関西学院大学経済学部の総合型選抜とは？出願から合格まで完全ガイド
- 株式会社EQAO教育グループ
- 4月25日
- 読了時間: 14分
▶︎1. 関西学院大学 経済学部 総合型選抜とは
1.1 総合型選抜の概要
関西学院大学経済学部の総合型選抜（旧AO入試）は、学力テストの点数だけでは測れない受験生の多面的な力を評価するための制度です。知識の習得だけでなく、探究活動や国際経験、スポーツなど、それぞれの個性や強みを活かして挑戦できる選抜方式が複数用意されており、「自らの強みで勝負したい受験生」にとって大きなチャンスと言えます。
2025年度の総合型選抜は以下の4つの方式で実施されます。
探究評価型入学試験
グローバル入学試験（Ⅰ型・Ⅱ型）
学部特色入学試験
スポーツ選抜入学試験
いずれの方式も、「専願制（合格した場合は必ず入学）」であり、出願できるのは1つの方式・1学部のみと定められています。併願はできませんので、出願前にしっかりと比較・検討することが大切です。
ただし、総合型選抜で不合格だった場合でも、一般選抜に出願することは可能です。したがって、万が一に備えて一般選抜に向けた準備も並行して進めておくことが望ましいでしょう。
1.2 関西学院大学 経済学部における総合型選抜の特徴
関西学院大学経済学部は、総合型選抜において「学部のアドミッション・ポリシーに合致する人物」を重視しています。経済学という学問を通じて社会に貢献しようという強い意志を持ち、多様な経験や活動を通してその可能性を培ってきた学生が求められています。
各方式の特徴は以下の通りです。
探究評価型入学試験：高校での探究活動の成果と英語資格を評価。研究レポートや発表実績が必要。
グローバル入学試験：国際的な経験やIB資格を評価。英語力と国際活動実績が鍵。
学部特色入学試験：経済学部独自の視点で人物を評価。数学・英語の学力も求められる。
スポーツ選抜入学試験：競技実績と学力を総合評価。学業とスポーツの両立意欲が重視される。
関学経済学部の総合型選抜は、「人物本位の選抜」でありながら、英語力や論理的思考力などの学力的要素も求められるのが特徴です。各方式の出願条件や評価項目は異なりますが、いずれも高い志と準備力が求められるため、早期からの対策が合格への鍵となります。
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▶︎2. 関西学院大学 経済学部 総合型選抜の出願資格と要件
2.1 学力基準と評定平均値の目安
関西学院大学経済学部の総合型選抜に出願するためには、各選抜方式ごとに異なる学力基準や評定平均値の要件を満たしている必要があります。以下に主な基準を整理します。
探究評価型入試・学部特色入試では、全体的な学力だけでなく、高校での主体的な学習の取り組みが重視されます。
学部特色入試では、特に「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B」の平均評定4.0以上、または数学検定2級以上の取得が条件とされています。
スポーツ選抜入試では、評定平均値3.3以上が求められます。これは、スポーツの実績が評価される選抜であっても、一定水準の学力が必要であることを意味します。
また、いずれの方式でも、出願には高校卒業見込み、またはこれに準ずる資格があることが大前提です。
学力評価において重要なのは、単なる成績ではなく、「学びに対する姿勢やプロセス」が問われる点です。
そのため、提出書類や面接等を通じて、どのように学びに向き合ってきたのか、具体的に伝えることが求められます。
2.2 課外活動や資格の評価基準
関西学院大学経済学部の総合型選抜では、学外での活動実績や英語資格などの取得状況も重要な評価対象となります。
各方式において求められる主な要件は以下の通りです。
探究評価型入試では、校内外で行った探究活動とその発表実績が必要です。発表の規模は問わず、実践的な学びを重視する姿勢が評価されます。
グローバル入試Ⅰ型では、CEFR B1以上の英語資格＋90日以上の留学や国際活動経験などが条件です。模擬国連や英語スピーチ大会の実績も評価対象となります。
グローバル入試Ⅱ型では、IBディプロマ（国際バカロレア）取得済または取得見込み、かつPredicted Scoreが24点以上であることが求められます。
学部特色入試・スポーツ選抜入試でも、英語4技能試験のCEFR B1以上のスコアを取得していることが出願条件となっています。
また、すべての方式で共通して、調査書や自己推薦書、学びの計画書などの提出書類の内容と整合性が非常に重視されます。
自分の実績が評価対象として適しているか不安な場合は、大学の公式情報をもとに事前にチェックしておくことが不可欠です。
▶︎3. 関西学院大学 経済学部 総合型選抜の選考プロセスと評価基準
3.1 書類審査で見られるポイント
総合型選抜の第一関門となるのが書類審査です。書類審査では、受験生がこれまでに取り組んできた探究活動や国際経験、学びへの意欲などがどれだけ具体的に伝えられているかが重要な評価対象となります。
各方式に共通して求められる主な書類は以下の通りです。
調査書（成績証明）
志望理由書・自己推薦書
学びの計画書（学部特色入試など）
探究活動の成果物や概要説明書（探究評価型入試）
活動証明書（グローバル入試、スポーツ選抜）
英語資格スコアの証明書
特に探究評価型入試では、「探究活動の成果物」「概要説明書」「発表記録」など、実際の学びのプロセスを可視化できる資料が求められます。
また、グローバル入試では、国際的な活動を裏付ける証明書類（留学証明、コンテスト入賞歴など）を提出することで、活動の信憑性と深さが評価されます。
書類審査では、形式の正確さと内容の具体性が合否を左右する鍵になります。 書類の記入漏れ、書式ミス、証明の不備などは致命的ですので、出願前に大学の指定様式と提出条件を入念に確認しておきましょう。
3.2 面接試験の内容とその対策
書類審査を通過すると、第二次選考として面接試験が実施されます。関西学院大学経済学部では、「受験生の考える力、伝える力、そして志望の本気度」を評価するための質疑応答やプレゼンテーションが行われます。
各方式での面接の特徴は次のとおりです。
探究評価型入試：探究活動に関する口頭試問や質疑応答。内容を深く掘り下げられるため、プレゼン準備と過去の活動内容の整理が必須です。
グローバル入試：国際経験や将来の目標に関する質問が中心。英語での質問や回答を求められる可能性もあるため、基本的な英語面接対策が望まれます。
学部特色入試：プレゼンテーション＋口頭試問形式。事前に与えられたテーマに対して構成を考え、発表と質疑に対応する力が求められます。
スポーツ選抜：競技に関する自己評価や学業との両立への姿勢などを中心に質問されます。
面接で大切なのは、「自分の言葉で語ること」「質問に対して論理的に答えること」です。面接官はマニュアル的な応答よりも、受験生の人間性や価値観を見ています。想定問答だけでなく、自分自身の活動や経験を振り返り、「なぜこの学部で学びたいのか」「大学で何を実現したいのか」を明確に整理しておくことが合格の鍵です。
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▶︎4. 関西学院大学 経済学部 志望理由書の書き方と注意点
4.1 効果的な自己PRの方法
関西学院大学経済学部の総合型選抜では、志望理由書における「自己PR」が合否を左右する最重要要素のひとつです。なぜならこの項目を通じて、大学側は受験生がどのような価値観や行動力を持ち、大学でどのように学びを展開していくのか、そのポテンシャルを見極めようとしているからです。
では、効果的な自己PRを書くために必要なポイントを、段階的に詳しく解説していきます。
■①自分の「強み」を定義する
最初にすべきは、「何を自分の強みとして打ち出すか」を明確にすることです。これは、他人と比較した「優秀さ」ではなく、「あなたらしさ」を中心に考える必要があります。以下のような観点で棚卸しを行いましょう。
他人からよく褒められることは？
これまでに最も熱中した経験は？
自分が「やり抜いた」と胸を張って言える行動は？
例：「私はどんな場面でも周囲の意見をまとめる調整力に自信があります。」
この一文に具体性と説得力を与えるために、次のステップへ進みます。
■②その強みを証明する具体的なエピソードを盛り込む
自己PRにおいて説得力を持たせるためには、実体験に基づいたエピソードの提示が不可欠です。「自分の強みがどういう状況で発揮されたのか」「どのような結果につながったのか」を具体的に記述します。
例：「高校2年の文化祭実行委員として、予算の使い方を巡って意見が分かれたとき、私は各班の希望を丁寧に聞き取り、全体の優先順位を整理して話し合いの場を主導しました。結果、例年より10%効率的な予算運用が実現でき、満足度の高い企画が完成しました。」
このように、自分の行動と成果が明確につながっている構成にすることで、読んだ側の納得感が飛躍的に高まります。
■③経済学部での学びとの接続を示す
自己PRは、単に「自分はすごい」という内容に終始してはいけません。むしろ重要なのは、その強みを関西学院大学経済学部でどう活かしたいか、どのように発展させたいかという未来への接続です。
例：「この経験から、限られた資源をどう効率的に活用するかという課題に強い関心を持つようになりました。経済学を体系的に学ぶことで、自分の行動が理論的にどう裏付けられるのかを知り、将来的には公共政策やまちづくりに関わる仕事を目指したいと考えています。」
このように「過去（経験）→現在（学びたい理由）→未来（目指す姿）」の三点を一貫させることが、優れた自己PRの条件です。
つまり、自己PRは「自己分析」×「経験の抽出」×「志望との接続」によって初めて説得力を持ちます。テンプレート通りではなく、自分のストーリーとして丁寧に構築していくことが、差別化のカギになります。
4.2 志望動機の具体的な記述例
志望理由書において、もう一つの重要な柱が「志望動機」です。関西学院大学経済学部では特に、学部の教育理念と自分の目標がどれだけ一致しているかが見られています。
そのため、以下の3つの視点から構成すると効果的です。
■①大学・学部の「特徴」とのマッチング
まずは関西学院大学経済学部でなければならない理由を明確にします。公式サイトやパンフレットをよく読み、「他大学にはない魅力は何か」を探りましょう。
例：「関西学院大学経済学部では、国際的視野を持った経済人材の育成に力を入れており、留学制度や英語での経済学習プログラムが充実している点に魅力を感じました。」
■②自分の関心テーマとの接続
次に、自分がどんな社会課題やテーマに関心があるのかを明確にし、それを経済学でどのように探求していきたいのかを記述します。
例：「私は地域経済の衰退と若者の雇用減少という問題に強い関心を持っています。経済学部では統計や地域経済の分析手法を学び、実証的な視点から解決策を模索したいです。」
■③将来像と大学での学びの連動性
最後に、卒業後にどのような進路を目指し、そのために大学で何をどのように学ぶのかを具体的に述べることで、説得力が増します。
例：「将来的には地方創生に携わる公務員として、地域の特性を活かした経済戦略を立案したいと考えています。そのために、ゼミ活動やフィールドワークを通じて現場の課題を深く理解し、理論と実践の両面で成長していきたいです。」
「大学の特徴」＋「自分の関心」＋「将来像」が明確に繋がった志望動機こそが、合格者に共通する記述スタイルです。
▶︎5. 関西学院大学 経済学部 総合型選抜の面接対策と心構え
5.1 頻出質問とその回答準備
関西学院大学経済学部の総合型選抜における面接試験では、単なる受け答えの正確さではなく、「自分の考えを論理的に伝える力」や「学ぶ意欲」が見られます。想定問答を事前に準備することはもちろん、質問の意図を理解して、自分らしく答えることが重要です。
以下は、実際に出題されやすい頻出質問例と、それに対する準備のポイントです。
「なぜ関西学院大学経済学部を志望したのですか？」
→大学の教育理念やカリキュラムと、自分の将来像や興味を結びつけて答える。
「経済学に興味を持ったきっかけは何ですか？」
→高校での学びや社会問題への関心から、自然な動機を説明する。
「これまでに力を入れて取り組んだことは？」
→活動内容とその中で得た気づき・成長をセットで述べる。
「入学後にどんなことを学びたいですか？」
→具体的な講義やゼミ名を挙げ、自分の関心とのつながりを語る。
「卒業後はどのような進路を考えていますか？」
→将来のビジョンを持ち、それが経済学部での学びとどう関係するか説明する。
回答に正解はありませんが、「自分の言葉で、自分の経験から導かれた答え」を用意することが最も大切です。
5.2 面接でのマナーと好印象の秘訣
面接試験では、内容だけでなく第一印象や態度、話し方などの非言語的な要素も合否に大きく影響します。緊張しやすい場面ではありますが、準備と意識次第で好印象を残すことができます。
以下は、経済学部の面接で特に意識すべきマナーとポイントです。
服装：高校の制服またはビジネスに準じた清潔感のある服装を心がけましょう。
入退室の動作：ドアのノック、あいさつ、姿勢、椅子の座り方など、基本的なマナーを丁寧に実践することが大切です。
アイコンタクト：面接官の目を見て話すことで、誠実さと自信が伝わります。
声のトーンと話し方：はっきりと落ち着いた声で話すこと。早口にならないよう注意しましょう。
緊張との向き合い方：緊張を無理に隠そうとせず、「緊張しながらも一生懸命伝えようとする姿勢」が評価されることを意識しましょう。
面接は「あなたがどんな人か」を伝える最大のチャンスです。言葉と態度の両面から、自信と誠意を持って臨むことが成功のカギです。
そして、面接対策において非常に参考になるのが、以下の動画です この動画では、総合型選抜における合格者が共通して持っている特徴や、面接時に特に評価されるポイントが紹介されています。
▶︎6. まとめ：関西学院大学 経済学部 総合型選抜に合格するために必要な準備
6.1 総合型選抜対策の重要ポイント
関西学院大学経済学部の総合型選抜に合格するためには、単に出願書類を揃えるだけでなく、自分自身の経験・考え・志望理由を「一貫したストーリー」にまとめることが極めて重要です。
以下の点を意識して対策を進めましょう。
出願方式の選定：自分の強み（探究活動・国際経験・活動実績・スポーツ成績など）とマッチする方式を選ぶ。
早期準備の徹底：出願に必要な書類や活動証明、英語資格などは早めに確認・取得しておく。
志望理由の一貫性：志望理由書・面接・計画書の内容に矛盾がなく、大学での学びや将来の目標に結びついているかを確認。
書類の精度と完成度：調査書や自己推薦書の表現や構成に注意し、何度も添削・推敲を重ねて仕上げる。
模擬面接の実施：想定問答を作成し、第三者に評価してもらいながら改善を図る。
総合型選抜は「自己分析×戦略×準備力」が成功のカギです。 曖昧なまま出願すると、内容にズレが生じて不合格となるリスクが高くなります。
6.2 効果的な学習計画の立て方
学力試験のない選抜方式であっても、論理的思考力・表現力・基礎学力は評価対象です。
そのため、以下のようなバランスの取れた学習計画を立てることが重要です。
月単位でのスケジューリング
→ 出願書類の準備、資格取得、課題の見直しなど、やるべきことを時系列で明確化する。
書類作成の進捗管理
→ 志望理由書や活動報告書は、最低3回以上の見直しを前提に余裕を持って取り組む。
面接対策・小論文練習のセット化
→ 模擬面接や小論文の練習を、週に1回ペースで組み込むことで、緊張耐性と表現力を高める。
学力補強も忘れずに
→ 一般選抜の併願や、経済学部で求められる数学・英語の基礎力も並行して強化しておく。
計画性のある準備は、精神的な安定にもつながり、本番での自信に変わります。
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