総合的に測る場とされています。
よくある質問例
なぜ横浜市立大学を志望したのですか?
なぜこの学部を選びましたか?
高校生活で最も力を入れたことは?
入学後に取り組みたい研究テーマは?
卒業後のキャリアプランは?
回答のコツは、「結論→理由→具体例→再結論」のフレームを使うこと。
例:「横浜市立大学を志望した理由は、国際教養学部の実践的な学びが、私の将来像に直結すると考えたからです。高校時代に地域の外国人支援を行った経験があり、~」
このように、エピソードと大学の教育内容をリンクさせた回答が高評価を得やすくなります。
4.2 プレゼンテーション概要の準備と本番対策
横浜市立大学の面接で特徴的なのが、「プレゼンテーションを伴う面接」である点です。
出願時に提出した「プレゼンテーション概要①・②」に基づき、自身の活動実績や志望理由を5〜10分程度で発表します。その後、面接官との質疑応答が行われます。
準備のポイント
プレゼン内容は論理構成と結論の明確さがカギ
話す順番を「問題提起 → 行動 → 得た学び → 志望理由」などに整理
視覚資料は必要なし。話し方と内容重視
想定質問を10個以上書き出して回答を用意する
本番対策
時間内に収まるように練習(録音推奨)
緊張対策として、声のトーンや目線、ジェスチャーもチェック
「想定外の質問」に備えて、志望理由・活動内容を深掘りしておくこと
評価のポイントは、“何をしたか”ではなく、“なぜそれをしたのか”と“何を得たのか”です。
面接官は、単なる成果よりも、行動の背後にある思考や価値観を重視します。
4.3 表現力・論理力を磨くEQAO式トレーニング
総合型選抜で求められる力は、一般入試とは異なります。
特に、EQAOが推奨する「実践的トレーニング」は、表現力と論理力の養成に効果的です。
【EQAO式トレーニング法】
自己PRのフレーム化トレーニング
→「行動 → 背景 → 学び → 将来活用」など、論理構成を繰り返し練習
ペア面接&フィードバック練習
→他者と交互に模擬面接を行い、改善点を記録
3分スピーチ×10本チャレンジ
→テーマ例:「私が影響を受けた本」「今後の日本に必要なこと」などを使い、短時間で要点を伝える訓練
録音→自己チェック→修正
→表情、話速、強調ポイントを自己評価し、改善サイクルを回す
論理的思考と簡潔な表現ができる人材こそ、横浜市立大学の総合型選抜で輝きます。
このような反復トレーニングを行うことで、本番でも自信を持って臨むことができます。
▶︎5. 【合否の分かれ目】横浜市立大学 総合型選抜で合格者の特徴と落ちる人の共通点
5.1 合格者に共通する行動と志望理由の一貫性
横浜市立大学 総合型選抜で合格する人の最大の特徴は、「一貫性と具体性のある志望理由」を持っていることです。
合格者の志望理由書や面接の内容には、「なぜこの大学か」「なぜこの学部か」「どのように学び、将来どう活かすか」という明確な流れがあります。ここにズレがないことが、評価される大前提です。
合格者に共通する行動例
高校生活の中で自分の興味関心を具体的な行動に落とし込み、結果や成果を出している
大学のカリキュラムや研究テーマを深く調べ、自分の学びとしっかり結びつけている
「横浜市立大学でなければならない理由」を自分の言葉で説明できる
面接やプレゼンでの受け答えが論理的で、相手に伝える力を持っている
「この人は入学後も活躍しそうだ」と思わせるだけの説得力があるかが、合格の分かれ目です。
そのためには、単に活動歴を並べるのではなく、「そこから何を学び、どう将来につなげるのか」を語れる力が不可欠です。
5.2 評定平均・英語資格・書類の完成度が運命を分ける
合格を左右するもう一つの重要な要素は、出願書類の完成度と基本的な出願条件のクリア具合です。
特に以下3点は、基礎の段階で差がつくポイントです。
評定平均
国際教養学部:4.3以上
国際商学部・理学部:4.0以上
→ これを満たしていないと、第一関門で不利になります。
英語資格
各学部で求められる最低ラインを満たしていない場合、書類選考で即不合格になるリスクも。
→ 特に国際商学部やデータサイエンス学部では、「より高いスコア」が実質的に必要なケースが多いです。
書類の完成度
プレゼンテーション概要①②の内容が浅く、自己分析や目標が曖昧だと、面接に進んでも評価は低い
合格者は例外なく、書類を何度も推敲し、ストーリーとして成立している状態まで仕上げています
基本条件を満たしたうえで、どこまで自己PRを磨けるかが合格の鍵です。
5.3 不合格例に見る、準備不足・アピール不足の実態
横浜市立大学 総合型選抜で不合格になるケースには、いくつか共通点があります。
最も多いのが、「準備不足」「リサーチ不足」「言語化不足」の3つです。
典型的な不合格パターン
志望理由が「興味があるから」「家から近いから」といった浅い動機に終始している
大学の教育内容・カリキュラムを把握しておらず、志望理由とリンクしていない
プレゼンや面接で、自分の強みを抽象的にしか語れず、印象に残らない
書類に誤字脱字がある、期限ギリギリで提出内容が不十分
特に「なぜ横浜市立大学なのか」が弱い場合、評価は著しく下がります。
また、実績があっても、「なぜその活動をしたのか」「そこから何を得たのか」が語れない場合は、自己分析不足とみなされます。
合格者との差は、能力そのものではなく、“準備の質と深さ”にあります。
さらに詳しく知りたい方へ:総合型選抜で落ちる人の典型パターンを動画で解説!
「【2024年最新版】総合型選抜で落ちる人の特徴5選」では、実際にありがちな失敗例を視覚的に理解することができます。
▶︎6. まとめ|横浜市立大学の総合型選抜で合格を勝ち取るために
6.1 重要ポイントのおさらいと今すぐできる準備
横浜市立大学 総合型選抜に合格するためには、「情報」「戦略」「準備」の3つを徹底することが鍵です。
ここまでの内容を以下に整理します。
合格への必須要素
志望理由の一貫性:自己の経験から大学での学び、将来像までを一貫したストーリーで語る
プレゼン・面接力:論理的に思考し、わかりやすく表現する力を養う
書類の完成度:志望理由書・プレゼン概要の内容を深く掘り下げ、推敲を重ねる
基本条件のクリア:評定平均、英語資格などの数値基準を満たしているかを確認
今すぐ始めるべき準備
自己分析と経験の棚卸しをする
大学・学部のカリキュラムや理念を調べる
書類作成のドラフトを早めに始める
模擬面接・プレゼン練習を繰り返す
合格者の体験談や不合格例を研究する
準備を始めるタイミングが、合格できるかどうかの最初の分岐点です。
今この瞬間から、一歩踏み出しましょう。
6.2 EQAOがサポートできることと、合格への第一歩
EQAOでは、横浜市立大学 総合型選抜の合格を目指す受験生のために、以下のようなサポートを提供しています。
EQAOができる具体的支援
志望理由書・プレゼン概要の個別添削指導
本番を想定した面接・プレゼン模擬練習
大学ごとの出願戦略設計と併願校アドバイス
評定平均・英語資格の対策サポート
一人ひとりに合わせた学習計画の立案
横浜市立大学 総合型選抜は、単なる学力試験ではなく、“自分をどう表現し、大学とどう接続させるか”を問われる入試です。
そのためには、独学では補いきれない戦略的な視点と、プロによる客観的なフィードバックが不可欠です。
「準備の質」が、結果を変えます。
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